表現力がありすぎて… 「寝取られ令嬢は英雄を愛でることにした」感想
最近、寝る前にスマホでなろう系ノベルを読むのが日課になっている管理人ポムりんごです。
今回この早瀬黒絵さんの作品をようやく読み終わりました。
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あらすじ
王家主催の舞踏会で、婚約者の伯爵子息リチャードから婚約破棄を言い渡された子爵令嬢エディス。
リチャードの隣には異母妹のフィリスが肩を抱かれており、彼女と婚約するという。
エディスは頭を殴られたような衝撃を受け、その瞬間前世の記憶を取り戻す。
両親に愛され、友人や同僚に恵まれ、オタクライフなおひとり様を満喫していた。
思い出した途端、リチャードのことも意地悪な現在の家族のこともどうでもよくなった。
むしろ清々している。
婚約破棄を受け入れ、エディスは出口に向かう。
すると出入り口近くに佇んでいる人影が目に入った。
王宮の近衛騎士の制服に身を包み、がっしりした体躯。
そして獅子の頭部を持っていた。
エディスは思わず足を止めて彼を見つめる。
「…素敵…」という言葉が口から漏れ出た。
前世のエディスは重度の獣人フェチだったのだ。
言われた獣人ライリー・ウィンターズは、5年前の魔獣討伐で獅子の魔獣から呪いを受けてこの姿になった。
その功績により王より騎士爵位を賜り、英雄と呼ばれている。
現在は第二王子ショーンの近衛隊隊長を務め、この舞踏会にも王命でやってきていた。
こんな獅子の姿の男に結婚相手など見つかるはずない。
そう思ってシブシブ参加していたところで、エディスに一目惚れされ、求婚までされるのだった。
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感想
読ませる力がある作品です。
寝る前に読んでいる、と言っても夜9時か10時くらいに読み始めているのですが、毎回気づくと0時を回ってしまい、寝不足が続きました。
1話ごとは短いのだから、そこで区切ればいいのに「もっと読みたい」という欲のほうが勝ってしまいます。
大抵の本は夜11時半くらいには「今日はここまで」と止めることができるのですが…
そのくらい夢中にさせられました。
表現力がとてもあり、すべてにおいて丁寧で細やかに描写しています。
食べ物に関しては見た目や香りだけではなく、口腔内での味に関してもグルメレポーターばりに表現。
ドレスなどもデザインから素材、装飾品までがっつり描写。
そのぶん文章は長くなっているのですが、主人公たちと同じ体験をしているような臨場感が発揮されてます。
ところどころで、先に地の文で書いたのとまったく同じ文章をキャラクターが後で口に出して言う、みたいな繰り返しがあるのは、ちょっとクドく感じましたが (;´∀`)
そんな素晴らしい表現力のため、処刑・拷問のシーンもヤバいです。
普通なら「ざまぁww」なところなのですが、凄惨すぎてさすがに「いや… ちゃっとやり過ぎじゃ…」とおずおず陛下にご意見したくなりました。
怖すぎですよ… いくら不敬を働いたといっても恐怖政治がすぎる。
リチャードはまあ、町中に魔獣を放ったからしょうがないにしても、フィリスはアタマおかしいけど人殺しはしていないのに。
ちょっと同情しました。嫌いだけど。
初めの、一目惚れしたエディスが押せ押せでライリーがタジタジになってショーン殿下が大爆笑、というラブコメタッチからこのテイスト。
変幻自在というか、表現力が強いためどんなジャンルも書きこなせるでしょうね。
中盤にあるこのシーンで軽く血の気が引きましたが、主人公たちのラブラブぶりが微笑ましいのもあって、ニヨニヨしながら最後まで読みました。
人生の最期まで描いていてしんみりしたと同時に「やっと寝られる」とも思いましたが…
同じ作者さんの別の作品も読み始めてしまって、またもや寝不足ですー!
※エディスより先に亡くなったライリー、最期はエディスの好きな獅子の姿だったのでしょうか、生まれたときと同じように人の姿だったのでしょうか。
地味に気になりました (・∀・)どっちの姿でもロマンチック!
こちらもよろしくお願いします
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