映画「恋は邪魔者」あらすじと感想【ネタバレあり】60年代風ロマンティック・コメディ
レネー・ゼルウィガーとユアン・マクレガー共演のロマンティック・コメディです。
「そりゃないぜ!?フレイジャー」のデヴィッド・ハイド・ピアースや、「アメリカン・ホラーストーリー」のサラ・ポールソンが主人公たちと同時進行で恋に落ちるカップルを演じています。
あらすじ
1962年。
夢追い人が集まるニューヨークにまた一人、前途有望な作家としてバーバラ・ノヴァクがやってきた。
処女作「恋は邪魔者」はすでに大手出版社バナー社と契約する話になっており、担当編集者ヴィッキーがバーバラを歓迎した。
「恋は邪魔者」は、女性が社会に進出して活躍することを奨励する自己啓発本だ。
ヴィッキーはじめバナー社の女性社員たちは感銘を受けて、ベストセラー間違いなしだと太鼓判を押す。
しかし重役会議では難色を示される。
男性ばかりの重役たちは女性解放が気に入らないのだ。
結局出版されても、小さな本屋に1冊だけ置かれているような状態。
そこでヴィッキーの提案で、他の雑誌社に特集を組んでもらい宣伝しよう、という話になった。
さっそくヴィッキーは有名男性誌「ノウ」を出版しているマクマナスに連絡を取る。
「ノウ」のお抱えジャーナリスト、キャッチャー・ブロックに担当してもらうことになるが、女好きのブロックは「恋は邪魔者」の内容が気に入らない。
著者のバーバラを「嫁き遅れの不美人」と決めつけ、彼女との打ち合わせを悉くドタキャンしてバーバラを怒らせた。
バーバラはヴィッキーと相談し、テレビ番組で宣伝してもらう。
ジュディ・ガーランドの同名曲のヒットも相まって、「恋は邪魔者」はたちまちベストセラーに躍り出た。
世界中の女性たちが啓蒙され、男性たちは戸惑いを隠せない。
そして勢いに乗ったバーバラはテレビ番組のインタビューで、本の中で言及されている「女性に嫌われるタイプ」を、はっきりとキャッチャーのことだと言い切った。
途端に女性にフラれはじめたキャッチャーは、仕返しするためにバーバラに近づくことにする。
新品価格 |
感想
作品そのものが60年代を意識して作られています。
マリリン・モンロー出演のコメディやヘップバーン主演の「パリの恋人」あたりがイメージとして近いでしょうか。
「紳士は金髪がお好き」あらすじと感想【ネタバレあり】キラキラ画面が眩しいコメディ
「パリの恋人」あらすじと感想【ネタバレあり】観ていて楽しい動くルックブック
あんな感じのカラフルでレトロでオシャレでポップな楽しいコメディに仕上がっています。
ファッションもオシャレなら、住居に至っては非現実感さえあるセレブなお宅ばかりで、見ているだけで楽しい♪
ストーリーのほうも、定番の既定路線の作品かな? と思いましたが、意外にも捻りが効いていました。
バーバラを自分に夢中にさせて「恋は邪魔者」なんて言っていた彼女が恋に溺れる姿をスクープしてやるつもりだったキャッチャーでしたが、それすらも実はバーバラの計画でした。
バーバラ・ノヴァクことナンシー・ブラウンはかつてキャッチャーの秘書をしていた女性だったのです。
数週間で秘書が代わる伏線がこんなところで回収されるとは思ってもみなかった…
本を出版すること、キャッチャーを非難すること、彼が仕返ししに来ること…
すべて計算づくで、最初から彼の愛を掴むことを目的とした壮大な計画だったという告白に、ミステリードラマのような怖さを感じました。
普通のロマンティック・コメディと思っていたら意表を突かれて、不意打ちで流れが変わったように思えます。
ただ楽しいだけではなかったというか、良く練られた脚本だと思うけど冷水をかけられたかのような気分にもなりました。
ここで一旦沈められますが、製作側も軌道修正を図りラストに向けてまた盛り返してきます。
バーバラがヴィッキーと共に立ち上げた新会社のオシャレ感♡
ピンクの包装紙に包まれたチョコレートがデスクに揃えられていて、なんともカワイイ!
最後にはミュージカルで主演二人の息の合ったダンスが見られます。
楽しい映画でした♪
他レネー・ゼルウィガー出演作品
「シカゴ」あらすじと感想【ネタバレあり】犯罪都市での成り上がり方
他ユアン・マクレガー出演作品
「天使と悪魔」あらすじと感想【ネタバレあり】宗教と科学の関わり合い
新品価格 |