映画「スピード」あらすじと感想【ネタバレあり】息継ぎの余裕がないノンストップ・アクション
長く撮影監督として活躍していたヤン・デ・ボン監督のデビュー作であり、サンドラ・ブロックの出世作です。
主演したキアヌ・リーヴスの人気もこの作品でさらに高まりました。
エレベーター → 市バス → 電車、と暴走する箱がどんどん大きくなっていきます。
ですが、クライマックスは市バスです。あとの二つはオマケかな(;^ω^)
美男美女が主演のノンストップ・アクションということで、当然ながら大ヒットしました。
キアヌが劇中で身に着けている腕時計「G-Shock」も注目を集め、一時期ブームになりましたね。
1997年に続編が作られましたが、キアヌは出演していません。
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あらすじ
高層ビルの地階にあるコンピューター制御室に、業者を装った男が侵入している。
男はこのビルのエレベーターに爆弾を仕掛けており、ロス市警に身代金を要求していた。
何も知らず高層階でビジネス会議に出席していた人たちがエレベーターに乗り込む。
爆弾魔ハワードの仕掛けにより途中階で停止するエレベーター。
中にいる人たちが不安で囁き合っているときに、SWATが到着する。
隊員のジャックは、相棒のハリーと一緒に中で閉じ込められている人たちの救出を行う、と申し出て許可される。
屋上にあったクレーン車のワイヤーとフックを使い、箱を固定して安全に救出しようとするが、エレベーター内の音声を拾っている地階のハワードは状況を把握し、箱に仕掛けた爆弾のスイッチを入れた。
その衝撃の強さにワイヤーで繋ぎ止められたエレベーターも徐々に落下していく。
危機的状況のなか、ジャックたちは間一髪で全員を救出した。
そして犯人のハワードを追い詰めるが、ハリーを人質に取られてしまう。
ジャックは苦肉の策としてハリーの脚を撃ち、驚くハワードの隙をついて追い詰めるが、ハワードは後ろのドアからスルリと逃げていき、そして大爆発が起こった。
みんなハワードは死んだと思った。
人質全員を無事に救出した功績でジャックとハリーは勲章を受ける。
テレビでもその様子は映し出された。
翌朝、非番のジャックは友人のバス運転手とカフェで偶然会った。
挨拶を交わし、ジャックが自分の車に乗り込もうとしたところで、反対方向に走り出した友人のバスが大爆発を起こす。
炎に包まれたバスを、為す術もなく見つめていると近くの公衆電話が鳴った。
恐る恐る手に取ると、相手はハワード。
生きていたのだ。
自分の邪魔をして叙勲を受けたジャックが気に入らず、ハワードは要求額を上げてきた。
今度は別のバスに爆弾を仕掛けたから、止められるものなら止めてみろ、とジャックを挑発する。
ダウンタウン行きの車体番号2525の路線バス。
これにスピードメーターと連動している爆弾を仕掛けており、50マイル (約80キロ) の速度に達するとで起爆スイッチが点いて、今度はそれを下回る速度になると爆発してしまう、というのだ。
ジャックは急いで該当のバスを追いかけ、内勤をしているハリーに連絡する。
スピード違反で免停を食らっている若い女性アニーは、通勤のために該当バスを走って追いかける。
すっかり顔なじみになった運転手のサムは、しばらくからかった後、アニーを乗車させてあげた。
乗客の顔触れはさまざま。
観光でロスにやってきたという男性もいる。
全員無表情で静かにバスに揺られているなか、バスを見つけたジャックは扉を叩いて注意を促そうとするが、事情を把握していないサムは中に入れようとしない。
走り去るバスはついに50マイルに達してしまい、ジャックは通りがかりのオープンカーに無理やり乗り込んだ。
追いついたバスの運転手に、爆弾が仕掛けられている旨を説明し、停車しないままバスに乗り込めるよう協力してもらった。
ジャックが乗り込んだバスは次々とトラブルに見舞われ、減速することも停止することもできない状態で疾走していく。
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感想
エレベーターやバスの内部に乗っていた人たちは、突然の災難にみんなパニックに陥ります。
最初のうちこそ全員恐怖に固まって、うつむきがちに押し黙ったりしていますが、極限に達すると怒鳴ったり罵り合ったり思考停止になったり、とその人本来の性格が出てきます。
ズルさや弱さが如実に表れるのは、こうした冷静になることが難しい状況のときですね。
信じられない・信じたくない。
だけど「突然の死」という出来事が目の前に迫ってきて、普段身に着けている “いい人” の仮面なんて着けていられません。
押しのけてでも自分が助かろうとするし、自分には妻子という守るべきものがいるのだからと主張して有利になろうとすると「独身は死ねって言うのかよ」と反論されるし、目も当てられないほど醜い争いを内部で起こします。
中には元より後ろ暗いところがあって、ジャックの警官バッジを見ただけで銃を取り出して暴れる愚か者も…
こんなふうに見苦しくて、側にいるとイヤな気持ちにさせられますが…
ピンチに陥ったとき、「いい人」の仮面なんてかなぐり捨てるのも仕方ないと思います。
普段は波風を立てないように偽善者を装っているのならば、死が間近に迫っているときまで偽善者でいられません。
汚い自分をさらけ出して生き延びることに必死にしがみつく。
しかし生き延びて “卑怯者” の誹りを受けた場合、甘んじて受け入れるしかありません。
本当にいい人は、そういうときでも善人であるはずですから。
助かった後、どうなるか。
本当に生き延びることを信じていたなら、どんな行動をとるか、パニック状態に翻弄されず、きちんと考えたいところですね。
ニセの映像を流してハワードを騙し、その間に乗客たちはSWATが準備した車輌に移ってバスから脱出します。
停車したら爆発してしまうので、並走する両車輌に板を渡して移動することになりました。
短い距離とはいえ、80キロ以上の猛スピードの中での移動です。
隊員だけではなく、乗客同士も励まし合い支え合って次々と助かっていきます。
そんな中、スカした態度で乗客たちの間でも浮いていた観光客の男性が、ハンドル操作をするアニーとジャック以外では最後の一人となります。
なんとなく全員から嫌われている雰囲気を感じている彼は、自分が助かっていいのか、と躊躇しました。
しかし彼と言い合いになって険悪になった男性も、うっとおしさから距離を置いていた女性たちも、早く来るように促し、手を貸して引き寄せます。
途中で板が外れて引きずられても、彼を引っ張り上げて無事を喜び合います。
こういうとき、自分が周りから嫌われているのでは、と思っている人は、なんとなく助かることに罪悪感があるのか、後ろに下がってチャンスを逃そうとする行動をとることがあります。
彼らにしてみれば全ての人が敵のように思えてしまうのかもしれません。
だけどどんなに諍いを起こしていても、もうすぐ助かると分かれば手を貸すし、一緒に助かった経験を共有したいというのが人の常です。
たとえ悪感情を持っているとしても、こういうときに誰一人として手を貸さない、ということはありません。
中には本当に助けようとしない悪意の塊のような人もいますが、ほとんどの人は手助けし、笑顔で迎えてくれるはずです。
世の中の全員が敵、ということはないです。
自分が思っているより、世界は優しいかもしれません。
なぜかこの映画ものすごく好きで、昔は何度も繰り返し観て英語学習に利用していたりしたのですが、今回十数年ぶりの視聴で懐かしくもいろいろ忘れているので、また新鮮な気持ちで視聴できました。
英語?
今回も全然ついていけませんでした~ バタッ_(:3)∠)_
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