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映画「何がジェーンに起ったか?」あらすじと感想【ネタバレあり】

2023/11/28
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

1962年製作の名作サイコ・スリラーです。

実際に仲が悪かった女優同士、ベティ・デイビスジョーン・クロフォードが共に鬼気迫る演技を見せつけてサスペンスを盛り上げます。

この二人の舞台裏での確執は、スーザン・サランドンとジェシカ・ラング主演でテレビドラマ化されています。

 

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あらすじ

1917年。

ヒラヒラしたワンピースを着てブロンドの髪を縦ロールにした愛くるしい子役スター、ベイビー・ジェーン・ハドソン

父親と一緒にステージに立ちスポットライトを浴びる彼女は輝いていた。

ジェーンそっくりの等身大人形も売り出される大人気ぶり。

だけど舞台裏ではワガママで癇癪持ちの一面も持っていた。

出待ちのファンの目の前でもお構いなしに喚き散らし、白い目で見られるようになってくる。

そんなジェーンの華やかさに嫉妬しながらも、彼女を支えるように言われて逆らえない姉のブランチは悔しさに耐えていた。

 

1935年。

地味だったブランチは演技派女優として大スターになっていた。

一方ジェーンは、容姿はいいが品がなく大根演技しかできない。

ブランチの契約に「ジェーンを自分のバーターで出演させること」が条件に入っているためクビにも出来ず制作者側は頭を抱える。

そしてあるパーティーが終わった夜、自宅前で自動車事故が起きた

 

1962年。

かつてブランチが出演した映画がテレビ放映される。

ハドソン姉妹の隣に住むベイツ夫人は、ブランチの演技に魅了されると同時に彼女のことを心配していた。

かつての大スター、ブランチ・ハドソンは隣に住んでいるのに一向に姿を現さず、外に出るのは酒浸りだとすぐに分かる感じ悪い態度の妹のジェーンだけなのだ。

それもそのはず。

ブランチはあの自動車事故で下半身不随となり、二階の自室に軟禁状態になっていた。

車椅子で移動できるが、一階には下りられない。

食事はジェーンが運んでいた。

しかしジェーンの精神が異常をきたしていることは明らかだった。

ブランチは、通いの家政婦エルヴァイラから精神科医に相談するように助言される。

姉妹揃って仕事がないため邸宅を維持できなくなり、ブランチはこの屋敷を売却することを財産管理人に相談して決めていた。

そのことはまだジェーンには伝えていない。

エルヴァイラには、家を売却したらジェーンのことは然るべき施設に入れるべきだと言われるが、ブランチはそのつもりはなかった。

子供の頃に母から、父とジェーンを支えるように言いつけられていたからだ。

 

かつては自分の方がスターで稼ぎもあったジェーンは、ブランチへの嫉妬が未だにあり、再びスターダムに返り咲くことを夢見ていた。

ブランチに届けられた花もファンレターも勝手に捨てて彼女に渡さない。

しかしブランチに成りすますための演技力だけは磨いていた。

アルコール依存症のジェーンが酒屋に注文できないように本物のブランチがしていれば、ジェーンはブランチの声真似をして電話でその要求を撤回して再び注文できるようにする。

そして受話器を外して、二階にあるブランチの部屋の電話が繋がらないようにする嫌がらせをして憂さを晴らした。

 

家を手放す日も近くなり、ブランチはジェーンにそのことを告げる。

ジェーンは烈火のごとく怒り出した。

その日からジェーンによるブランチへの嫌がらせは度を超えたものになり、日に日にエスカレートしていく。

命の危険を感じたブランチは、動かない体で助かるための策を必死に考え抜いていく。

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感想

いやもうね… 結構パワー吸い取られます

ブランチが頑張っても頑張っても必ずジェーンにバレてしまい、こちらは祈るようにハラハラしながら見守っては「ああ~~ダメだったぁ~」とガックリ。

そしてバレるたびブランチが受ける仕打ちはどんどん酷くなっていくので、それを見るのもしんどかったです

(ノД`)・゜・。

でも…

もっと声張り上げて助けを呼べよ! とか

精神科医じゃなくて先に警察に電話しろよ! とか

なんでトンカチそこに置いて背中向けちゃうのよエルヴァイラさん! とか

ツッコミどころもめっちゃあります ( ̄▽ ̄)

恐れ慄くジョーン・クロフォードの演技に、ブランチに感情移入して作品世界に引き込まれつつ、狂気をまとったベティ・デイビスの怪演に目が離せません。

ベイビー・ジェーンちゃん・51歳 (推定)、プリンセスに憧れる女の子が着るようなワンピースが大好き♪

ボサ髪だけど、毛先は縦ロールにしてお姫さまっぽくしてるのよ

メイクだって厚塗りでシミを隠しているし、黒く縁取ったアイラインがお人形とそっくりでしょ?

今でも天使のような歌声なのよ。酒焼けしてるけど。

あの頃と同じ、優雅な振り付けで歌うわよ「パパへのラブレター」

さあ、伴奏よろしくね

~~♪♪ ~~~♪

 

・・・・・・正直に言います。

キッツい!!

 

1982年の邦画「この子の七つのお祝いに」での岩下志麻さんのセーラー服 (推定40歳) をも上回るキツさ!

「この子の七つのお祝いに」あらすじと感想【ネタバレあり】

ホラーなんだかコメディなんだか… やっぱホラーだな。

この “身近に存在して欲しくない” 感、すごいわ。

ちなみにこのシーンでピアノ伴奏してベイビー・ジェーンちゃん独演会を見させられるのは、ジェーンの求人広告に応募してきたピアニスト

ジェーンのおかしさにすぐ気づきつつ上手く話を合わせられる如才ない人物ですが、この人もジェーンに負けず劣らず自分大好きマン

お互いに相手の身の上話は適当な相槌を打って、すぐ自分の話を長々する会話シーンはコントみたいで面白かったです。

噛み合わない噛み合わない (;´∀`)

このピアニストはコメディリリーフですが、死にかけている監禁中のブランチを発見する重要人物。

…のはずなのに、すごい役立たずで終わりました。

何しに出たんじゃ。

ロリ婆さんの乙女チック・ショーを観客に見せるためか!この鬼め!!

 

かつてのスターが落ちぶれて殺人にも手を染める。

そして警察に捕まるとき、周囲の野次馬は自分を称賛しにやってきたファンだと錯覚する。

「サンセット大通り」と同じオチになっています。

「サンセット大通り」あらすじと感想【ネタバレあり】

上手くまとまっているけれど、出来れば違うラストであってほしかった。

面白かっただけに、そこがちょっと残念に感じました。



他ベティ・デイビス出演作品

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