「理由なき反抗」あらすじと感想【ネタバレあり】転校初日で濃すぎる体験
「エデンの東」と並ぶ、ジェームズ・ディーンの代表作です。
ヒロインはナタリー・ウッド、友人役をサル・ミネオが演じ…
……三人とも数奇な亡くなり方をしている人たちですね…
ディーンと敵対する不良グループの一員にデニス・ホッパーがいます。
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あらすじ
自身の素行不良のため一家で引っ越しをせざるを得なかった高校生のジム。
新しい街に来てさっそく、酔いどれて夜に歩道で寝転がっていたところを警察に保護される。
迎えに来た両親と祖母にも反抗的な態度をとり、レイ刑事の説教にも反発する。
同じ時刻、署内には夜に徘徊していた不良娘のジュディと、仔犬を殺したとして家政婦と一緒に来ていたプレントーという少年がいた。
翌朝、新しい学校への転入初日。
ジムはジュディを見かけて、自分の車で一緒に登校しようと誘うけれど、彼女は不良グループのボス・バズの女だった。
彼女が乗り込んだ車を追い越して、ジムはひとりで学校に向かう。
早々にグループに目を付けられてしまい、それを察したプレントーが、グループと関わらないように忠告する。
しかしプラネタリウム見学の授業の後、バズたちはジムを待ち伏せ、タイマンでナイフを使ったケンカを仕掛けてきた。
何度か傷つけられながらも、ジムはバズのナイフを弾き飛ばして彼を組み敷いてマウントを取った。
別の場所での勝負を申し出ると、バズのほうからチキン・レースを提案してきた。
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感想
リーゼントにスタジャン、ジーンズにオープンカー。
女の子たちはポニーテールにパラシュートスカート。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」やら「ヘアスプレー」やらで観た世界です。
そして不良たちの凶悪な犯罪行為。
いや~… こういうのが青春だった時代ですか (;・∀・)
てか、最初の警察署のシーンを除くと、たった一日の出来事なんですよね。
ジムが転校してきた日。
それなのに死人ふたり。
これは… トラウマでしょ。
大人ぶりたい17歳だけど、どんなにイキっても強がっても、こんな事態になればそりゃあパパの足に縋りついて泣き崩れますわ。
そのパパがママよりちょっと弱くて、フリルつき花柄エプロンつけていたときには軽蔑の目で見ていたのにね。
まああの時代だと家父長制の意識が強くて、男子たるもの! みたいなのがあって、パパが情けなく見えたのかもしれません。
あれから数十年で、男女平等が叫ばれ、オトメンと呼ばれる男子も現れ、男性が可愛いエプロンつけて家事をすることも珍しくなくなりましたので、ほんと世の中って分からないものです。
というか、プレイトーが子供っぽすぎて、そちらのほうが理解不能でした。
ジムとジュディに「自分の両親になってほしい」とか… え、同級生なのに?と。
強いジムに庇護してほしかったってことでしょうか?
なんだか鬼滅の累くん思い出すけど、累ほど自立してないから、けっこうイラッとしてしまいました。
特に心に残る映画ではなかったですが、やはりたった三本しかないジェームズ・ディーン主演作の一本と考えると、貴重な作品であることは間違いないです。
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