映画「トータル・リコール」(1990年版) あらすじと感想【ネタバレあり】
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクションです。
監督はポール・バーホーベン。
この後「氷の微笑」でも起用するシャロン・ストーンが注目されるきっかけになった作品です。
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あらすじ
人類が火星に移住するようになった近未来。
地球で建築作業員をしているダグラス・クエイドは、毎晩行ったことがない火星の夢を見ていた。
真空状態で苦しむ悪夢だ。
毎晩飛び起きては妻のローリーが心配していた。
彼女は火星など嫌いだし、ダグにも火星の情報を入れて欲しくないのだ。
通勤時に乗った電車の中で、記憶を売ると喧伝しているリコール社のCMを目にする。
実は火星に行ってみたい願望があるダグは、同僚のハリーが止めるのも聞かず終業後にリコール社に行ってみた。
いろんな旅行をバーチャル体験できるのだ。
それも自分とは違う人物にもなれる。
ダグは行き先を火星、自分自身を諜報員、そして旅先のロマンスの相手はブルネットで淫らな女性に設定してもらい、ワクワクしながら研究員の元で眠りに落ちた。
リコール社で緊急コールが鳴る。
ダグが暴れ出したのだ。
麻酔を何発も打ち込んでようやくダグを大人しくさせたが、会社の不祥事を世間に知られるわけにはいかない。
リコール社側は、ここに来てからのダグの記憶をすべて消すことにした。
タクシーに乗せられて自宅マンションに辿り着くとハリーが待っていた。
しかしハリーは見知らぬ集団を率いてダグを拘束しようとする。
殺されそうになったダグは必死に反撃して全員を撃ち殺した。
自宅に戻り今起きた出来事をローリーに話す。
ダグを宥めるローリーだが、ビデオ通話でリクターという男に連絡を取り、命令に従って彼女もダグを殺そうと銃を乱射する。
わけが分からないまま応戦したダグはローリーを抑え込んだ。
そして彼がいま持っている記憶はすべてニセモノだと聞かされる。
ローリーは、ダグに記憶を戻させないための監視役として妻を演じていたのだ。
そしてローリーの報告により、リクターが部下を率いて自宅にやってくるのがモニターで見えた。
逃げ出したダグはリクターの追跡を力技でかわし、協力者だという人物から鞄を受け取った。
廃屋に逃げ込んで鞄を開けると、内部のモニターにダグ自身が映り、火星に行くように伝えてきた。
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感想
30年前に観たときは、火星の不毛な映像が好みではなかったし、目が飛び出す演出が怖いし、ストーリーもよく分からなくて、あまり楽しめませんでした。
だけど今回もう一度観てみたら、バーチャルリアリティーについての知識が当時よりはあるためか、面白かったです。
ええ、ほんと面白かった…… ギャグ的な意味でも
シュワが暴れたからって麻酔打ちすぎだし、シュワは平気で通行人を自分の盾に使うし、セキュリティ・スキャンの骨の動作が笑かすし、ロボットタクシー運転手は融通が効かないし、脳に埋められたチップがデカすぎて鼻から取り出すのが「デッカい鼻くそ取った」みたいな絵面になってるし、ガラスは全部すぐ砕ける脆い素材だし、パイオツ3つある女はいるし…
無駄なシーンに手の込んだ演出するバーホーベンのセンスが光っています!
おばさんに偽装してたのがバレたときなんか、おばさんの顔がパカパカパカと割れてシュワが出てくるシーンなんて「なんでここまで手をかける」と思いつつも忘れがたい名シーンになってますもんね (≧▽≦)
ラストは夢か現実か言及されていません。
でも多分夢オチなんでしょうね。
この後ダグはリコール社で目覚めて、ローリーやハリーと普通に接することが出来るのでしょうか?
気になるところです。
それにしてもVR体験。楽しそうで興味あります。
してみたいことや、なってみたい人物像とか、いろいろ想像して夢は広がりますが、火星には絶対行きたくないし、諜報員になるのはイヤだ~、とこの映画観て強く思いました。
あと会社名が「リコール」なんてところは絶対信用しませんw
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