スーパーモデルの自己啓発本 ミランダ・カー「TRESURE YOURSELF」
日本のCMでも活躍し、知名度も高いトップモデルのミランダ・カー。
屈託のない笑顔にセクシーなスタイルを持ち、しかもエレガントでもある彼女に憧れる女性は多いと思います。
ふなっしーも以前イベントで一緒になったとき、舞台裏でのツーショット写真をTwitterにあげて「天使すぎるミランダさんと、妖精すぎるふなっしーのショットなっしー♪」と称賛 (&自賛) コメントをつけていたくらい輝いている人ですね。
そんな天使のような美しさの秘訣を教えている本が、2011年に出版された「TRESURE YOURSELF」(トレジャー・ユアセルフ)です。
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「TRESURE YOURSELF」概要
前半部分はミランダの生い立ちを中心に、心の持ちようや健康的な生活を送る大切さについて書いています。
そして中盤に彼女の幼い頃や家族の写真、モデルになってからの雑誌のスチールやランウェイを歩いているときのショットを掲載。
後半部分は、彼女が影響を受け、また自分の人生経験の中から生み出した言葉「アファメーション」をたっぷりと載せています。
アファメーションとは、自分自身を肯定し、ポジティブな心持ちにする宣言文です。
各章やページには、ミランダの友人や家族・身内の女性たちに描いてもらった花の絵がついています。
これは「女性は皆、自分の個性という花を咲かせられる」というメッセージを読者に贈るためにつけたのだそう。
感想
んー、やっぱり持って生まれたものが違うな、という気持ちは湧きます。
自然豊かなオーストラリアで、両親と祖父母の愛情をたっぷり受けて育っているから、のびのびしていて愛を受け取ることに慣れているから与えることも自然と上手にできる。
どこに行っても友人ができるし、モテるから恋愛もいつも順調、というイメージです。
モデルの仕事にしても、友人がコンテストに彼女を推薦したらアッサリ優勝。
そこからとんとん拍子にキャリアを登っていきます。
彼女の最初の挫折は、16歳のときに彼氏が事故で亡くなったこと。
生まれが悪く、幼少期から挫折ばかりの人生の人間からすると「遠い世界の人であることに変わりはないな」という、なんかファンタジーを読んでいるような気分です。
もう羨ましいとか妬ましいとか思うより、ついていけない感が大きいんですね。
ところどころで「駆け出しモデル時代は苦労した」「上手くいかない人間関係もあった」「失敗して落ち込むときもある」と、トップモデルも普通の人間なんだ、という描写はあるのですが、文章が短いせいかあまり心に響くことなくスラッと読み流してしまいます。
それでもそうしたエピソードを重ねて、そのたびミランダ自身はどうしたか、どんな言葉に救われたか、どんな考えに至ったのか、を読者に伝えてモデルとしてではなく人間・ミランダの内面を根気よく分かってもらおうとしているところが好感持てました。
各章のラストには必ず読者にいくつかの質問を投げかけて、その人の人生をポジティブなものにするためのワークを提示します。
初めのうち、(当たり前だけど)ミランダと自分の境遇の差がありすぎて読むのを止めようかと思いました。
でもとりあえず読み進めるうちに、心構えが参考になる部分が出てきたり、気持ちが落ち着いてきたのも事実です。
そして前半部分を全部読んだから、後半にどっさり出てくるアファメーションの一つ一つが心に染み入ってきます。
ちなみに前半部分で特に面白いと思ったのは「水の結晶」の話。
水も植物同様に、良い言葉を掛けると分子構造が変化して雪の結晶のようになるのだそうです。
逆にネガティブな言葉を掛けていると構造が破壊されたり、斑点が出来たりしてしまう。
そして平均的な人間の体内成分の70%は水で出来ているので、自分で自分にポジティブな言葉を掛ければ、外見にも良い変化が現れるのでは?
という話です。
本当かどうかはともかく、考え方としてはユニークだし、やってみる価値があるなぁ、と感心しました。
それとこの本を読むまでアファメーションで「私は美しい」「私はキレイ」とか言って思い込もうとしていましたが、どうしても現実と剥離しすぎていて思い込むことができず、失敗に終わっていました。
でもミランダが提唱した「私はあったかくて明るい」は、「これなら私でもそういう人になれそう」とスッと受け入れられました。
ロウソクの火を思い浮かべながら、そういう人を目指そうと思います。
夜寝る前に、ゆったりした気持ちで読むのにちょうどいい本です。
まとめ
去年10月に3番目の子どもを産んで、ますます輝きを増しているミランダ・カー。
この本が出版されてから結婚・出産・離婚・再婚と、いろんな人生の節目を経験してきています。
本に書いているとおり、こうした経験のすべてを糧にして感謝をしながら、“今”を大切にしていくのでしょう。
この「TRESURE YOURSELF」から9年。
また新しいミランダの考えに触れられる本が読みたいな、と漠然と思います。
あれから変化した考えはあった?
新しいアファメーションはある?
そんなふうに話を聞いてみたい、と思ってしまうあたり、やはり彼女は人を惹きつける能力がとても高いです。
外見も内面も美しいミランダに気後れする気持ちはありますが、彼女の言う通り、彼女とは違う自分の花を咲かせることを考えていきたいと思います。
でも目指す人物像は彼女と同じく「あったかくて明るい」でいきます(´▽`*)
こちらもよろしくお願いします
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