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映画「美しき運命の傷痕」あらすじと感想【ネタバレあり】面白いけど目に優しくはない

2024/09/20
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

ポーランド人監督クシシュトフ・キェシロフスキが遺した三部作「天国」「地獄」「煉獄」の原案の中から「地獄」を映像化したものです。

エマニュエル・ベアール、カリン・ヴィアール、マリー・ジランが三姉妹を演じ、彼女たちの母役をボンドガールであり、シャネルの広告塔にもなったキャロル・ブーケが老けメイクで挑みました。

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あらすじ

22年前、自死によりを亡くした三人の姉妹たち。

現在は疎遠になっているが、それぞれに問題を抱えている。

 

長女ソフィは、カメラマンの夫ピエールが浮気していると気づき、彼の職場や行った場所に出向いて確信を得た。

浮気相手は仕事関連で知り合ったジュリーという女性。

彼女のところに行ったことをピエールに責められ、そして自分を愛していない彼をアパートから追い出す。

 

次女セリーヌは恋愛未経験で孤独を抱えながら、車いす生活で施設に入所しているの面倒をみていた。

ある日、セバスチャンという男性から連絡が入った。

話したいことがある、というのでバーで待ち合わせた。

彼が朗読する詩に聞き惚れ、セリーヌは恋の予感を胸に抱く。

しかしセバスチャンが話したいこととは、22年前にまつわることだった。

 

三女アンヌは、だいぶ年上の大学教授フレデリックと不倫関係にあるが、いきなり別れを切り出されてしまう。

カフェに呼び出しても、はっきり別れの理由を告げず逃げていくフレデリック。

アンヌは友人の家に行き「既婚者との恋愛」について相談する。

帰宅した友人の母にも相談すると「闘うことね」とアドバイスされた。

その後ろから、同様に帰宅してきたフレデリックと顔を合わせた。

よりによって友人の父親と不倫していたのだ。

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感想

オープニングから不穏な音楽で、どんなことが起こるんだろう、と期待が高まります。

なにしろ原作「地獄」

この三姉妹、そして母親からどんな地獄が見えてくるのか興味深かったです。

22年前、幼いセリーヌと母が父のいる教授室に行くと、父と裸の青年が二人きりでいました。

男色趣味が許せなかった潔癖な母。

母は父を追い出し、娘たちに会いに来た彼を徹底的に排除しようとします。

この母の激しい気性は、ソフィに受け継がれたようで、彼女もまたアパートに戻ってきたピエールを頑として中に入れませんでした

正解だと思います。

ピエールは子供を捨てたことでジュリーに捨てられ、行き場がなくなったから戻ってきたドアホですから。

甘い顔するとつけ上がるので、わずかでも優しさを見せたら反省もせず元の木阿弥になる可能性大。

アホは捨てていい

そう思っている私は、ソフィの行動は間違っていないと思います。

そしてフレデリックはもう最悪

白髪でしわだらけで、すごいジジイなのに、人として未熟すぎ。

※演じているジャック・ペランをディスっているわけじゃないです。

アンヌに責められて、何も言えずにカフェを出たフレデリックは、アンヌが追いかけるともういなくなっています。

ジジイのくせに逃げ足、早っ!! ( ゚Д゚)

翌朝も、アンヌが家の前に行くと、彼女に気づいたジジイはアンヌがよそ見してる隙に車でサッサと逃げます。

大学の個別面接試験でも、試験官の仕事を「研修旅行」の名目でブッチして逃亡。

挙句の果てには旅行先で事故に遭って死亡。死に逃げ

最後の最後までトコトン逃げ回る卑怯者なジジイは、原語のタイトルどおり「地獄」に落ちてほしいですわ。

 

この映画、話は面白いのですが、暗い場面が多いです。

真っ暗で何をしているのか、どんな表情をしているのか本当に見えにくくて、しかも長い。

結構イライラしました。

照明係、仕事せいや!!

そうかと思うと、真っ白な場所に光が反射してチカチカする場面もあり。

まるでマツ〇トキ〇シの店内のような過剰な明るさ。

目に優しくない作品です (# ̄皿 ̄)



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