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弥嶋よつば「明日誰かに話したくなる王家の話」【感想】みるもな&ソフィアと世界史の旅にレッツゴー

2023/07/06
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

ライト (というか半端) な歴史ファンの私が、ゆっくり系世界史解説動画「よつばch」を見つけたのは、You Tubeのトップページ (要するにオススメだ) に「リチャード三世のDNA鑑定」という興味深い動画が目に入ったからでした。

 

それ以来、観やすい・面白い・分かりやすい、の三拍子が揃ったこのチャンネルのファンになり、最初の動画から全部見ている数少ないチャンネルになっています。

そして6月30日に初の書籍が出版されると聞いて、珍しく予約まで入れて購入しました。

(普段は気になる本があっても、出版されてしばらく経ってから購入、ということが多い)

 

よつばch – YouTube

 

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本の概要

動画と同様、チャンネルのキャラクター、仔猫のみるくと犬のもなかの会話で進めていく形を取っています。

もなかの真面目な解説にみるくがボケたりツッコんだり、それをまたもなかがツッコんだり…

監修の塾講師・平松健さんが要所要所でワンポイント解説を加えています。

(「北斗の拳」まで解説する熱量w)

今回本に収まった有名一族は、動画でも取り上げられた「スペイン・ハプスブルク家」「エジプト・ツタンカーメン家」、この本で初解説の「イタリア・ボルジア家」、最後に短命などの理由で独立した章にするほどではなかった「その他のおもしろ王家」をまとめています。

最後の章ではチャンネルのアイドル、ロマノフ朝皇女ソフィアも登場。

(だからこの記事のサムネは彼女にしてあります)

相変わらず自分のことを「ワシ」と呼び、女帝となるべく玉座を狙っている、愛すべき危険人物です。

各章ごとにページの色が違っているので、読みたい章を見つけやすくなっています。

オールカラーで紙の質も良き。

本ではみるもな以外のよつばさんのイラストも見られます。



感想

キャラクターふたりが会話するスタイルは、動画だからこそ活きていると思っていたので、書籍になると「どうかな~」と疑問でした。

しかし読んでみると、その軽妙洒脱なやりとりは本になってもリズム感というか、テンポの良さに変わりはありません。

とても読みやすく、サクサクと進みます。

動画のときと同様に、肖像画がドン!と出て「○○やないかーーー!」とみるくちゃんがツッコむ様式美も違和感なし。

語彙力豊富な鋭いツッコミに、何度も声出して笑いました。

特に今回は、待ち望んでいたボルジア家が満を持して登場。

チェーザレが武将として有名なのは知っていましたが、彼がそうなるまでの流れがきちんと解説されていて「あ、そういう経歴でああなったのね」と分かって興味深かったです。

彼に関しては「妹ルクレツィアを溺愛」「弟や妹の夫を嫉妬で殺害」「女好き」「いかがわしいパーチー (父主催) にノリノリで参加」「城も落とすが女も落とす」などなど、余計なエピソードのほうがよく入ってくるから、チェーザレが武将になった経緯が私の中では曖昧だったんですよね (;´∀`)

それが分かりやすかった上に「フランス病」なるものも知れて面白い。

しかもそのフランス病、数ページ読み進めると再度出てきて、けっこうなロングスパンで伏線回収する構成の上手さに、笑いながらも「すごい」と感心しました。

動画にしていないこともあり、この第三章が一番ページ数を割いています。

第一・二章は共に動画になっていますが、本のいいところは「もう一度確認したい」と思った箇所をすぐに読み直せるところですよね。

動画だと「何番目の動画のどのくらいの時間の箇所だっけ?」となって観返すのが面倒になるのですが、章ごとに色が違っているこの本は、適当にあたりをつけてパラパラッとめくると「あったあった」とあまり時間をかけずに見つかります。

本になったことで、忘れていた人物やエピソード、関係性などが再確認できました。

より記憶に残りやすくなったと思います。

すごく楽しく読めました。



まとめ

この本が出版される直前に、10回までシリーズが続いた「ユリウス・クラウディウス朝」の動画が終わったよつばch。

次の旅はどこになるでしょうか?

また次の動画を楽しみにすると同時に、早くも次の本を待ち望んでいます。

それにしても、よつばch、まだ3年しか経ってないのにもう書籍が出る人気ぶり

このブログなんてその半年前から始めているのに不人気…

いろんな面で実力差があるから仕方ないと納得しつつも、ちょっと切ない ( ;∀;)

でも地味に頑張ります。

いつも読んでくださっている方たち、はじめましての方たち、みなさま本当に感謝しております。

ありがとうございます、これからもどうぞよろしくお願いします。

本を読んで、改めてそう思いました (世界史関係ない副産物)

 

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本にはこの人たちも登場

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