映画「オズの魔法使」あらすじと感想【ネタバレあり】もっと素直に楽しみたかったけれど…
「風と共に去りぬ」のヴィクター・フレミング監督が同年に発表した名作ミュージカルです。
原作はR・フランク・ボームが1900年に発表した児童文学。
主演のジュディ・ガーランドの人気を押し上げ、彼女が歌う名曲「虹の彼方に」は数多くのアーティストたちにカバーされています。
あらすじ
カンザス州の農園で叔母夫婦と暮らしている少女ドロシーは、トトと名付けた小さな犬を飼っている。
そのトトを毛嫌いする隣人のガルチさんに無理やりトトを連れていかれてしまった。
しかしトトは自力で脱出し、ドロシーの元に帰ってくる。
喜ぶドロシーだが、このままではまた連れていかれると思い、家出することにした。
道中、自らを魔法使いと名乗る占い師の元によると、叔母さんが心配のあまり病気になる、と占断されてドロシーは慌てて家に戻る。
しかし折悪しく竜巻が近づいてきていた。
叔母さんたちは家の外のシェルターに避難しており、ドロシーはトトと一緒に自室で怯えることしかできない。
強風でこじ開けられた窓がドロシーの頭に直撃する。
竜巻の中に入ってしまった自宅は空中に飛ばされて翻弄され、そして強い衝撃と共に地面に落ちた。
竜巻が去ったことを感じたドロシーが玄関を開けると、カンザスとはまったく違う光景が目に入る。
戸惑うドロシーの前に、北の良い魔女グリンダと名乗る女性が現れ、東の邪悪な魔女を退治してくれてありがとう、と笑顔を向ける。
それと同時にマンチキンという小人たちもドロシーを取り囲んで歓迎した。
ふと自宅を見ると、着地した場所からルビー色の靴を履いた2本の足がニョッキリ出ている。
下敷きにして押しつぶしてしまったのだ。
そこへ、東の魔女の姉で、同様に邪悪な西の魔女が現れた。
グリンダの機転でルビー色の靴はドロシーのものになる。
西の魔女は退散するが、靴を奪還するためドロシーを付け狙う。
カンザスの家に帰りたいドロシーに、グリンダはエメラルド・シティへ行って大魔法使いオズに頼むことを勧めた。
グリンダの教え通り、黄色いレンガ道に沿ってエメラルド・シティを目指すが、分かれ道で迷ったところ、案山子に声をかけられた。
そして案山子が脳みそを欲しがっていると聞き、ドロシーはオズに頼めばいい、と言って一緒に行くことに。
さらに心を欲しがるブリキ男、勇気が欲しいライオンにも会い、みんなでエメラルド・シティを目指していく。
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感想
現実の世界はモノクロ、オズの国に着くとカラーになる、というファンタジックな演出が華やかさをマシマシにしています。
全体的に明るく楽しい雰囲気に仕上げていますが、時代を考えるといろいろ心配する箇所が多くて…
この馬の色は、まさか直接ペイントしたのか?とか
ブリキ男の顔は皮膚呼吸がちゃんと出来たり、物質的に安全なものなのか?とか
「虹の彼方に」を歌うガーランドがほとんど瞬きしてないんだけど、薬物を摂取した直後という噂が本当だからなのか?とか
素直に楽しめないのがちょっとツラいところでした。
(私が疑い深すぎるのか?)
当時の技術なので、背景の絵が丸わかりだったりしてショボいんだけど、それが逆に味わいになっているとも思います。
本当に舞台劇みたい。
今ならCG使いまくりで迫力のある映画になるのでしょうが (実際新作の話が出てるし) んー… アナログならではの温かみというか、手作り感は失われそうだなぁ、とちょっと寂しさを感じますね。
この映画ではその温もり感が良かったので。
あと、キャラクターもいいです。
特にライオンが、尻尾で涙を拭くし、赤いリボンを頭につけておめかしするし、案山子とブリキに両脇抱えられて足ジタバタするし、何このオジサン可愛い!
80年以上も前の映画でおじ萌えさせられるとは…… (*´д`)ハァハァ♡
そしてトトが人間に負けず劣らず演技派のお利口さん。
ひゃー、めちゃくちゃ可愛い♡
いろいろ裏事情を懸念しつつも、賑やかで楽しくて可愛いが渋滞しています♪
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