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映画「約束 ラ・プロミッセ」あらすじと感想【ネタバレあり】たくさん笑えて最後にホロリ

 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

セザール賞主演男優賞を生涯で3度も受賞している名優ミシェル・セローが、手足も動かせず口もきけない難役に挑んだ作品です。

彼と友情をつなぐ子供を「ナイト・チェイサー」のジョナサン・ドマルジェが演じました。

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あらすじ

小児がん治療で入院中の少年マーティ

検査結果は後日知らされるが、担当医が母親に「楽観視は禁物です」と告げるのを読唇術で読み取った。

入院はまだ続く。

苛立ちを隠せないマーティは、クリスマスプレゼントを彼の好きなレゴにしようか、と聞いてくる母親に「髪の毛」と素っ気なく答えた。

本名はマルタンだが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公に憧れてマーティと名乗っている彼は、小児病棟から抜け出し、スケボーに乗って運搬用カートに掴まって高齢者病棟にやってくる。

各部屋に忍び込んでは盗みを働くマーティ。

407号室に行くと、目以外は動かない老人と、その横でうたた寝をしている妻らしき女性がいる。

そして老人が観ているテレビの上には小銭がたくさん入った瓶。

マーティは笑いながら小銭を盗っていった。

 

407号の老人はアントワーヌ・ベラン

アルツハイマーと診断されているが、頭はしっかりしている。

しかし動けないし喋れないため、心の中はいつも周囲に対しての文句でいっぱいだ。

記憶を保つために毎晩「私の名前はアントワーヌ・ベラン。妻はシュザンヌ。入院して半年」と頭の中で復唱している。

マーティが突然現れたときも、何度も「やめろ」と思うけれど微動だに出来ずにいた。

 

病室に戻ったマーティは、母親に「カッコいい人がいた」と告げる。

無口でどっしり構えているアントワーヌがすっかり気に入っていた。

 

感想

かなりコメディ寄りの映画です。

マーティの子どもらしい無軌道さや、とぼけた医師や病院スタッフたち。

彼らへのツッコミが絶えず鋭く出てくるアントワーヌの心の声に、ずっとクスクス笑っていられましたw

マーティはアントワーヌのことを「スーパーマン」「鉄仮面」「 (スーパー) マリオ」などと呼んで、親しみと憧れの感情を持っています。

本名のほうは「アルフォンス」だの「アルベール」だのと頻繁に間違えますが (;^ω^)

もしかしたらマーティは、アントワーヌが自分の運命を受け入れているように見えていたのかもしれません。

楽観視が出来ないと言われているがんを抱えて、自分の運命を呪っていたのでしょう。

だから罪悪感もなく盗みを働くしイタズラもし放題。

そんなクサッた気持ちでいるときに見つけたアントワーヌは、動けないし話すことも出来ないのに、目の動きだけで感情を伝えてきます

力強い目です。

そこに魅了されたんだろう、と考えます。

生きる活力となったアントワーヌとの同室を、マーティは望みます。

レゴ好きでオモチャがいっぱいのマーティによって、病室はあっという間に汚部屋… いや、賑やかになっていきました。

無邪気なマーティに、いいようにオモチャにされてアントワーヌは不満がいっぱいでしたが、次第に孫のようにマーティが可愛くなってくるのです。

手のかかる子ほど可愛いといいますか…

自分に懐き、振り回してくるけれども一生懸命な姿にアントワーヌの心もツッコミだけではなくなっていきます。

オモチャでデコった車椅子に、寝たきりのアントワーヌが車椅子に座れるように持ち上げられるお手製の装置。

いつもアントワーヌのことを考えているマーティの存在は、シュザンヌを先に亡くして落ち込んでいたアントワーヌの心を照らします。

ふたりで病院を抜け出してアントワーヌの同窓会に出席しました。

その帰りに海に行きます。

アントワーヌがマーティに用意したクリスマスプレゼントは「レゴランド」の年間パスポートでした。

大喜びではしゃぐマーティでしたが、アントワーヌの膝に乗った彼の表情は少し寂しそうです。

口元に笑みは浮かべているのですが…

がんが進行している身体でレゴランドには行けないかもしれない、と諦めているようにも見えました。

そんな彼を抱えて泣きそうな顔のアントワーヌは心の中で思います。

約束しておくれ。ずっと生き続けると。

アントワーヌもまた、マーティの死期が近いと感じたのかもしれません。

シュザンヌを亡くし、マーティにまで先に逝かれたら、と怖かったのだと思います。

映画はここで終了です。

ずっと笑っていられる作品でしたが、最後の最後に泣いてしまいました。

久しぶりに笑えて泣ける良作を観た気がします。



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