ラノベ「8度目の人生、嫌われていたはずの王太子殿下の溺愛ルートにはまりました」あらすじと感想
ベリーズ・カフェに掲載されている、坂野真夢さんの死に戻りループものです。
番外編を含めても158ページで完結しているのでサクッと読めました。
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あらすじ
ブライト王国の王女フィオナは、王家に生まれながら聖獣の加護を受けられなかった。
最強の “狼の聖獣” から加護をもらっていた先々代の王が亡くなってからブライト王国は徐々に衰退してきている。
そのため武力により国土を拡大している隣国オズボーン王国の脅威にさらされていた。
そこで講和条約として、フィオナがオズボーンの王太子オスニエルの側妃になることが決定するのだが、彼女は必ず非業の死を遂げる運命にあり、もう8度目のループだった。
息絶えた途端に戻ってくるのは、必ずこの「側妃に決まった」と父から告げられるところからである。
この政略結婚だけはどうしても逃れられないのか、とフィオナは溜息をつく。
これまでの7回すべて、オスニエルから愛されることもなく、正妃のジェマにいじめられ、不幸な結婚に嘆きながら死んだ。
今度こそ生き延びたい。
しかし幼なじみの護衛騎士ローランドとトラヴィスを連れて行くと、彼らまで不幸にしてしまう。
そこで今回の人生では、フィオナは愛犬のドルフだけをオズボーン王国に連れて行くことにした。
そして夫からの愛はもう望まない。
後宮で大人しく、趣味の紐編みを楽しむことにしよう、と決めた。
輿入れ当日、国境近くで潜んでいた賊に襲われたフィオナは、今回はもう死ぬのか、と驚いた。
しかし子犬のドルフの身体が巨大な狼の姿に変化。
時間を止め、フィオナと会話できるようになっているドルフが “狼の聖獣” だったのだ。
さらにこの賊たちはオズボーン王国の騎士団団員で、オスニエルの命令でフィオナを襲ったのだと知り、フィオナは怒りを爆発させる。
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感想
かなり傲慢なオスニエルの鼻っ柱をバッキバキへし折っていく前半は痛快です。
愛されよう、どころか、好かれようとも思っていないのでガンガン言い返すし、基本オスニエルの存在を無視してさえいるフィオナの態度に、
やな奴にはそれでいいのよね (*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン
と共感しきり。
だけど、ちょいちょい「見た目が好みすぎて気持ちが揺らいじゃう」という描写が入り込み、男のワガママを許すダメ女な部分も漏れ出てきます。
ドルフが「お前は絆されやすい」というように、本当に簡単に懐柔できるというか、オスニエルのこれまでの所業に対してあんまり怒っていない感じです。
王女様なので怒るのが苦手なのかもしれないですが…
見た目良ければ中身のひどさは許される、という感じが出てちょっとモヤりました。
いくら好みの見た目でも、自分のことを (それも会う前から) 殺そうとしていた人なんて、嫌いになりませんか?
その好みの顔すらも、もう見たくないほど気持ち悪いブサイクにしか見えなくなってしまうくらい。
中身の醜さを知ると、私はそうなります。
フィオナがオスニエルに対しての態度の軟化が早いなー、と「ざまぁ」好きとしては、もうちょっとオスニエルの惨めな姿が見たかったです。
まあ、早めに軟化させないと話が進まないからしょうがないですが。
ドルフが望むとおりのドルフ・ルートなエンディングも見たかったかな。
(9回目ループに入ってしまうー!)
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