映画「マイ・ライフ」あらすじと感想【ネタバレあり】終活は和解
「ゴースト / ニューヨークの幻」の脚本家ブルース・ジョエル・ルービンの初監督作品で、マイケル・キートンが主演したヒューマンドラマです。
共演はニコール・キッドマン。
「キリング・フィールド」のハイン・S・ニョールや、クイーン・ラティファも出ています。
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あらすじ
デトロイトで過ごした少年時代。
ボビー・イワノビッチは、父親がサーカスの団長で、近所での興行をクラスメイト全員無料で招待する、とホラを吹いた。
結局ウソはすぐにバレて父親に叱られるが、それは、サーカスに連れていってくれると約束していながら仕事優先で反故にしている父への反発からだった。
30年後、ボビーは姓をジョーンズに変え、ロサンゼルスで広告代理店の社長になっていた。
妻のゲイルは妊娠している。
幸せの絶頂のはずだが、ボビーは末期がんに侵されていた。
医者からも、もう治療法はない、と言われている。
そこで彼は、これから生まれてくる子に向けてビデオを残すことにした。
自分の生い立ち、部下たちからの評判、身に付けたノウハウなどを、カメラに向かって話しかける。
それでもまだ生きることを諦めたくないボビーは、ゲイルが勧めてきた民間療法を受けるが、効き目があるように感じない。
家族と疎遠になっているボビーだったが、弟ポールの結婚式に出席するためゲイルと共にデトロイトに戻ってきた。
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感想
両親とわだかまりがあるボビーは、最初は結婚式に出席することを拒んでいました。
しかし出来た嫁ゲイルの説得により出席します。
結婚式と、二次会では楽しく過ごしますが、家族だけになったとき、結局両親とは言い合いになってしまいます。
ボビーは未だに反抗期を引きずっており、両親はボビーが自分たちを見下している、と考えているのです。
どうしても相容れない関係のため、ボビーは自分の死期が近いことを打ち明けることが出来ず、ポールから「いつまでも親が生きていると思うな」と言われてしまいました。
正論なんですけれど、その親より先に死ぬ可能性が高いボビーは愕然となり黙り込みます。
改めて「自分の死」というものが現実味を帯びたのかもしれません。
ゲイルもそのことを気にしているのですが、親子の問題にそこまで踏み込めません。
わだかまりが解消しないままロサンゼルスに戻り、まもなくゲイルが男の子を出産。
おおー、死ぬ前に生まれて良かったねー、とボビーに声をかけたくなるくらい息子との蜜月をカメラに収めていきますが、しばらくしてボビーは急速に衰えていきます。
自力歩行が困難になり、物も持てなくなっていきました。
両親と和解していないことを後悔しているボビーのために、ゲイルは彼の両親をデトロイトから呼び寄せます。
飛行機が苦手でずっと会いに来ていなかった両親でしたが、ボビーと初孫を見にやってきて、そしてボビーの姿にショックを受けるのです。
親子は互いを許し合い、動けないボビーの介護をしました。
ボビーの髭を剃ってあげるお父さん… どんな気持ちだったんだろう。
そして幼少期の苦い思い出を拭い去るため、お父さんがお金を出してサーカスを家の庭に呼びます。
もう30年も昔の約束。
それを果たすことで息子の旅立ちを悔いのないものにしてあげようとする親の優しさを感じます。
どこか温かみのある終活の物語でした。
ちょっと泣きそうです。
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