映画「英雄は嘘がお好き」あらすじと感想【ネタバレあり】なんだか無理を感じる
「アーティスト」でアカデミー主演男優賞を受賞したジャン・デュジャルダンと「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロランが共演したラブ・コメディです。
「燃ゆる女の肖像」で高い評価を得たノエミ・メルランがメラニーの妹役で好演しています。
監督は「プチ・ニコラ」のローラン・ティラール。
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あらすじ
1806年。
ブルゴーニュの富裕層ボーグラン家の次女ポリーヌに、大尉にまでなった軍人ヌヴィルが求婚してきた。
喜ぶ一家だが、直後に出征命令がヌヴィルに届く。
毎日手紙を書く、とポリーヌに約束したヌヴィルだが、待てど暮らせど手紙は来ない。
気を病んだポリーヌは次第に衰弱し、心配した姉のエリザベットはニセの手紙を書くことにした。
ヌヴィルに成りすました手紙はポリーヌを元気づけた。
返事を書くポリーヌに合わせてエリザベットも話を盛りながら手紙を書くが、ポリーヌに思いを寄せる青年ニコラがいることに気づいて、この文通を終わらせることにした。
最後の手紙は、危機的状況に陥り戦死が目前という書き方をして〆た。
悲しむポリーヌだがニコラが傍にいることに気づいて結婚する。
1812年。
町に出かけたエリザベットは、浮浪者となったヌヴィルを発見。
すでにポリーヌは二児の母になっているため、お金を渡して町から出ていくように頼んだ。
この町ではヌヴィルは英雄としてもう死んでいるのだ。
エリザベットの要求通り一度は町を去ったヌヴィルだったが、翌日軍服に身を包んでボーグラン家にやってくる。
感想
エリザベットが手紙で書いた作り話。
その嘘に嘘を重ねて英雄ぶる、本当は脱走兵のヌヴィル。
しょっちゅうバレそうになるキワキワの生き方していますが、それを楽しんでいます。
英雄さまなので女性たちは漁り放題、ダイヤモンド鉱山を持っている嘘もそのまま押し通して投資詐欺をやらかす勢いにエリザベットも戦々恐々です。
妹を救うための「優しい嘘」だったはずが、なんの因果か詐欺師の手先…
当然ヌヴィルとはケンカばかりになりますが、今や人妻となったポリーヌまで再びヌヴィルに恋するカオス。
ヌルいコメディなんですが、少々退屈にも感じました。
というのも、シリアス部分も結構あるんですよね、この映画。
根が真面目な人たちが無理してはっちゃけている感じの痛々しさが出てしまっているかな、と。
あと、ラスト近辺の戦闘シーンで本当に馬が転がっているのが心配で…
思っていたよりは気楽に楽しめる作品ではなかったです。
でも再び出征することになったヌヴィルが素知らぬ顔して反対方向に逃げるラストは、意表を突いて笑いました。
こういうの好きww
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