映画「スナッチ」あらすじと感想【ネタバレあり】ビート感覚スタイリッシュ・コメディ

2025/05/19

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駆け出しライターのポムりんごと申します。最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。英検準一級。TOEIC780。漫画やゲームも好きな完全内向型。家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

ガイ・リッチー監督2作目のクライム・コメディです。

前作「ロック・ストック＆トゥー・スモーキング・バレルズ」を観たブラッド・ピットが、逆オファーで出演しています。

他ジェイソン・ステイサムやベネチオ・デル・トロなども登場し、前作同様のわちゃわちゃした群像劇になっていました。

スナッチ

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あらすじ

ニューヨーク在住のマフィア・アビーの依頼で、ベルギーにある宝石商から86カラットのダイヤを盗み出したフランキー。

アビーのいとこで、盗品の裏取引をしているダグのところに持って行くためロンドンに向かう。

その際、仲間から「銃を手に入れるならボリスのところに行け」と助言された。

ロンドンに着いたフランキーが早速ボリスの元に行くと、今夜行われる裏ボクシングの賭けを、知り合いのノミ屋でしてほしい、と頼まれる。

その後ボリスは質屋経営のチンピラ・ソルにノミ屋での強盗を依頼。

ブリーフケースを持った4本指の男 (フランキー) が店に入ったら、店員ごと脅してブリーフケースを奪い取れ、という。

ソルは仲間のヴィニーと、運転手役のタイロン、そしてヴィニーが流浪民 (パイキー) から譲り受けた犬と一緒に現場に行く。

一方、ボクシング・プロモーターのターキッシュは、冷酷な興行主ブリックトップが主催する裏ボクシングに選手を出すことにした。

しかし仲間のトミーの手違いで選手用のトレーラーが壊れてしまい、ボクサーが使えなくなってしまう。

トミーは、パイキーのミッキーという男からトレーラーを安く購入できると聞いて、パイキーたちのキャンプにやってきた。

ミッキーの母親のトレーラーを購入したが、牽引の設置をきちんとする前に車を動かしてしまい、トレーラーは溝に落ちて壊れてしまった。

返金を要求するトミーに、断固として受け入れないミッキー。

険悪な雰囲気が流れ、トミーが護衛として連れてきた元ボクサーのジョージが、ミッキーと殴り合いで解決することになった。

するとミッキーがジョージを一撃で沈めてしまう。

この強さを聞いたターキッシュは、ミッキーに裏ボクシングに出場してもらうことにした。

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感想

冒頭の登場人物紹介から、クイックカットとスタイリッシュな音楽でテンポよく展開する映像が、すでにカッコいい！
すぐに切り替わるので「えーと、この人が誰々で…」とじっくり確認している余裕がないのがツラいところですけどね (;´∀｀)
何しろ登場人物が多い！
そしてストーリーも、最初から最後までスピーディーに進みます。
同時進行でこのスピードなので、ちょっと話が分かりにくくなりがちですが、要は「ダイヤを巡るグループ」と「ボクシングに関わっているグループ」の二つに分かれている、と見れば迷子にならないと思います。
それで後半は、この二つが絡み合ってひとつに収束されていく。
そんなパズル要素と、すべてが繋がる爽快感が気持ちいい！

どのキャラも一筋縄じゃいかないクセ者ばかりですが、中でもやっぱりブラピ演じるミッキーの存在感は圧倒的。
何を言ってるか全然聞き取れないのに（笑）、試合では一撃必殺の強さ。
一見頼りなさそうな表情とギャップがすごくて、つい目が離せなくなってしまいました。

特に印象に残ったのは、ラストの試合シーン。
ミッキーがリングに倒れた瞬間、水の中に沈んでいく静かな映像に切り替わるんですが、あの演出が本当に見事で…。
「負けたのかも…？」という緊張感と静けさの中、そこからの逆転劇がさらに映えるんですよね。
映像だけで息を呑ませる演出にゾクッとしました。

バイオレンスもありますが、ほとんどのシーンがハッキリとは見せないようにしてあるので、ショックを受けることはないと思います。
なので、気楽にコメディとして楽しめますね。
嘘みたいな偶然の重なり（フィクションなんだから当然だけど）と、クセ強キャラのオンパレードで、最後まで退屈しませんでした。
鍵を握る犬も可愛かったですー♡

1回観ただけでは拾いきれない伏線も多くて、あとから「え、あれって…！」と気づくのもまた面白さのひとつ。
2回目以降に発見があるタイプの映画なので、ちょっとクセになりそうです。