映画「ブリングリング」あらすじと感想【ネタバレあり】キラキラ・ブラブラ・からのヨワヨワ

実際にあった事件をモチーフにした、ソフィア・コッポラ監督作品です。
犯行グループのひとりをエマ・ワトソンが演じています。
実際に被害に遭ったパリス・ヒルトンも、自宅をロケ地として提供し、本人も出演。
キルスティン・ダンストも本人役でワンシーンだけ出ています。
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あらすじ
カリフォルニア州カラバサス。
不登校が原因で三流高校に転校してきたマークは、地味な佇まいから他の生徒たちに軽んじられていた。
イケメンじゃない、というコンプレックスがマークにはあり、それが自信のなさに繋がって引きこもりがちになっている。
しかしそんな彼に明るく話しかけるレベッカと仲良くなった。
オシャレで自信に満ち溢れ、物怖じしないレベッカにマークは魅了されるが、彼女が他人の留守宅に侵入するのに付き合わされる。
レベッカの友人たち クロエ、ニッキー、サムは、レベッカの不法侵入と窃盗を聞いて賞賛し、はしゃいで次は自分たちもやる、と言い出す始末である。
そしてマークの父が映画配給会社の社長だと聞くと、セレブたちの住所を調べるように頼んできた。
マークの情報と、セレブ本人のSNSで不在を確認した彼女たちは、パリス・ヒルトンやリンジー・ローハンなどの自宅に入り込んで、貴金属やブランド品を盗みまくる。
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感想
たぶん、私はソフィア・コッポラ監督と同じ感性なんだと思います。
美しい少女が悪いことをする、という創作物にどうも惹かれがちなのです。
犯罪を礼賛する気はありません。
ただ、美少女のギャップというのは、結構みんな好きなシチュなのか昔からありますよね。
耽美系美少女とグロ、のコンビネーションが多いですが、この作品は耽美でもグロでもありません。
みんな美少女ではありますが、元気なガールズムービーといった作品です。
ただその元気の源が「空き巣」なんでショボいんですけどね。
数々の高級品にときめいてキャーキャーするところは、普通の女子高生。
パリスんちのポールダンス用ミニステージ (なんでこんなのがあるんだろう…?) 使って踊ってみたり、服や靴・アクセを身に着けてみたり、あまつさえ彼氏呼んでベッドを使ったり…
物欲激しい無軌道な若者バワーに眉を顰めたくなりますが、この傍若無人ぶりを理解できなくもないです。
不法侵入や窃盗なんかはしませんでしたが、友達の持ち物を見せてもらって着けさせてもらったり、グループでカラオケだのボウリングだの行ってキャーキャー騒いだりしましたもの。
でも、理解できるから、そして見た目がカワイイからと言って犯罪を容認するのは違います。
そもそも映画では俳優たちが演じているから魅力的なのであって、実際の犯人たちも魅力的だとは思えませんしね。
当然彼女たちの杜撰で身勝手な犯罪は白日の下に晒され、全員懲役刑になりました。
打ちひしがれ、泣き崩れる彼女たちですが、やはり人間は強いというか図太いというか…
ニッキーはこの事件を踏み台に、さらなる飛躍を目指しインフルエンサーになるようです。
犯罪者であっても応援する人というのは必ずいるので、もしかして成功したのかもしれません。
で、この映画から得られる教訓とは… 実は何もないんですよ。
本当にただ事実を描いただけです。
ナイドクラブのバイブっぷりや、エッジの効いた楽曲にノリのいい行動、次々見せられるキラキラの衣装や小物類。
これらのオシャレ映像を堪能するための作品だなぁ、と思いました。
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