映画「ダーティハリー3」あらすじと感想【ネタバレあり】涙は流さず泣いている男の美学
シリーズ3作目では、女性刑事が相棒になり、これまでと少し毛色が変わります。
その女性刑事を演じるのは、ドラマ「女刑事キャグニー&レイシー」でタイトルロールのレイシー役で有名なタイン・デイリー。
というか、この映画がきっかけでレイシー役をオファーされたそうです。
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あらすじ
パトロール中に武装強盗事件の通報を受けたハリーは、相棒のフランクと共に現場に向かった。
そこで車ごと店に突っ込む無茶をやらかして、人事課に異動させられてしまう。
巡査の登用試験の面接官をすることになり、女性のケイト・ムーア巡査に現場の厳しさを伝えようとして、同席していた市長秘書らに咎められた。
その夜。
テロリストたちが兵器工場に侵入。
パトロール中に異変に気付いたフランクとその相棒は、捕まえようとして逆に殺されてしまう。
フランクは今際の際に、犯人の中に過去の殺人事件で尋問した人物がいたことをハリーに伝えた。
そして一味から警察に脅迫テープが届く。
革命軍を名乗り、100万ドルを支払わなければ次々と爆破事件を起こす、というのだ。
ハリーは殺人課に戻り、この事件を追うことに。
新しい相棒には、刑事に登用されたケイトがつけられた。
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感想
「キャグニー&レイシー」も好きで昔観ていたから、やっぱりケイトをレイシーと重ねて見てしまいます。
ファッションも、フレアスカートのスーツに足元はブーツという、レイシーもよく着ていた服装。
ただ、レイシーがベテランだったのに対し、新米のケイトは頑張ってるけど鈍臭さもあります。
犯人たちが盗んだものと同じ小型のロケットバズーカの実践演習をみせてもらう際、真後ろに立ってるものだから、ハリーに襟首つかまれて引っ張られるシーン… 猫みたいで可愛い♡
女性の社会進出についてまだ「これから」という時代です。
ケイトの刑事登用も、ノルマとして義務付けられていたから合格させた、というのが面接時の会話で分かります。
実際、市長の記者会見では「初の女性刑事」という肩書で紹介される予定で、逆にお飾り感が漂い、それがハリーには気に入りません。
最初のうちはケイトをイヤイヤながら連れています。
それでも彼女を置いていったり見捨てたりしてないので、ハリーも意外に面倒見が良いようです。
「男社会での女性の扱い」という、当時の世相を映し出していて、このシリーズに社会派ドラマの側面があったことに改めて気づかされました。
徐々にふたりは良いバディになるのですが、ケイトもまた殉職してしまいます。
ハリーの相棒は誰も長続きしない…
撃たれたときの姿勢のまま倒れているケイトの亡骸を前に、ハリーは何を思ったか。
涙は流さないけれど、その背中は泣いている。
カーッ! ハードボイルドですわぁ (≧▽≦)
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