「雨に唄えば」あらすじと感想【ネタバレあり】

 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

1952年公開。

アメリカ映画協会が2006年に発表したミュージカル映画ベストで、1位に選出された名作ミュージカル・コメディです。

ご覧になったことがない方も、主題歌を聴いたことがあると思います。

不朽の名作ですね。

タップダンスを始め、かなりの身体能力を必要とする動きを、当然ながらCGなしでこなしていることに驚きます。

主演のジーン・ケリーもすごいのですが、親友役のドナルド・オコナーも相当なものです。

あまりの技術の高さに、笑顔になりつつも圧倒されます。

ケリーと共同で監督したスタンリー・ドーネンが、劇中劇の中にチョロッと出てきていますが、この方も踊れる人だったようで、キレのある動きをしていました。

そして劇中劇の中には、ケリーやフレッド・アステアとも何度も共演しているミュージカル女優のシド・チャリシーも。

500万ドルの保険が掛けられた美脚を惜しみなく披露しています。

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あらすじ

1920年代。サイレント映画全盛期。

映画スターのドンは、何度も共演しているリナと婚約している、とゴシップ紙に書かれている。

今日もこの二人が主演する映画の試写会で、セレブやファンが大勢チャイニーズ・シアターに集まった。

レッドカーペットに二人が登場すると、ファンは一層色めき立ち、インタビュアーも興奮する。

「常に “品格” を大事にしている」とインタビューで答えるドンだが、実際は親友のコズモと一緒にスタジオでイタズラをしたり、場末のナイトクラブで踊ったりして、なりふり構わない下積み生活をしていた過去がある。

映画のスタントマンをしていたとき、すでにスターだったリナには冷たくされるが、ドンが出世した途端リナは手のひらを返した。

そのためドンはリナを信用していない

 

試写会が終わり、観客の反応も良い。

ステージに登壇したドンは、リナが挨拶をしようとするたび発声させないように、自分が前に出て行った。

実はリナ自身は気づいていないのだが、彼女はかなりの悪声で発音も良くないのだ。

それを隠すために、ドンもスタッフも、裏方としてドンを支えているコズモも必死である。

打ち上げは別の会場になるため外に出ると、ドンはあっという間にファンに囲まれて揉みくちゃにされる。

逃れるためにパッと乗り込んだ車の女性・キャシーから悲鳴を上げられるが、映画スターだと分かると彼女の態度は軟化した。

しかし舞台女優を目指すキャシーは、セリフを言う必要がないサイレント映画のスターは役者とは言えない、と言い切ってドンを不快にさせる。

打ち上げ会場まで送ってもらうが、まだ不愉快だった。

会場では、これから映画はトーキーが主流になる、という動画を見せられる

そして余興として巨大なケーキが運ばれるが、中から現れたダンサーは、さっき別れたばかりのキャシーだった。

余興が終わった彼女に近づき、ドンは先ほどの仕返しとばかりにキャシーをバカにする。

怒ったキャシーはケーキをぶつけようとするが、あえなくそれはリナの顔面に命中。

逃げ出したキャシーをドンは追うが、彼女は車に乗って去ってしまった。

 

翌日の撮影で、リナがナイトクラブに手回しをして、キャシーをクビにしていたことが発覚した。

ドンはリナに毒づくが、後日撮影所に行くと、エキストラの中にキャシーがいることに気づく。

 

感想

舞台のほうが上、と言ってサイレント映画を見下しているキャシーが、実はナイトクラブから派遣されたダンサーだと分かって、ドンはさんざん彼女をからかいます。

怒りと屈辱で頭に血がのぼった彼女は、手近にあったホールケーキを掴んでドンに投げつけますが、サッと躱されてケーキは後ろにいたリナの顔面にベチャアッ!(ベタ展開)

「何すんのよお~!」と金切り声を上げるリナに、とんでもないことをしでかして口元を抑えて固まってしまったキャシーは、何も言わずに控室に逃げていき、そのまま車に乗って帰ってしまいました。

…一番ダメなパターンじゃないですか(;´Д`)

驚いたのは分かる。それでどうしていいか分からなくなるのも分かる。

でもこれは90%キャシーが悪い。(残りの10%はしつこくからかったドンのせい)

言い訳やごまかしも効きません。

すぐに謝るべきですね。

なのに謝罪のひと言もなく逃げ帰る

初動で失敗したキャシーは、リナの恨みを買ってナイトクラブをクビになります。

ドンはリナを責めますが、いやこれキャシーが悪いって。

リナが裏から手を回さなくても、派遣先のゲスト (しかも主演映画の打ち上げなのだから、ドンと共に主催者側にとって最重要の人物) に失礼を働いて謝罪もしないようでは、ナイトクラブの経営者側の方がクビと判断しますよ。

何かやらかしてしまったときって、初動が肝心ですよね~(;´∀`)

この最初の対応次第で次の展開は変わるし、決まります。

何か言いたいことがあっても、とにかく誠意ある謝罪がまず優先。

逃げ出してしまったり、嘘や言い訳を先に持ってきてしまうと周囲からの信頼を損ね、ますます苦しい立場に追い込まれる、って気づかないもんなのかな。

 

ヴィジュアルは完ぺきなのですが、それ以外は女優に向いている要素が皆無のリナ。

特に声がキンキンしている上、カミカミの話し方なので、それを隠すためにドンをはじめ周囲は常にバレないように気を配ります。

サイレントだから大丈夫だと思っていたけど、ついに新作はトーキーで制作するように映画会社から通達されて、リナ以外の全員が「ヤバい…」と青ざめます。

案の定、試写では爆笑の嵐

喜劇じゃないのに( ;∀;)

どうしよう…、とドンの家でキャシーとコズモも集まって考えます。

そしてコズモが、リナの声をキャシーが吹き替えればいいんじゃないか、と提案しました。

それもミュージカルに変えて、公開日までにセリフと歌を吹き込む、というアイディアにドンたちも賛成します。

誰にでも欠点はあり、得手不得手があります。

その仕事の場にそぐわない能力があった場合、周りでカバーするのは当然ですね。

みんなでやっていきましょう。

カバーしてもらう側も感謝と、自分も誰かをカバーする気持ちを持つことが大切。 

なんだけど……

リナは「してもらって当然」という態度が出てしまっています。

それどころか、キャシーの吹き替えが好評だったものだから、ずっと自分専属の黒子として、キャシーが表舞台に立つチャンスをつぶそうとします。

これはいただけません。

助けてもらっておいて傲慢な態度をとるのは幼稚です。

どんなに立場が上の人であってもです。

人としての常識をわきまえておきたいところですね。

でも個人的には、コミカルな悪役で笑かしてくれるので、リナ大好きです。

“キャシーの吹き替え” という設定になっている劇中の声は、リナ役のジーン・ヘイゲンの本来の声だそうで、本当はすごく綺麗な声でした。

 

多幸感に溢れた楽しい作品ですが、撮影はかなり過酷だったというエピソードがいろいろ残されています。

特にタップの経験がなかったキャシー役のデビー・レイノルズは、「もうジーン・ケリーとは共演したくない」「人生で辛かった経験は、出産と “雨に唄えば” 」と発言したという逸話があります。

相当稽古が厳しかったことが伺えますね。

ケリーとオコナーと、三人で「グッド・モーニング」を歌って踊るシーンでは、ヒールの中で足が血まみれになっていたとか…( ゚Д゚)

だけどそのおかげで、観ている側は、イヤなことも忘れられる素敵なこの作品と巡り合えました。

辛い撮影を乗り切って、後世に残る名作を作り上げてくれたキャスト・スタッフの皆さんの努力に感謝です。

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