映画「ゴーン・ベイビー・ゴーン」あらすじと感想【ネタバレあり】違法な救いか遵法な虐待か
俳優ベン・アフレックが、弟のケイシーを主演に据えた初監督作品です。
原作は「ミスティック・リバー」のデニス・レヘイン。
ヒロインをミシェル・モナハンが演じ、モーガン・フリーマン、エド・ハリスなどベテランが顔を揃えます。
「ビバリーヒルズ・コップ」でタガート刑事を演じたジョン・アシュトンが、こちらでも刑事役をしています。
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あらすじ
ボストンで、4歳の少女アマンダが誘拐された。
麻薬中毒の母ヘリーンが外出中に、愛用の人形と一緒に自宅から何者かに連れ去られたのだ。
市警のドイル警部が陣頭指揮を執るが、捜査は難航。
同じアパートに住むヘリーンの兄ライオネルの妻ビーは、進展しない捜査に焦れて私立探偵のパトリックにアマンダの捜索を依頼する。
パトリックはパートナーのアンジーと共に捜査を開始。
担当刑事のレミーとニックから話を聞く。
まず容疑者と上がっているのは、小児暴行の前科があるコーウィン。
麻薬中毒の夫婦と一緒に暮らしている。
しかしコーウィンのターゲットは少年であるため、アマンダを誘拐するとは思えなかった。
そこでパトリックは、当日のヘリーンがバーでレイという男と一緒にいた情報をレミーたちに教える。
ヘリーンの供述が嘘だったことに刑事たちは悪態をついた。
刑事たちと別れた後、パトリックとアンジーは友人のドラッグディーラー・ミラーのところに行き、情報に探りを入れる。
レイは、チーズとクリスという仲間とつるんでいると教えてもらった。
チーズの名前をレミーに伝えると、レミーたちはヘリーンのところへ行って尋問をし始める。
そこで彼女は、レイと一緒にチーズから13万ドルだまし取ったことを白状。
その報復でアマンダは誘拐されたと考えられ、パトリックたちはヘリーンも連れてレイのところに行くが、彼は拷問の末に殺されていた。
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感想
パトリックが主人公なので、彼のモノローグが多いのですが、申し訳ないけどケイシー・アフレックのしゃべり方、ちょっと苦手だなと感じました。
モチャモチャしていて不明瞭。
そして室内シーンが基本的に暗くて見づらい。
この二点でなかなか映画に入り込めなかったです。
そしてストーリー的に盛り上がりに欠けていて、銃撃戦とか山場もあるのですが、なぜか淡々とした印象を受けます。
ちゃんと作りこんだストーリーではあるんですけどね。
考えさせられるテーマです。
アマンダは実は、母親失格のヘリーンから保護するために連れ去られていました。
この子を守るため… 大勢死にます。
そしてパトリックは選択します。
アマンダをまともな環境で養育するための違法な連れ去りを容認するか。
それとも法を遵守して責任感に欠けているヘリーンの元に娘を返すか。
究極の選択ですが、パトリックの心は初めから決まっていました。
警察に連絡し、保護していたドイルは誘拐罪で逮捕され、アマンダはヘリーンの元に戻されます。
ヘリーンが「あの子が戻ってきてくれるなら、まともになる」と、これまでの行いを後悔して泣き崩れる姿を見たことが一因だったと思います。
しかし意見を違えたアンジーとは別れることになりました。
そして彼の選択は誤っていたことが示唆される終わり方です。
結局人は変わらない。
どんなに反省しても後悔しても、改めようという気持ちは長続きしない。
そんな風に思わせるスッキリしないラストでした。
人は変われる、と信じたいですけどね…
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