映画「ビバ!マリア」あらすじと感想【ネタバレあり】BBとモローのセクシーボンバー (物理)
「死刑台のエレベーター」「恋人たち」でもタッグを組んだルイ・マル監督とジャンヌ・モロー。
そこにブリジット・バルドーも加え、お色気とガン・アクションを織り交ぜた華やかな娯楽作に仕上げたスラップスティック・コメディです。
ヌーベルバーグの名撮影監督アンリ・ドカエが担当しています。
あらすじ
20世紀初頭。
子供の頃から無政府主義者の父が行うテロ活動を手伝っているマリー。
いろんな国でお尋ね者になっている。
ふたりが中央アメリカで橋の爆破を準備していたとき、政府側に見つかった父が殺された。
マリーは泣きながら爆破スイッチを押して逃げ出した。
汽車に飛び乗り、行きついた小さな町で旅芸人たちがステージを開いているのを見つける。
そこで男に捨てられた女芸人が移動馬車の中で自殺するのを目撃してしまった。
彼女とコンビを組んでいた一座の花形歌手マリアは嘆き、そしてすぐに次の相棒が必要で困り果てる。
人が集まる前に姿を隠したマリーは、その馬車の屋根の上で、すでに眠りこけていた。
翌朝、馬車は移動しており中にはマリアひとりだけ。
マリーは中に入り込んでマリアを脅し、朝食にありつく。
身の上話を聞いてマリアはマリーを新しい相棒にしようと、座長のロドルファに掛け合った。
マリーはスペイン語読みではマリアになる。
「マリア&マリア」のコンビ名で、一座の目玉にしようとロドルファは歓迎した。
かくしてマリーの初舞台。
歌詞も振り付けも完ぺきには覚えられず、マリアとのチグハグさで観客たちは爆笑する。
しまいにはドレスが破れてペチコートが丸見えになってしまった。
隠そうとすればするほど客は笑い、マリアは「最後までやり通せ」と突き放す。
マリーは開き直ってスカート部分を全部剥ぎ取り、上のビスチェ部分も脱いでいく。
思いがけないストリップショーに観客は大ウケ。
マリーのパフォーマンスにノッてマリアも同じようにストリップを開始した。
ショーは大成功。
この日から「マリア&マリア」の人気は急上昇し、各巡業先で熱狂的に迎えられた。
革命家のフローレスという男性はマリアの大ファンで、公演後に彼女に声をかけるが、マリアは冷たくあしらう。
次の巡業先に向かう途中、政府軍の焼き討ちにあっている村を見つけ、正義感に駆られたマリーは政府軍隊長のロドリゲスに向けて発砲した。
ロドリゲスは一座の全員を、反乱分子の村人たちと一緒に捕縛して監獄に連れていく。
そこでマリアはフローレスと再会。
彼は反乱軍のリーダーだったのだ。
そしてマリーとマリア、ふたりだけがロドリゲスの執務室に呼ばれた。
ロドリゲスがふたりを嬲り殺しにするつもりだ、とフローレスは一座の皆に警告する。
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感想
ジャンヌ・モローが出ている作品は結構観ていますが、歌って踊る姿は初めて観たかもしれません。
華やかな衣装でのびのびと歌う姿、似合っています (∩´∀`)∩
そしてバルドーもコミカルな演技が似合います。
20世紀初期の、ブラウスにロングスカートという保守的なファッションに頭には大きなリボン。
そんな「いいところのお嬢さん」風の格好で、ガトリング・ガン連射!
たなびく金髪と相まってカッコイイ―――!!
今回BBは男装姿も披露。
意外とカッチリした服装、似合うんですよね。
前半はふたりのステージショーを中心に、後半はみんなで革命に身を投じ爆破ボンボンのアクションに変わります。
どちらも派手なんだけどベクトルが違うww
そしてマリー以外みんな戦いにはド素人なんだけど、芸人としてのスキルが戦いに役立っていたり、度胸があって何気にサポートに走り回ったり、この脇役たちのワチャワチャも観ていて楽しい。
シリアスなシーンもあるので、腹の底から大爆笑、となる作品ではないですが、ところどころで笑えるし、何より主演ふたりのキュートな魅力が堪能できる映画でした。
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