映画「ジュラシック・パークⅢ」あらすじと感想【ネタバレあり】プテラノドンよ何処へゆく
第1作目の主人公サム・ニールが再び登板です。
ヒロインのローラ・ダーンも冒頭と途中で登場します。
今回からスピルバーグは製作総指揮に回りました。
「Ⅲ」の監督は「ジュマンジ」のジョー・ジョンストンが務めます。
今回はウィリアム・H・メイシーやティア・レオーニらが恐竜の恐怖を味わいます。
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あらすじ
国連とコスタリカ政府によって閉鎖されたソルナ島の近くでパラセイリングを楽しんでいる一行がいた。
12歳の少年エリックは、母の友人ベンの補助で初めて空を飛ぶ。
雄大な景色を楽しんでいたが急にコントロールが効かなくなり、ふと下を見ると船が無人になっていた。
ふたりは慌ててベルトを外し、ソルナ島に上陸した。
発掘調査の資金難に直面しているアラン・グラント博士。
8年前のパークでの出来事以来、恐竜への憧れはなくなっているが後進のためにも調査は必要だった。
そこへ会社社長のカービーという男がアランを訪ねてきた。
妻アマンダとの旅行でソルナ島を上空から楽しみたい、ということでアランにガイドを頼んでくる。
断るつもりだったアランだが、言い値で報酬をくれる、という誘惑に負けた。
助手のビリーと共にカービー夫妻が用意したチャーター機に乗ると、操縦士のユデスキーとナッシュ、そして傭兵として雇われたクーパーが同乗している。
ソルナ島上空に来て窓から見える恐竜の説明をするが、誰もろくに聞いていない。
必死に窓の外を見ているが、恐竜に興味があるわけではなさそうでアランは不審に思う。
そうしているうち、飛行機はアランの猛反対をよそに島に着陸してしまった。
クーパーによって気絶させられていたアランが目覚めると、自分とビリー以外は外に出ていた。
危険だから戻るように言っても誰も聞かず、アマンダは拡声器を使って大声を出し、クーパーは茂みの中に入っていく。
そしてアランは8年ぶりに恐怖を蘇らせる咆哮を聞く。
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感想
他のシリーズが2時間越えしてる中、Ⅲは1時間半程度にまとめてあります。
今回はパーティー人数も少ないし、それゆえ死ぬ人も少ないので他よりコンパクトな感じ。
クーパーとかもっと活躍するかと思ったら、序盤であっさり。ナッシュも同様。
それなのにたった12歳のエリックが、ひとりで2ヵ月も生き延びていただとぉ~?
あんなに恐竜がウジャウジャいる中で?
髪も伸びてないし、食料や水の確保はどうしてたのよ?
映画だな~、とあまりのリアリティのなさに脱力しました。
そもそもカービー夫妻は、旅行ではなくエリックを探しに来た両親。
会社社長といっても町の塗装屋さんで、言い値の報酬なんか支払えるほどの金持ちではない。
アランたちを騙して連れてくるって…
息子のことが心配にしてもモラルが低すぎて、引きます。
アマンダに至っては、どんなに「危険だから大声出すな」と何度も言われても止めない愚か者。
子どもを思うあまり親が愚かな行動をする、というのも分かりますけどね。
でも子どものためなら何をしても良いというものではない。
たまにいますね。
自分や自分の身内のことばかり考えていて周りの迷惑にまったく目が向けられない人。
身近にいたら距離を置くかもしれませんし、私自身も気づかないうちにときどきそうなっていると思いますので気を付けたいところです。
さて、アランも傍迷惑家族も、重傷を負ったとはいえビリーも助かりましたが、ラストはあれ、何なんでしょう…?
ヘリの周りに多数のプテラノドン。
攻撃するかと思いきや無視して別天地に飛び立っていきました。
ちょーーーっ!!!
渡り鳥じゃあるまいし、渡り恐竜なんてされたら危険でしょー!
それなのに「新しい世界に飛び立って行ったんだ」なんて、いい話風にまとめないでっ!
爽やかに見せかけたホラーラストに、やっぱり最後も「なんじゃこりゃ」と脱力しました。
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