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映画「ヴィオレッタ」あらすじと感想【ネタバレあり】芸術か児ポか、の前に精神的虐待

2023/08/09
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

監督エヴァ・イオネスコの実体験を元にした映画です。

娘を被写体にする母親をイザベル・ユペールが演じました。

その娘役、アナマリア・ヴァルトロメイのデビュー作になります。

ヴィオレッタ

 

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あらすじ

1970年代。

あまり家に帰らない母親アンナが久しぶりに戻ってきた。

一人娘のヴィオレッタには、彼女がなんの仕事をしているのかよく分からないが、曾祖母とはよく言い合いになっている。

ある日学校から帰ると、アンナが上階にあるスタジオに入れてくれるというので喜んでついて行った。

スタジオ内は暗く、不気味なものが数多く置かれていた。

そこでアンナは、実はカメラマンをしている、とヴィオレッタに打ち明け、彼女にモデルの話を持ちかける。

興味を持ったヴィオレッタが頷くと、すぐに撮影は開始された。

着替えさせられ、煽情的な表情やポーズを次々と要求されるうち、ヴィオレッタ自身楽しくなってくる。

翌日は授業中にもポージングをして同級生たちに笑われ、教師から注意を受けた。

放課後、迎えに来た曾祖母のところに辿り着く前にアンナが現れて、ヴィオレッタに駆け寄ってきた。

そして着ている服を脱ぐように言われ、その場でアンナが持ってきたワンピースに着替えさせられる。

学校のロビーで人目を集め、また同級生たちに嘲笑されるがヴィオレッタは気づかない。

保護者会に来てほしいとアンナに頼むが、凡人と関わる気はない、と一蹴されてしまった。

そのまま二人は曾祖母を置き去りにして、アンナにカメラを与えた画家エルンストのところへ行く。

アンナが撮った写真を見たエルンストは彼女の才能を褒め称えてアンナをやる気にさせた。

自分の目の前でいちゃつくふたりが面白くないヴィオレッタは、エルンストの絵を台無しにして怒られる。

帰りのタクシーの中でも責め立てられ、母の愛情を失いたくないヴィオレッタは、それ以降モデルとしての過激な要求も断りづらくなる。

パトロンたちとも顔合わせをし、アンナの個展も成功するが、ヌードが雑誌にも載るようになってヴィオレッタは同級生にいじめられるようになった。

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感想

この映画そのものに、未だに晴らしきれていない母親への恨みをぶつけている印象を受けました。

そのくらいアンナの身勝手さは際立っています。

失われた子ども時代は、訴訟・賠償金ぐらいでは取り戻せなかった。

実際の母に自分の罪を客観的に見せつけてやる、という監督の強い気持ちを感じます。

天使のように美しい少女と、グロテスクで怪奇的なものを囲ませるセンスは、分からなくもないです。

対比のコントラストが芸術的と思えるのも、私自身もその嗜好があるので興味は惹かれます。

だけど実際に被写体となった女の子は、天使ではなく人間で、イヤなことはイヤだし、心も傷つきます。

子供が母親を愛するのは当然だし、母親が子供を利用するのも当然と考えていたアンナは、ヴィオレッタの気持ちを無視して自分の都合ばかり押し付けました

完全な毒親であり、曾祖母に未だに反抗期の娘のような態度でいるあたり毒孫でもあります。

アンナ自身がアダルトチルドレンで、エルンストや周囲のパトロンたちも、こぞって子供が食い物になることに何も思わない人たちばかり。

周囲の大人でまともなのは曾祖母だけでしたが、高齢のためヴィオレッタを守ることができず、信仰を深めることしかできません。

守ってくれる大人がいなかったことでヴィオレッタはますます孤立。

ソーシャルワーカーが介入するのが遅すぎました。

毒親アンナの呪縛から逃れるためには、軽いものとはいえ犯罪をしなければならなかったヴィオレッタ。

施設になんか入りたくない、と言っていましたが、本来の自分を取り戻せたのは同じように親との関係で非行に走った少女たちと交流が持てる施設暮らしでした。

過去の自分を振り切るかのようにボーイッシュな恰好でアンナから走り去るラスト。

ようやく救われたように思えて鮮烈な印象を残します。

「逃げるは恥だが役に立つ」といいますが、これは恥じゃない。

むしろこれ以上恥を上塗りせずに済む。

 

センセーショナルな内容の映画ですが、ヴィオレッタを演じたアナマリアの美少女ぶりがまたセンセーショナルです。

こんなにも綺麗な子、見たことないかも…

あまりの美しさに目が離せませんでした。

生まれ変わったらこの子と同じ外見になりたい。

そう思うくらい私の理想にどストライクでした。

だからこそ、場末の娼婦みたいな全然似合ってない服装はやめてほしかった~。



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