映画「ガルシアの首」あらすじと感想【ネタバレあり】悪銭身に付かず
1974年公開のサム・ペキンパー監督作品です。
主人公は「夜の大捜査線」でサムを演じたウォーレン・オーツ。
他、「12人の怒れる男」で陪審員12番を演じたロバート・ウェッパーも悪役で登場しています。
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あらすじ
メキシコの大地主イェフェの、独身の娘が妊娠した。
問い詰め、部下に命じて痛めつけて相手の男の名前を吐かせると、アルフレッド・ガルシアだという。
息子同然に可愛がってやったのに、と激昂したイェフェは部下たちにガルシアの首を獲ってくるように命じた。
成功した者には100万ドルの報酬が約束され、部下たちはメキシコ中で聞き込みをしていく。
イェフェの信頼篤いマックスは殺し屋のサペンスリーとクインを雇い、マンションの一室を事務所にして組織的に動いていた。
サペンスリーたちが聞き込みに来たバーのしがないミュージシャン・ベニーは大金を稼げそうな匂いを感じ、ガルシア捜索に乗り出すことにした。
情婦のエリータにその話をすると、彼女は最近ガルシアと浮気をしていたが、事故で死んだと聞かされる。
遺体は実家がある村で埋葬されるという。
ベニーはマックスの事務所に行き、ガルシアの死を黙ったまま条件を聞く。
成功すれば1万ドルの報酬だが、4日以内にガルシアの首を持ってこなければベニー自身が殺される。
命がけの仕事になってしまったが、元から死んでいる人間の首を持ってくればいいだけ、とタカをくくっていた。
ベニーはエリータを連れてガルシアの首を獲りに行く。
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感想
正直言うと、前半はイマイチでした。
無駄なシーンが多く、ダラダラと冗長な印象を受けて眠いったらありゃしない。
男性の観客には無駄ではないと思いますが… ( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
フラリと現れてエリータの服破ってポロリさせて射殺されたクリス・クリストファーソンの登場が謎。
マジでストーリーにまったく関係ないw
エリータとのロードムービー部分は、多少のバイオレンスはあっても全体的にまったりしています。
そして後半。
墓地でガルシアの死体を掘り出したところでベニーは背後から殴られ、ガルシアの首は無くなり、エリータも殺されていました。
ここからベニーのバイオレンスムービーになります。
首を奪った二人組を殺し、ガルシアの身内たちを虐殺したサペンスリーたちも殺害。
メキシコの炎天下で、車中の首はどんどん腐っていってブンブンブン♪ ハエが飛ぶン♪
車の中ハエだらけで、もう気が狂いそう。
ベニーはもう完全に狂気に陥ってしまいました。
一人ぼっちになった彼は、首を相棒としてしょっちゅう話しかけています。
しかも本当は100万ドルの報酬とは知らず、1万ドルのために失くした代償は大きい。
これ、現在の「闇バイト」って言われているのと同じカラクリのような気がしてきました。
募集をかけた大元が一番稼げて、実行犯はその1割程度。
こういうのの募集に応募しないのが一番なんですけどね…
最近関東のほうでこの闇バイトによる強盗事件が頻発していると聞いて不安になっています。
全国規模まで拡大しそうで…
こんな犯罪をしてまで手に入れたお金。
それと引き換えにいろんなものを失うことに気づかないものなのか。
実行する前に「悪銭身に付かず」という言葉を思い出して、踏みとどまってほしいと思います。
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