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「画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密」あらすじと感想【ネタバレあり】

 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

印象派絵画の先駆者のひとりとなった女流画家ベルト・モリゾの人生の一部分を切り取った伝記映画です。

「草上の昼食」などで有名な画家エドゥアール・マネのモデルになり始めた頃から、マネの弟と結婚するまでの期間に焦点を当てています。

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あらすじ

1865年。

マネという画家が出品した絵画「オランピア」がサロンで物議を醸していた。

見ている人たちは口々に酷評する。

画家を目指すベルト・モリゾと姉のエドマは、ごった返す人の群れから何とか前に進み出てその絵を一目見る。

しかしすぐに「淑女が見るものではない」と脇に追いやられてしまう。

ベルトとエドマは、画家ジャン=バティスト・カミーユ・コローを師事し、二人で仲良く自宅敷地内のアトリエで絵を描いていた。

嫁入り前のたしなみとして習わされていた絵画だが、二人にとって趣味以上のものになっていた。

「ずっと二人で一緒に絵を描いていられれば幸せ」

そんなふうに言い合って、一生共に絵画制作に励むことを約束する。

しかし両親は、ふたりが婚期を逃すことを心配し、何度もふたりの情熱に水を差した。

ある日、ふたりがルーブル美術館で模写をしていると声をかけられる

その人こそマネだった。

マネはふたりに、外での写生を勧める。

ボルドーのサロンから、姉妹が出品した作品が展示されるかどうかの返事が届いた。

結果は、エドマが3点であるのに対してベルトはたった1点のみだった。

悔しさに落ち込むベルトに、マネからモデルを要請する手紙が届く。

心が荒れているベルトは、その誘いを断るが、マネはルーブル美術館でベルトを待ち構えて懇願した。

制作現場を直に見て勉強できるチャンスだと諭すマネに、ベルトも心を動かされる。

マネの自宅アトリエにふたりで出向き、ベルトがポーズを取っている間、エドマもスケッチを始める。

静謐で充実した時間だった。

次回は白い服を着てくるように言われて帰宅した。

しかしマネのアトリエに行っていたことを両親に咎められ、二度と行くなとキツく叱られる。

マネは友人で著名な画家アンリ・ファンタン=ラトゥールを伴ってモリゾ家を訪れ、ベルトの母を説得した。

結婚前、本当は画家になりたかった母は父を説得し、母同伴を条件にモデルになることを許した。

実際にマネの制作過程を見た母は、マネを夕食に招待する。

マネはアドルフという友人を伴っていく。

夕食までの間、エドマが姉妹のアトリエに案内すると、マネが評価したのはベルトの絵だけだった。

ベルトをモデルにした最初の作品「バルコニー」が完成する。

そのころ、エドマは絵への情熱を失い、30歳という年齢もありアドルフの求婚を受け入れた。

ずっと一緒に絵を描いていきたい、という約束を違え、エドマは海沿いの田舎町ロリアンに引っ越すという。

ベルトはひとり取り残されること、既婚者のマネに愛されているのか分からない状態になっていることなどがストレスとなり、発露を見つけられず苦しむ。

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感想

エドマの結婚が決まり、寂しい気持ちで制作に打ち込むベルトですが、理想的な黒ができずに悩みます。

そこでマネに相談して手伝ってもらうのですが、そのとき本当に絵画で身を立てていくのかを婉曲に問われます。

「草上の昼食」「オランピア」に次いで、「バルコニー」もマネは酷評の嵐に晒されました。

20年間マネは侮辱に耐え続けています

彼は、ときに生きる気力さえ奪われそうなほどギリギリのところにいました。

画家を職業として選び作品を発表するということは、非難の声も聞かされることでもあります。

その辛苦に耐えられるのか、とベルトに問うのです。

これだけ苦しくて、辛くて、それでも何故マネは描き続けるのでしょう。

その苦しみを凌駕するほど、描くことへの情熱が高かったのかもしれません。

そして傑作を描いて世間を見返してやりたい気持ちもあったと思います。

誹謗中傷は良くないことですが、それを自分の芸を磨くエネルギーにしてきた人は、いずれ認められます。

マネも現代では認められていますし、ベルトもずっと母から絵を辞めて結婚するように言われてきましたが、頑固に絵の道を貫き、当代随一の印象派女流画家として認められています。

昨今はYou Tubeやインスタでだれでも自分の芸や作品をアップして他人に見てもらうことができますが、見る人の中には毒を含んだ人もいます。

そこでメゲて辞めてしまえばそこまでですが、自分を向上させる力に変えてしまえば、世間をアッと言わせるチャンスです。

ひどい誹謗中傷に晒されるのはメンタル面で相当キツいので、それでも続けろ、とは言えませんし、どちらを選ぶかは自分次第ですが、できれば諦めずに続けたほうがいいのではないかと思います。

 

コローの指示もあり、ベルトは風景画でもずっと屋内のアトリエで描いていました。

マネに戸外で描くべきだと言われて気になっていたのですが、しばらくはずっと室内にこもりきりになります。

数年後、結婚したエドマに会いにロリアンに向かうと、この海辺の風景を直接見ながら描きたくなり、ベルトは毎日キャンバスを背負ってロリアンの自然あふれる風景を描いていきます。

誰もいない海岸でそよ風に吹かれながらキャンバスに向かううち、ベルトの集中力はどんどん増していきます

2本の筆を巧みに使い、真剣な目で描き上げていく彼女は、後ろからエドマが見ていることにも気づいていませんでした。

結婚してからエドマは絵を描いていません。

妊娠したため、ますます絵画から遠ざかってしまい、のびのびと絵を描くベルトを羨ましそうに眺めます。

さて、どんなに好きなことを夢中になってやっていても、プツッと集中力が途切れる瞬間はきます。

特に午後2時くらいに襲ってくる睡魔の強烈さの正体って一体何なのでしょうね…zzzzz  

…ハッ!ヤバッ、寝ちゃった!

眠いけれども寝たくはない…

そんなときは散歩に出るなど、体を動かすことが推奨されていますね。

健康にいい、という利点がありますが、なぜか自然を感じる場所に行くと、自分の中の創造性が向上しているような気がしませんか?

静かな場所で陽の光を浴びて、風を感じて、緑を見て、そして深呼吸をすると、なんだかモヤモヤしていた心や頭の状態がクリアになるためでしょうか。

なぜか「無」から、ナイスに思えるアイディアが湧いてくることがよくあります。

べつにクリエイター的なすごいものではなく、ちょっとした生活の工夫とか程度の小さいものですが、やっぱり何かに悩んだり行き詰まりを感じているときは、一度問題を置いておいて散歩に出かけると、解決策がでるのかもしれません。

ベルトもやはり「無」になっており、眠気や疲れも感じないほど集中して、日頃の悩みを忘れています。

悩んだら外に出るのが一番のようです。

 

ラストで、ベルトはルノワールらが属する印象派のグループに誘われ、入会することにします。

しかしマネは拒否。

ふたりは袂を分かつことになりますが、マネの弟と結婚するので、縁戚関係になります。

マネは既婚者でありながら、何度かベルトと関係を持ちたがっていました。

しかし弟の妻になる彼女には、もう手を出すことはできません。

入会を断ったのも、これ以上彼女を好きにならないようにするためだったのかな、と感じました。

義兄になることは複雑な気持ちだったのかもしれないですね。

 

作品のバックグラウンドや技法などの詳しいことは分からないけれど絵画を見るのは結構好き、という超ライトな絵画ファンの私には、疑似とはいえ有名な絵の制作活動を見るのは面白かったです。

 

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