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映画「カポーティ」あらすじと感想【ネタバレあり】冷血なのは作家か殺人犯か

 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

最後の長編小説「冷血」を執筆するために、実際の殺人犯と交流を重ねていった作家トルーマン・カポーティの姿を描く伝記映画です。

カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンがアカデミー主演男優賞を獲得し、彼の代表作になりました。

ドラマ「スーパーナチュラル」のルシファー役マーク・ペルグリノが、犯人のひとりリチャード・ヒコックを演じています。

Capote

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あらすじ

1959年11月。

「ティファニーで朝食を」のヒットで、人気作家になったトルーマン・カポーティ

華やかなパーティーを楽しみながらも、次作について考えていた。

そのとき、ある新聞記事が目に留まる。

カンザスの農場主一家が惨殺されたのだ。

犯人はまだ捕まっていない。

この事件に興味を持ったカポーティは、幼なじみの女流作家ネル・ハーパー・リーと共にカンザスに飛んだ。

捜査の担当刑事デューイに話を聞こうとするが追い返される。

それでも記者会見の場に出向いたり、第一発見者のローラに話を聞きに行って取材を進める。

棺に眠る被害者たちも見に行き、顔全体が布で巻かれている姿に衝撃を受けた。

ネルから、小説好きのデューイの妻が家に招待してくれた、と聞いて二人で参加。

デューイとも腹を割って話し、捜査資料を見せてもらうことができた。

顔面を散弾銃で撃ち抜かれている遺体は悲惨だった。

一家の息子が撃たれる前に枕を頭の下に入れられていることに違和感を持つ。

年が明けた1960年1月。

犯人ペリー・スミスリチャード・ヒコックが逮捕された。

カポーティはこの事件を本にするためスミスとの接触を試みる。

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感想

このブログを書くようになってから、トルーマン・カポーティという人の存在をよく目にするようになった気がします。

「ティファニーで朝食を」の原作者であることは知っていましたが、その他にも

「アラバマ物語」のディルのモデルだったり

「名探偵登場」で俳優をやったり

「アニー・ホール」にワンシーン登場していたり

いろんなところでチョコマカしているので、好奇心旺盛で目立つのが好きな活発な人、という印象を持っていました。

そのイメージどおりに、この映画のカポーティは子供っぽい人物です。

実際の彼にかなり近い役作りをしたそうなので、本当にこういう人だったのでしょう。

天真爛漫で愛すべき人物ですが、同時に煙たくもある

この気質そのままに、凶悪事件の取材を進める彼はスミスに友達のような感情を持つのです。

最初はあくまで「作家として」の接触でした。

それも子供っぽいから自己中心的で、まだ犯行の総てを自分に語っていないから、という理由で弁護士をつけて死刑を延期させています。

だけどスミスもまた、子供っぽくて自己中心的でした。

死刑が延期になったことで気が大きくなり、心神喪失で無罪になることを望みます。

お互いがお互いを利用しようとしている関係です。

冷徹な作家の目でスミスに対峙すると、スミスもまた罪を逃れようとする狡猾な目で向き合います。

表面上では「友達」と言いながら、そこに温かい空気はありませんでした。

しかし彼らの付き合いは長くなります。

執筆が進んで朗読会を開いても、カポーティはスミスにその事実を告げられません。

ましてやタイトルを「冷血」にしたことなんて。

執筆のため、いたずらに死刑を延期してスミスとヒコックの人生に介入したことを後悔し始めたように思えます。

カポーティとスミスは、似たような境遇でした。

同じ場所にいて、別々の出口から出て行っただけ。

会話を重ねるうちに共感を覚えたカポーティは、スミスの中に自分自身を見たのかもしれません。

一歩間違えれば自分はスミスだったかもしれない。

だけど正しい道に導いてくれる友人ネルがいた。

恋人のジャックもいる。

だけどスミスのそばにいたのはヒコックです。

この二人は友人ながら互いに信用していませんでした。

ふたり揃って絞首刑となり、カポーティは逡巡しながらも最期を見届けます。

最後の面会で涙をこらえることができませんでした。

大きく立場は違えど自分とよく似た青年に、次第に友情、もしくはそれ以上の感情を持ったのかもしれません。

いろいろ考えさせられましたが、惹きつけられる作品でした。

 

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