映画「ファントマ / 危機脱出」あらすじと感想【ネタバレあり】お得なアクション・コメディ
フランスの人気小説シリーズを映画化したアクション・コメディです。
この後「ファントマ / 電光石火」「ファントマ / ミサイル作戦」と続く三部作の第1作目になります。
主人公の新聞記者とタイトルロールの怪人ファントマを、ジャン・マレーが一人二役で演じました。
そんな主役を食ってしまう警視を、フランスを代表する喜劇俳優ルイ・ド・フュネスが演じ、ヒロイン役のミレーヌ・ドモンジョが華を添えます。
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あらすじ
パリの高級宝石店で、セレブな夫婦がジュエリーを数点購入した。
ホクホク顔の店員たちだが、夫婦が帰った後、記入された小切手の文字は消え、代わりに「ファントマ」の文字が浮き出てきた。
パリで暗躍している “100の顔を持つ怪盗” ファントマの変装だったのだ。
警視庁のジューヴ警視はテレビに出演して「必ずファントマを捕まえる」と市民に約束する。
その様子を見ていた新聞記者のファンドールはせせら笑った。
ファントマなど実在しない。
無能や失態を隠す役人によって作られた存在なのだ、という自説の記事を書いて好評。
調子に乗ったファンドールは、カメラマンの恋人エレーヌに協力してもらってニセのファントマの写真を撮り、インタビュー記事まで捏造した。
その中で無能とバカにされたジューヴ警視は新聞社に直接やってきて抗議する。
編集長の部屋でファンドール、ジューヴ警視、編集長が言い合っていると突然部屋が爆発し、三人仲良く病院のベッドに並ぶ羽目になった。
退院後、この爆発はファントマが仕掛けたものであり、ファンドールとファントマは繋がっている、と推理するジューヴ警視。
さっそく浮浪者に扮装してファンドールの家を見張るが、地元の警察官たちに不審者として連行されてしまった。
そして帰宅したファンドールは、部屋に潜んでいたファントマに殴られて昏倒。
目覚めるとファントマの秘密基地に連れてこられ、ファントマと対面する。
件のでっち上げ記事に怒ったファントマは、新たなルポを載せて捏造を謝罪するように要求した。
期限は48時間。
再び意に沿わない記事を書いたら、今度こそ嬲り殺しにする、とファンドールを脅す。
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感想
ロケ多め、ヨーロッパ車多めで、60年代の活気あるパリの光景が楽しめます。
今やクラシックカーになっている車輌が、それもバンバン壊されていくので車好きの方やアクション好きの方も楽しめると思いました。
カーアクション、すごかった…!
ブレーキが壊れた状態で急カーブだらけの山道を下るシーンなんて、神業の連続ですよ!
ボコボコ廃車にするし、ヘリは飛ばすし、宝石ショーで美しいジュエリーはたくさん出るし…
めちゃくちゃお金かかってるのに、内容はおバカ (≧▽≦)
ジューヴ警視の銭形のとっつぁん味に爆笑します。
大げさな身振り手振りで大声で喚く姿はルイ・ド・フュネスの持ち味なのですが、そこへ持ってきて「絶対捕まえてやるからな―!」としつこく食いつく刑事魂と、へっぴり腰の追跡劇が加わると、もうジューヴ警視から目が離せない。
腕を横に振る、懐かしの「欽ちゃん走り」みたいな走り方が可愛い!
彼のテーマ曲も前奏が「猫ふんじゃった」に似ているトボけたカワイイ曲です。
汽車の上で ファントマ ← ファンドール ← ジューヴ警視 という追いかけっこになったとき、前二人が画面に映っているときはファントマのテーマ曲、ジューヴ警視のときは彼の曲、と忙しなく切り替わるのでハードボイルドとギャグが混在した愉快なシーンになってます。
そしてオチww
小っちゃいゴムボートに、ファンドールとジューヴ警視とエレーヌで海のど真ん中。
ファントマには逃げられ、えっちらおっちら岸まで漕いでいく、というギャグ漫画なラストに吹きました。
面白かったしフランス語も聞き取りやすいし女優陣も綺麗だし、お得感が詰まった映画でした。
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