映画「去年の夏 突然に」あらすじと感想【ネタバレあり】トラウマ体験は克服できるのか
テネシー・ウィリアムズの戯曲を、ジョゼフ・L・マンキウィッツ監督で映画化。
男性の同性愛について言及した最も古い作品だそうです。
共に演技派のキャサリン・ヘップバーンとエリザベス・テイラーが火花を散らし、どちらもアカデミー主演女優賞にノミネートされました。
ゴールデングローブ賞でもふたりともノミネートされ、テイラーが受賞しています。
「去年の夏に何があったのか」を暴きだす脳外科医を、モンゴメリー・クリフトが演じました。
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あらすじ
1937年。
ニューオリンズに完成したばかりのライオン・ビュー州立病院に、外科医クックロウィッツが赴任してきた。
彼が得意とするのは、まだ臨床例が少ないロボトミー手術である。
しかし新しい手術室は不具合が多く、とても満足な手術ができるような設備・環境ではなかった。
イラつくクックロウィッツに、院長のホックスタッダーは病院にもっと資金が必要であることを伝える。
運よく、クックロウィッツの評判を新聞で知った大富豪のビネブル夫人が、寄付を申し出てくれている。
その代わり、彼女の姪キャサリンにロボトミーを行なう、という条件だ。
詳しい話を聞きに、クックロウィッツはビネブル夫人宅に行く。
夫が亡くなったばかりなのに全身白い服に身を包んでいる。
なんでも、去年の夏に突然亡くなった一人息子セバスチャンが好きな色なのだという。
創世記の密林を模したという不気味な庭で、彼女が話すことはセバスチャンのことばかりだ。
彼はキャサリンと一緒に旅行に行って不審死を遂げ、それ以来キャサリンは早期性痴呆症により聖メアリー病院に入院している。
暴力的な傾向があるため、独房に隔離中だ。
セバスチャンの部屋に通されると、キャサリンの母ホリー夫人と、兄のジョージが部屋を物色していた。
ビネブル夫人がセバスチャンの物をあげる、と前に約束していたらしい。
覚えがなく苛立つビネブル夫人に去るように言われて、ホリー親子は出ていった。
翌日、クックロウィッツはキャサリンに面会する。
確かに反抗的な態度がある。
そしてセバスチャンの死について訊いても、その前後を思い出せずにいた。
クックロウィッツは彼女をライオン・ビューに移すことにした。
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感想
ビネブル夫人の「息子だいちゅき♡」ぶりが度を越していて気持ち悪かった (;´Д`)
この溺愛ぶりは母親としての愛を超越しています。
あーみん作品「ルナティック雑技団」のマダム百合子に匹敵してますわ。
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キャサリンに怒り狂って「さっさとロボトミー手術してちょうだい!」とクックロウィッツに迫る勢いも、なんだか似ている(;´∀`)
登場してすぐに観客は「この人のほうが入院したほうがいいんじゃ…」と思うヤバいキャラです。
ゴンドラに乗って上から登場するとか、もうギャグ。
退場もゴンドラ。
不気味なんだけど、笑かします。
セバスチャンの死がキャサリンのトラウマとなって、彼女はビネブル夫人によって病院に入れられました。
クックロウィッツは、キャサリンの失われた記憶を戻せばロボトミーの必要はないと考えます。
そこで彼は、ビネブル夫人の庭にみんなを集め、キャサリンに去年の夏の出来事を話させます。
注射1本で戻る記憶 (・∀・)スゲー
彼の死は、ビネブル夫人に長々と聞かされた「鳥に食われる生まれたてのウミガメ」の話とそっくりでした。
長すぎて途中で睡魔に襲われてろくに聞いてなかったんですけど、ここ伏線だったんですね (ちゃんと聞けよ)
こちらは睡魔に襲われたんですが、セバスチャンは男たちに襲われました。
母や従姉を撒き餌にして男たちを釣っていた同性愛者のセバスチャン。
本望だったのでは? と一瞬思いましたが、相手は選びたいよね。
それにしても描写が… ゾンビみたい。 もしくは食人族。
エグいですわ~ これは見てしまったキャサリン、トラウマになる。
海外旅行はくれぐれも注意しろよってことだな、うん。
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