映画「犯罪心理捜査官」あらすじと感想【ネタバレあり】羊たちの珍作
ドラマ「プロファイラー / 犯罪心理分析官」のアリー・ウォーカーが、そのドラマに先だって主演したサスペンスです。
マーティン・シーンやロン・パールマンも出演。
「プリズンブレイク」のティーバック役で有名なロバート・ネッパーも出ています。若い!
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あらすじ
7月4日。テキサス州ヒューストン。
工事現場から複数の手首が見つかった。
その掌には2~13までの数字が、飛び飛びの連番でひとつずつ刻まれている。
すべて子供の手だった。
翌日、州警察からの助っ人としてオードリー・マックレア特別捜査官が捜査チームに加わった。
容疑者解析の専門家だ。
しかし捜査会議で自分の意見を強引に押し付けようとしてスワーガード警部から注意を受ける。
そして精神医療施設の医師から情報提供があったということで、オードリーはそちらに行かされた。
そこで彼女は地下の隔離棟に収監されているジョーダンという少年に出会う。
彼は毎年7月16日になると、壁に手の絵を描いていた。
その掌には数字が書かれている。
ジョーダンが事件の鍵を握っていると見たオードリーは、接見の機会を増やし犯人に迫ろうとする。
感想
監督が「羊たちの沈黙」にインスパイアされて、どうしても似たようなことをやりたかったのは分かりました…
でも残念ながら力及ばず。
少年 (実は少女) ではレクターの不気味さには届かない。
公園のアイスクリーム売りが怪しいなんて、定番すぎることを今まで警察が気づかなかったことのほうが不自然。
まあ、ただのロリコンでしたけどね。
そして犯人の家。
ジョーダンの家で見た写真と同じ家を見つけたオードリーは、応援も呼ばず、捜査令状もなく、ズカズカと入り込んでいきます。
あちこちに犯人を示す物的証拠を見つけながら、地下室にまで入って閉じ込められて、誘拐された女の子とジョーダンの双子の姉を守りながら犯人と対決!
ああ、まさにバッファロービルと戦うクラリスのシーンをやりたかったんだろうなぁ (;一_一)
でもクラリスは家に入ってから犯人だと気づいたのに対して、オードリーは最初から犯人の家だと知っていながら、だからねぇ…
捜査官としての能力差が クラリス>>>超えられない壁>>>>>>>オードリー
名作とB級の違いがこんなところにも出ています。
不法侵入で犯人を見つけちゃった以上、裁判では証拠能力なしと見られちゃうし、こりゃ犯人を殺すしかないわよね、と思ってたら本当にそうなりました。
全身火だるまになっても復活して襲い来るロン・パールマンには「さすがヘルボーイ。薔薇の名前のときはそのまま火刑で死んだけど」なんて思いましたが、弾丸には勝てませんでした。
弾切れ起こしたオードリーがモタつきながら装填するのを待っててあげる親切さが運の尽きでしたね (そうじゃない!)
そこそこ面白そうな雰囲気の映画でしたが、後半のオードリーの不法侵入行動のせいで「なんだかなぁ」という印象になりました。
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