映画「カラオケ行こ！」あらすじと感想【ネタバレあり】「紅」絶対歌うマン
「女の園の星」の和山やまさんの原作を、綾野剛さん主演で映画化。
もう一人の主演は、オーディションで選ばれた斎藤潤さんです。
芳根京子さんや北村一輝さんなどが共演。
ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の野木亜希子さんが脚本を担当しています。
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あらすじ
合唱部所属の中学生・岡聡実は、変声期に入って男性ソプラノが出せなくなってきたことに悩んでいた。
全国大会を控えた大切な時期に、自分だけが思うように歌えない。
そんな焦りを抱えながらも、仲間たちの前では気丈に振る舞い続けていた。
ある日、聡実の前に場違いな男が現れ、開口一番「カラオケ行こ！」と誘ってくる。
ヤクザ・祭林組の若頭補佐を名乗る成田狂児という男だ。
彼はなんと、「歌のレッスンをしてほしい」と頼んできたのである。
組内のカラオケ大会で歌が壊滅的に下手だと馬鹿にされているらしく、次回大会では一発逆転を狙っているという。
しかも、最下位である「歌ヘタ王」になってしまったら、組長直々の入れ墨を彫られてしまう。
選曲はX JAPANの『紅』。
身振り手振りありのノリノリで歌う狂児だが、下手すぎて聡実も呆れてしまった。
断る聡実だったが、カラオケボックスに傘を忘れたことが運のつき。
狂児との“大会までの期限付きレッスン”が始まることとなる。
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感想
聡実の指摘通り、最初の狂児の歌い方が気持ち悪くて笑いました(≧▽≦)
キーが合ってないから、どうしても音痴。でもノリノリ。
歌いながら手を上にやらなくてもいい、と言われれば今度は顔芸になってしまう歌唱グセ。
アホな狂児がなんか可愛い。
そもそもヤクザのカラオケ大会って、なんやねん！？ (あ、関西弁うつった)
歌ヘタ王に選ばれたら組長手ずからの入れ墨ですが、組長が「彫りヘタ王」のため、体にウンコを刻まれるという屈辱。
あえてその組員が嫌いなものを彫ってやる、という…、なんというかある意味根性を鍛えられる根性焼き。いや、根性掘り。
キティちゃんが嫌いな組員は手の甲にキティもどきのダッサイ入れ墨いれられてます。
何気に映った瞬間に吹きましたwww
他組員たちの音痴攻撃にも臆せず毒舌批評をズバズバ言う聡実も、まだ遠慮を知らない中学生らしいキャラで笑いを誘います。
ヤクザと中学生の凸凹コンビの楽しさにクスクス笑えますが、後半からはシリアス寄り。
狂児は何も変わらないけれど、やっぱり聡実は悩み多き思春期ですから態度に一貫性が無くなるのも仕方ないんですよね。
変声期のため、引退を目前にしながらも部活に精が出ない。
後輩の和田からは「やる気がない」と責められ、自分の歌がままならないのに狂児の歌の指導をしている余裕が彼の心にはなかったのかもしれないです。
子供っぽい狂児ですが、ちゃんと聡実の悩みや事情を受け止めることは出来ていて、年長者らしいところも見せています。
そんな緩やかに形成されていく、真反対のふたりの絆にほっこりする作品でした。
狂児がいなくなり、寂しい終わり方になるかと思いましたが…
エンドロール後にちゃっかり「本当のラスト」がやってきます。
締めのセリフが「カラオケ行こ！」なのも粋で最高な終わり方でした。
綾野さんの音痴な「紅」がまた聞きたくなるかもしれないです (なるかなぁ？)
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