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映画「ズーランダー」あらすじと感想【ネタバレあり】アホなモデルは扱いやすい?

2024/06/06
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

コメディ俳優のベン・スティラーが、監督や脚本も手掛けたおバカ系コメディです。

何度も共演しているオーウェン・ウィルソンウィル・ファレル、スティラーの家族も主要な役割で大勢出演しているアットホームな雰囲気がある作品になっています。

本人役でカメオ出演しているセレブの数も半端なく多いです。

懐かしのあの人や旬なあの人… 前アメリカ大統領のあの人もいます。

頻繁にかかる音楽も80年代のものが多く使われ、ちょっとノスタルジックな感じがする作品です。

 

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あらすじ

マレーシアの首相が新しくなった。

彼は最低労働賃金の引き上げと、労働可能年齢を上げるという公約を掲げて民衆から熱狂的な支持を得ている。

しかしアメリカのある秘密組織にとって、この公約は経済的な打撃を受けるものであり、新首相は目障りだった。

そこで彼らは仲間のひとりであるファッションデザイナーのムガトゥに、彼を殺害するよう命令する。

自分では手を汚さないムガトゥは、男性モデルの中からズバ抜けたアホを洗脳して首相を暗殺させ、その後アホも始末することにした。

 

スーパーモデルのデレク・ズーランダーは、三年連続でモデル・オブ・ザ・イヤーを受賞しているベテランだ。

四年目の今年も獲得する気まんまんである。

しかし気になるのは、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで人気がうなぎ登りになっている新星モデルのハンセルの存在だった。

人気が拮抗している現在、今年はハンセルが受賞するかもしれない、と思うと気が気でない。

だけど自分には必殺のキメ顔 “ブルー・スティール” がある、と自信を持っていた。

インタビューでそのキメ顔を見せられたタイム誌の記者マチルダは、デレクのアホぶりに呆れ果てる。

そしてやってきた今年のモデル・オブ・ザ・イヤー授賞式。

受賞者の名前はハンセル。

…のはずなのに、先走ったデレクは自分の名が呼ばれたと思い込み、ステージに上がってスピーチを始めようとしてしまう。

司会者に耳打ちされて初めて自分ではなかった、と気づいて棒立ちになる。

このアホぶりを見たムガトゥは、デレクを暗殺者に仕立てようと決めた。

幸いデレクが所属している芸能事務所の社長モーリーも秘密組織の仲間だった。

落選して落ち込みながら会場を後にしたデレク。

車に泥をかけられ、目の前を走り去るハンセルにからかわれ、デレクが載っている街頭広告は速攻でハンセルのものに変えられてしまった。

シェアルームでデレクと同居している三人の男性モデルたちは、落ち込むデレクを励まそうとして町に繰り出す。

しかし信じられないほどバカな理由で、三人ともデレクの目の前で命を落としてしまった。

落ち込みがひどくなったデレクは田舎に戻ることにした。

だが炭鉱町で炭鉱夫として働いている父や弟たちは、都会でモデルの仕事をしているデレクに軽蔑の眼差しを向ける。

炭鉱の仕事を手伝おうとしても足を引っ張ってしまうデレク。

仕事後のバーでは、テレビから人魚に扮したデレクが不格好に泳ぐCMが流れ、他の客たちに笑われてしまう。

父から「もうお前は死んだものと思っている」と突き放されてデレクは傷を深めて都会に戻った

そこでモーリーから、ムガトゥがデレクをモデルとして使いたがっている、と連絡をもらい、デレクはその仕事を受けることにした。

 

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感想

互いに意識しているがゆえに衝突し合っているデレクとハンセル。

ライバルといっても、好敵手の “好” の部分がないので、イヤミを言ったり睨み付けたり、と正直いい関係ではまったくありません。

ある日ついに一触即発の険悪な言い合いになり、どちらがモデルとして上か白黒つけるため勝負をすることになりました。

お題は「ウォーキング対決」!

ジャッジはデヴィッド・ボウイ (本人) が引き受けました (なんでじゃ)

どうしても虫が好かない相手はいるものです。

そういう人に限って何かと関わらざるをえないシチュエーションになることが多々あります。

互いに嫌い合っているので、相手を牽制するようにチクチクとしたイヤミや嫌がらせなどをやり合ったりしますが、そういうことが延々と続くのは周囲への影響にも響きます。

何より、いつまでも終わらない戦いに本人たちも疲れ果てますね。

無視する、という手段も、相手を意識していることの現れなので、やっぱり疲弊してしまうんですよね、やってる方もやられてる方も。

もう、それならいっそ一回やり合って勝負に持ち込むのもアリでしょうね。

でも殴り合いとかは犯罪ですし、違う方法でカタをつけないと危険です。

だからデレクたちはウォーキング勝負なんですね。モデルの基本だから。

いつまでもチマチマと小競り合いをするのは精神衛生上も良くないです。

一度とことんケンカするのがいいのかもしれません。

 

過去数年間、幾人かの男性モデルの怪死事件にムガトゥが絡んでいると見抜いたマチルダは、デレクに危険が迫っていると察知し、彼を助けようとします。

ムガトゥのモデルとして翌日のショーに出ることが決まっているデレクは、死にたくないけれども、ショーに穴を空けることはプライドが許しません。

今夜一晩なんとか隠れられる場所としてマチルダが提案したのは、ハンセルの家

最初は抵抗したデレクでしたが、他に適した場所は思い当たらず、その提案を受け入れました。

あんな対決をした後です。

デレクとハンセルの間には微妙な空気が流れ、マチルダから「デレクが狙われているから匿ってほしい」とハンセルに伝えました。

するとハンセルは、なぜ自分を目の敵にするのか、とデレクに問いました。

デレクは悔しさを滲ませながらも、人気も実力も自分を凌駕してくるハンセルに恐れを抱いていたことを正直に打ち明けます。

それを聞いたハンセルも、実はモデルになろうと思ったのは、デレクの写真を見て、それ以来彼に憧れていたからだと伝えました。

互いに誤解が解けたふたりは、もういきなり親友です。

ムガトゥの計画を阻止するために共闘します。

いがみ合っていたライバル同士が誤解を乗り越えて一緒に戦う

いやー…マンガのような展開ですねー (・∀・)イイ!

 

映像や演出も、いい意味でチープ感があって、何も難しいことを考えずに気軽に楽しめました。

おバカ作品ですが、実はモデル業界の裏側に関してはかなりリアルに描いているのだそうです。

顔を合わせれば火花バチバチってことでしょうかね(;・∀・)

さすがに秘密組織に属していたり、洗脳されて暗殺者になったりはしないでしょうけどねー♪

……だよね?



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