映画「サボタージュ」(2014年) あらすじと感想【ネタバレあり】クリスティ原作…だと…
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画です。
原作はアガサ・クリスティー作品「そして誰もいなくなった」とのことですが…
あらすじ
ブリーチャーことウォーデン捜査官が隊長として率いているDEA (麻薬取締局) の特殊部隊チームは、麻薬組織が隠し持っていた2億ドルのうち1000万ドルを横領した。
小分けにしてビニールで包み、ロープにくくって下水管を通して地下水道に落としていったが、取りに行くとロープが切断され、1000万はそっくり無くなっていた。
誰がやったのか、金がどこにあるのか分からないまま、チーム全員内務監査を受け、仕事は干されてしまった。
ブリーチャーも現場に出られず、内勤業務である。
しかし半年後、チーム復活が許され、全員久しぶりの訓練に意気揚々とした。
その夜は全員で飲みに行って祝杯を挙げるが、酔いつぶれて気づくと自分のキャンピングカーで寝ていたチームのひとりパイロが殺される。
この事件の捜査を担当する市警のキャロラインは、ブリーチャーの部下たちのひどい人間性に辟易した。
しかしブリーチャーとは話が通じ、気づくとふたりは一緒に行動するようになっていた。
そしてチームからは、ひとり、またひとり、と殺されていく。
原因は消えた1000万ドルで間違いはない。
残ったメンバーたち、粗野なグラインダー、夫婦でチームメイトのモンスターとリジー、チーム内でのリジーの浮気相手シュガー、そしてブリーチャーとの間で疑心暗鬼が生じ、いがみ合うようになる。
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感想
※かなり辛口です。
まっっっったくクリスティ味、ありません。
殺人を扱っていながら高貴な雰囲気があるクリスティ作品とは真逆を行っていて、すっごくバッチい!
設定もストーリーも、言われなければ「そして誰もいなくなった」を元にしているだなんて気づかないレベル。
孤島に集められるわけでもないし、死んだと思っていた人物が犯人だったわけでもない。
なぜ「クリスティ原作」なんて、わざわざクレジットしたんだろう?
普通にシュワ主演アクションでいいじゃないか、と思いました。
ミステリーとしても弱いし、無駄にグロくてゲンナリ。
別に麻薬組織の屋敷に備え付けられていたトイレなんて、あんなに汚くする必要ないでしょうよ…
てゆーか、そんなもんをわざわざ見せたがる演出ってどうなのよ。
2億ドルが積まれている、広々とした地下に汚い便器がポツンと備え付けられてる。
そんな構造になってる部屋、どう考えてもおかしいだろうが!
ボロネーゼ食べてる最中に観たくなかったわ。
ブリーチャーを監視しているDEA職員は、トイレに行けない自慢でペットボトルに入れたお小水をわざわざ見せびらかすし。
2人目の被害者は無駄に内臓飛び出したまま天井に張り付けられてるし。
観客に生理的な嫌悪感を呼び起こさせる露悪的な趣味の悪さに、溜息しか出てこない。
クリスティ原作と標榜するなら、品のある演出をしてほしい、と本気で頭抱えました。
こんなのとてもクリスティ作品だなんて認められないです。
申し訳ないけど、久々に褒めるところがなかなか見当たらない駄作に巡り合って、気持ちが少しささくれ立っています…
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