映画「ゴーン・ガール」あらすじと感想【ネタバレあり】悪女と頭脳戦
2002年に起きた実際の殺人事件「スコット・ピーターソン事件」をモチーフにした小説を、「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督が映画化しました。
この作品でベン・アフレックと共に主演を張ったロザムンド・パイクは各映画賞にノミネートされ、多くの主演賞を獲得。
彼女の代表作に挙げられています。
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あらすじ
5年目の結婚記念日を迎えたニック・ダンは、双子の妹マーゴと共同経営をしているバーにやってきた。
仕事ではない。
クダを巻きに来たのだ。
妻のエイミーとの離婚を彼は考えていた。
ニューヨークで知り合った二人は、互いにライターの仕事をしており、すぐに意気投合して結婚した。
しかし出版不況からニックの仕事は無くなっていき、さらにニックの母親のガン闘病を支えるために、ここミズーリ州に越してきたのだ。
母親は亡くなったが、結局この故郷に腰を落ち着けている。
この地で名ばかりのバー経営と、大学の講師をしながら細々と暮らしているニックは、ハーバード大学卒で都会的なエイミーと合わなくなってきたのだ。
今年の記念日は「宝探しゲーム」をする、とのことだった。
家中にヒントを仕掛けているエイミーの準備も終わっただろうという頃合いを見てニックは帰宅する。
しかし家の中にエイミーの姿がない。
ふとリビングに目をやると、ガラステーブルがひっくり返って粉々になっており、誰かが争った後のような有様だった。
ただならぬものを感じたニックはすぐに警察に連絡する。
やってきた刑事・ボニーは、ニックから話を聞きながら家中を見て回り、気になるところに付箋を貼っていく。
ニックの態度を見て疑いを持ったボニーは、彼を警察署に連れていって詳しく問い詰めていった。
ボニーに言われてようやくエイミーの両親にも連絡し、ふたりもミズーリまでやってくる。
両親は、エイミーは過去に2度もストーカー被害に遭っていることを打ち明けた。
翌日、家の中を徹底捜索したところ、ボニーが付箋を貼ったキッチン上部のシミがエイミーの血痕であると指摘。
ルミノール反応を調べると、キッチンの床には大量にエイミーの血が広がっていたことが判明した。
そしてタンスの引き出しから「ヒント 1」と書かれた手紙が出てくる。
宝探しゲームのヒントだ。
中に書いてあったのは他愛無いなぞなぞ。
ニックはすぐに解いて、手紙が指し示している自分の書斎に刑事たちを連れていった。
そこには「ヒント 2」の他に、女性ものの派手な下着がランプに引っかかっていた。
次のなぞなぞは解けなかった。
警察は公開捜査に踏み切った。
ニックはエイミーの両親と共にメディアに出て情報提供を呼び掛けるが、カメラマンからの「笑って」に応えて、場にそぐわない笑顔を出してしまった。
そして捜索隊のボランティア集会でも、若い女性たちに愛想を振舞く姿がエイミーの母親の不興を買った。
状況証拠は、ニックがエイミーを殺害して死体を遺棄した、という方向を示していた。
そのためテレビの有名トーク番組でニックは槍玉にあげられる。
事件現場となっている家には戻ることが出来ず、ニックはマーゴの家に身を寄せているが、そこに愛人のアンディが来訪してしまった。
マーゴからも責められて状況はますます悪くなる。
だが「宝探しゲーム」のヒントをすべて解き、最後に行きついた場所・マーゴの家の納屋に収められていた品々を見て、この事件はエイミーがニックを嵌めるために仕掛けた罠だったと悟る。
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感想
あらすじに書いた部分だけで1時間。
150分の長尺映画なので、残り半分以上ですが、ここからストーリーはエイミーのターンに入り、俄然面白くなります。
怠け者で浮気者で自分を蔑ろにする亭主に復讐する、なんてそんなレディコミのネタみたいな話……
大好物です!!
エイミー、すごい悪女で怖いんだけど、ハーバード卒のインテリ脳を駆使して誰の協力も得ずに (利用はするけど) ひとりでやってのけるパワフルさが魅力的です。
中盤はニック vs エイミーの頭脳心理戦に突入するのですが、ヘタレのニックが有能な弁護士任せなのに対して、独力で立ち向かうエイミーに肩入れしちゃいました。
だけどそんなエイミーもヘマをします。
ああぁ、もっと治安のいいホテルに泊まっていればぁ~~ (>_<)
このヘマによって全財産を失った彼女は元交際相手デジーに頼るのですが、彼はエイミーと同様の “支配者タイプ” 。
まあ~、ウザいことウザいこと ( ̄皿 ̄)
結局デジーを頼ったことでラストは思いがけないオチになります。
デジーに誘拐されていたけれど、隙を見て正当防衛で彼を殺して逃げてきた、という話をでっち上げて、夫婦は一躍時の人。
メディアの持ち上げと妊娠を盾に、ニックはエイミーの本性を暴露することも出来ず、最低でも18年は彼女の理想の夫を演じ続けなければいけない、という緩やかな地獄が続くことになります。
人によっては胸糞だと思うだろうし、実際スカッとはしないんですが、綺麗にまとまっていて、なるほどねぇ、と妙に現実的で納得できるラストに感心しました。
全体を通して中だるみが全くなく、面白かったです。
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