映画「イージー・ライダー」あらすじと感想【ネタバレあり】バイクと世間の向かい風の違い

主演のデニス・ホッパーとピーター・フォンダが、それぞれ監督・製作・共同脚本を担ったアメリカン・ニューシネマを代表する作品です。
ジャック・ニコルソンもこの作品からキャリアを伸ばし始めます。
ステッペンウルフの主題歌「ワイルドでいこう」は、ロックのスタンダードナンバーになっています。
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あらすじ
大麻で儲けた金でハーレーダビッドソンを購入し、放浪の旅に出たビリーとワイアット。
途中でヒッチハイカーの男を乗せ、彼のヒッピー仲間たちが暮らしているキャンプに到着。
そこの男たちからあまり歓迎されていないことを感じ取り、ふたりはすぐに次の目的地に向かう。
しかし、カーニバルの最後尾に無断で参加して拘置所に入れられてしまった。
二人だけかと思ったら、同房者がいた。
飲んだくれの弁護士ジョージは二人と意気投合し、彼も旅の仲間になる。
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感想
アメリカの地理や文化、当時 (1960年代) の世相について明るくないので、雰囲気くらいしか楽しめませんでした。
広大な景色の中をバイクで駆ける疾走感、いいですね。
ときどきバイクに跨ったままガニ股でテケテケ歩く滑稽な姿もご愛敬。
自由を満喫する彼らが受ける向かい風は、バイクに乗っているときは心地よいものですが、世間の人からのは痛いものでした。
バイクに乗っているよそ者は、地元のイキリ男たちに目を付けられてしまいます。
女の子たちは「あら素敵♡」と肉食丸出しになるんですけどね。
モテるから余計に男たちの反感を煽ってしまって… 色男なことも考えものですわ。
レストランであからさまに悪口を言われ、不躾な視線を向けられ、挙句に寝込みを襲われる。
気に入らないからって、ここまでするか…?
しかも保安官が率先して。
悪徳公僕は古今東西いますけど、ここまで堂々としているのが不思議。
この卑劣な寝込みの襲撃でジョージが殺されます。
犯人たち、逃げ切ってるしー…
そしてまた二人きりの旅になりますが、今度はトラック乗ったイキリ野郎たちに銃撃されました。
撃たれたビリーは虫の息。
怒りのワイアットはトラックを追いますが、Uターンしてきたトラック野郎に、こちらも撃たれてしまいます。
バイクは炎上し、ワイアットの死亡を想起させるラストです。
ああ無情。
自由な空気に憧れながら、でも自由になるリスクは大きくて、夢破れて末路は悲惨。
これがアメリカン・ニューシネマの共通なのかな? と今更気づきました。
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