映画「ジュマンジ / ウェルカム・トゥ・ジャングル」あらすじと感想【ネタバレあり】
1995年の前作から22年経って作られた続編です。
前回はゲームの中にいた人物や事象が現実に現れるものでしたが、今回は逆に、現実の人物たちがゲーム内にアバターの姿で入り込む仕様になっています。
ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラックらが、ゲームのアバターとして冒険に挑みます。
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あらすじ
1996年。
ジョギングをしていた男性ヴリーク氏は、浜辺で気になるものを見つけた。
“ジュマンジ” と書かれたボードゲームだ。
家に持って帰り高校生の息子アレックスに渡すが、興味のない彼は棚に放置してテレビゲームに夢中になる。
夜中にふと目が覚めたアレックスがジュマンジを開くと、中からゲームカセットが出てきた。
ゲーム機にセットすると、不思議な光が現れ、アレックスは行方不明となる。
20年後。
幼なじみのフリッツの宿題を肩代わりしている内気な高校生スペンサー。
登校途中、町で有名な “化け物屋敷”の前で待ち合わせて宿題を渡す。
フリッツは自分を利用しているだけで友達だとは思っていないことにスペンサーは気づいていた。
同じクラスのベサニーは、ナルシストでいつもインスタに自撮りを公開していた。
スマホ依存症の彼女は、テスト中にも友達に電話をして先生に居残りを命じられる。
また、別のクラスメイト・マーサは、頭はいいけれども体育が苦手で友達もいない。
体育教師に「体育なんてムダ」と言ってしまって、こちらも居残りに。
そしてスペンサーとフリッツは、宿題の件がバレてしまって仲良く居残りになってしまった。
4人は地下倉庫の整理を命じられるが、ジュマンジというゲームを見つけてしまい、ちょうどよくゲーム機とテレビがあったので遊ぶことにした。
まずは自分の分身となるキャラクターを選ぶ。
スペンサーは考古学者ブレイブストーン博士。
フリッツは動物学者のマウス。
ベサニーは地図作成者のシェリー教授。
マーサは暗殺者ルビー。
キャラクターが決まり、スペンサーがスタートボタンを押すと太鼓の音が部屋に響き渡り、戸惑っているうちに全員ゲームの中に吸い込まれてしまった。
ジャングルの中に落ちた4人は、自分たちがゲームキャラクターの姿になっていることに気づく。
スキルも現実の自分たちとは剥離していた。
ひ弱なスペンサーがマッチョな行動派に。
アメフト部のエースだったフリッツが、足が遅くて弱点が多い武器運搬役に。
自分をイケてる女子だと思っているベサニーは、メタボの中年男性に。
(シェリーという名前から女性キャラだと思っていた)
運動嫌いで外見も構っていなかったマーサが、体術特化の美人に。
わけがわからないうちにカバに襲われてベサニーが飲み込まれてしまった。
愕然とする3人だったが、ベサニーは空から降ってきて無事だった。
逃げる4人の前にジープが現れる。
ナイジェルと名乗るキャラは「悪人ヴァン・ペルトがジャガーの石像からダイヤを盗みだしてジュマンジ世界を暗黒に陥れた。自分がダイヤを奪ってきたから、それを石像に戻してくれ」と頼んでくる。
これがゲームクリアの条件だった。
現実世界に戻るために、4人は手がかりを得ながら自分たちのスキルを駆使しつつクリアを目指す。
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感想
現実世界がめちゃくちゃになる前作は、実はちょっと苦手でした。
あまりにも騒々しくなりすぎていて、ついていけなくなったというか…
だけど今回は逆にゲームの中に入る設定だったため、ある程度暴れても大丈夫という落ち着きがあって良かったです。
相変わらず “死を覚悟するゲーム” ですが、「ライフ」という救済措置があります。
3回までなら生き返れる。
なので多少の無茶ができるところも、前作のような不快なハラハラ感が中和されて安心できました。
脚本のほうも練られています。
前作でロビン・ウイリアムズが演じたアラン・パリッシュが残していたものが彼らの助けになります。
20年前に行方不明になっていたアレックスは、アランの元住居で暮らしていました。
彼とベサニーの恋愛、いいですねぇ～ (*´ω｀*)
ベサニーの見た目、ジャック・ブラックだけど。
このジャック・ブラックが美人のカレン・ギランにハニトラ術を教えるシーンは笑いました。
マーサ可愛いよマーサ。
現実の人物とゲームキャラのギャップはこの映画の笑いどころになっています。
だけどそのギャップを埋めていき精神的に成長する素の高校生たち、という青春映画の要素もあって爽やかです。
居残り問題児たちがラストでは友達になる85年の映画「ブレックファスト・クラブ」を思い出しました。
ゲームクリア後、現実に戻った4人が “化け物屋敷”ことアレックスの家に行くと、アレックスはゲーム開始時に戻っていたとのことで、20年分の年を取っていました。
行方不明になっていないから家も綺麗。
妻子もいる幸せなお父さんになっていて、このシーンでは「あちゃ～。これは切ないなぁ」と声に出してしまった…
それでも温かみのあるラストです。
前作よりもこちらのほうが好みの作品でした。
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