ヒッチコック・サスペンス「鳥」あらすじと感想【ネタバレあり】
1963年に公開されたヒッチコック監督のパニック映画です。
突然凶暴化した無数の鳥たちに襲われる恐怖を描きます。
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あらすじ
サンフランシスコ。
大手新聞社社長のお嬢さまメラニー・ダニエルズは、予約していた九官鳥のヒナを受け取りに鳥類専門のペットショップを訪れる。
しかし入荷が遅れているため、配送を頼んだ。
カウンターで住所を記入していると、男性が“ラブバード”の購入を所望してくる。
11歳になる妹の誕生日プレゼントにするためだ。
イタズラ好きのメラニーは店員のフリをしていろいろと鳥の知識を披露するが、籠から出した鳥をうっかり放ってしまう。
男性が捕まえて事なきを得たが、彼は彼女の名前を知っていた。
以前メラニーが他人の店の窓ガラスを破損して訴えられたとき、法廷で彼女と会っているのだという。
自分の素性は話さない男性に腹を立てたメラニーは、去っていく彼の車のナンバーを控えて新聞社から交通局に調べてもらうように頼んだ。
そして彼女は急遽、ラブバードを購入する。
翌日、男性の住所と“ミッチ・ブラナー”という名前が分かったメラニーは、つがいのラブバードが入った鳥籠を持って彼のアパートにやってきた。
ドアの前に鳥籠と手紙を置いて立ち去ろうとしたが、向かいの住人からミッチは週末はボデカ・ベイに帰省していると聞かされた。
メラニーは鳥籠を持ってそこに向かうことにした。
地元の郵便局に行くと、狭い町のためミッチの家をすぐに教えてもらえた。
湾の向こう岸にある。
そしてラブバードは彼の妹へのプレゼントのため妹の名前を聞くがはっきりしない。
なので小学校教師のアニーのところに寄るといい、と助言された。
アニーのところへ行き、ミッチの妹の名前はキャシーだと聞いて、メラニーはキャシー宛ての手紙を鳥籠に添えることにした。
そしてボートに乗ってミッチの家に行き、こっそり忍び込んで鳥籠と手紙を置いてきた。
すぐに帰宅してメラニーのイタズラに気づいたミッチは家から飛び出してくる。
その様子をボートからこっそり伺うメラニーを、彼は双眼鏡で見つけた。
思いがけないサプライズに笑い合う。
メラニーがボートで対岸に戻るのを、ミッチは車で先回りして彼女を待っていた。
もう少しで船着き場、というところで一羽のカモメがメラニーに襲い掛かり、彼女は額にケガを負う。
ダイナーで手当てしてもらい、ミッチは彼女を夕食に招待した。
サンフランシスコに戻るつもりだったが、メラニーはミッチの招待を受け、アニーの家に泊まることに。
そしてミッチの家で、母のリディアからは冷たい目をされるが、妹のキャシーからはラブバードのこともあって歓迎される。
キャシーに、翌日の誕生日パーティーに招待されて、それも断ることができなかった。
翌日、校庭で開催された誕生日パーティーで、参加者たちは無数の鳥に襲撃される。
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感想
ホラーですねぇ……
効果音やBGMを使用していないので、余計に鳥たちの鳴き声が響いて恐怖を煽ります。
襲撃の前は静かなので、それがまた「来るぞ…… 来るぞ……」と構える準備をさせられてドキドキです。
ジャングルジムに一羽だけ止まっていたカラスが、徐々に増えていって、気づいた時には校庭中に溢れている演出。
「密です!!」と注意したところで鳥なんて聞く耳持ちゃしねえ。
子供たちの身体に乗っかる鳥たちの重量感も、ずしっ て感じで太刀打ちできる気がしないんですよね。
本当に鳥の怖さをよく出しています。
ちなみに私が住んでいる地域、カラスがものすごく多くて、夜中でも数羽で井戸端会議してます。
鳥目じゃないのかよ… と姦しいオバチャンのようなカラスたちには辟易です。
屋根の上は音立てて歩くわ、カラス同士でケンカするわ、こないだなんかスズメを追いかけてイジメるわで(全速力で飛ぶスズメを初めて見た)鳥って結構怖い、とリアルでも実感しているので、この映画の恐怖にはリアリティを感じました。
しかも洗車したばかりの車にフン落とされた。ムカつく。
それにつけてもヒロインのティッピ・ヘドレンはじめ女優陣が美人ぞろいです。
リディア役のジェシカ・タンディは、80歳になってから注目された方だけど、アラフィフのこの時期ですら若々しくて美人で驚きました。
美女たちの阿鼻叫喚(∩☆∀☆)∩ …かと思いきや、あまり悲鳴は上がりません。
声も出せないほどの鳥たちの猛攻、というのが余計にリアルさを出していました。
陽気で行動力のあるお嬢さまだったメラニーが、ラストでは茫然自失となる姿。
この後、精神科に入院になったんだろうな、と可哀想な気持ちになりました。
後味がスッキリとは行かないけど、面白かったです。
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