映画「フル・モンティ」あらすじと感想【ネタバレあり】文字通り裸一貫

「トレイン・スポッティング」のロバート・カーライルが主演したコメディ映画です。
後に大英帝国勲章を授かるトム・ウィルキンソンも出演しています。
ヒットを受けてブロードウェイ・ミュージカルにもなりました。
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あらすじ
かつては鉄鋼バブルで栄えた町シェフィールド。
しかし今やバブルは弾け、多くの工場が閉鎖され、失業した人々は次の職を必死に探していた。
そのうちの一人、ガズは再就職への意欲はなく、一発あてることを夢見ている。
週に一度面会できる息子ネイサンや、やはり失業中の友人デーブを連れて窃盗を試みるが失敗。
町を歩くと、男性ストリップショーに長蛇の列が出来ていた。
これを真似することをガズは思いつき、職安でもデーブと計画を練り始めた。
かつて上司だったジェラルドに睨まれるが、彼にダンス指導をお願いする。
他に、自殺志願者のロンバー、オーディションで選んだ黒人の初老男性ホースとイチモツがデカいガイがメンバーに加わった。
廃工場で練習を始めるが、不法侵入で警察に連行された上、ネイサンにポルノを見せた、と責められて親権を取り上げられそうになる。
親権を継続するためにはお金がいる。
ガズはこのショーを絶対に成功させようと奮起した。
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感想
「裸一貫からやり直す」なんて言いますが、たいていの場合これは比喩表現だったりします。
だけどガズたちは本当に裸になることからリスタート。
元手はかからず大金を得るため、文句を言いつつもダンスを猛特訓するオッサンたちが可愛く見えてきました。
プロではないので、動きはぎこちなく、体もだらしない。
コンプレックスや羞恥心で「やめる」と言い出すメンバーも出ますが、必ず誰かが背中を押して勇気づける、優しい世界です。
デーブが奥さんに言った「働かないのも疲れるものなんだ」のセリフは、失業者の本音が出ています。
収入の当てがないまま減っていく貯金。
面接で落とされるたび、自分は社会で必要とされていない、と募っていく無力感。
日々が無為に過ぎていくような孤独感。
私もさんざん経験した精神的な疲弊を、デーブの奥さんは支えます。
そしてジェラルドの奥さんも、夫が実は半年前から失業中だったと知って「なぜ相談してくれなかったの」と激怒しました。
どんな境遇でも夫を支える覚悟を持っていた素敵な女性です。
当然彼女たちは夫のステージを見に来て、客席から盛り上げました。
ガズの元奥さんも来て、ネイサンもガズを叱咤してステージに送り出します。
ストリップショーを題材にしているのに、ハートフルなコメディとして申し分のない作品でした。
ラストのステージも楽しい♪
ラストシーンに股間が光るところまで入れて完璧な仕上がりです (≧▽≦)
久しぶりに観ましたが、ストレスが吹っ飛びました。
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