「ジャケット」あらすじと感想【ネタバレあり】タイムマシンは死体安置ロッカー
エイドリアン・ブロディ主演のタイムリープ・サスペンスです。
ヒロインのキーラ・ナイトレイはじめ、ダニエル・クレイグ、クリス・クリストファーソン、ジェニファー・ジェーソン・リーなど、何気に豪華キャスト。
ブラッド・レンフロやケリー・リンチらもチョイ役で出ています。
そしてスティーブン・ソダーバーグとジョージ・クルーニーがプロデューサーに名を連ねています。
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あらすじ
1992年。
湾岸戦争に従軍したジャック・スタークスは、避難民だと油断して近づいた少年に頭を撃たれた。
数か月経ち、回復したジャックは雪道を歩いていた。
すると、車が故障して座りこんでいる母娘がいる。
母親は具合悪そうに俯いて、返事もろくにできない。
幼い娘がジャックに事情を説明し、彼が車を直すことにした。
娘はジャッキーと名乗り、ジャックの認識票に興味を示して「ちょうだい」と頼んできた。
了承したジャックは認識票を彼女に渡し、頭をなでる。
それを見た母親はジャックに食って掛かり、礼も言わずに彼を追い払った。
またひとりで雪道を歩き、後ろからきた車にヒッチハイクを試みる。
気のいい運転手は、国境までという条件で乗せてくれた。
しばらく行くと、一台のパトカーに止められる。
警官が窓から顔をのぞかせ、運転手が明るく応対したところで、ジャックの記憶は途切れ、気づくと彼は警官殺しの罪で裁判にかけられていた。
判決は心神喪失により無罪だったが、犯罪者が収容される精神病院に入れられる。
そこで彼は、いきなり注射を打たれ地下の部屋に連れてこられた。
担当医師ベッカーの指示によりジャックは拘束衣を着せられ、ストレッチャーに乗せられて死体安置用のロッカー (モルグ) の中に入れられてしまった。
暗い中で身動きも出来ず泣き叫ぶジャックだが、次第に意識がトリップし、気づくと彼はバーの駐車場にいた。
店から出てきた女性が車に乗り込み、そしてジャックに声をかける。
彼女は戸惑っているジャックを車に乗せ、行く当てがない彼を自宅に連れていく。
クリスマスだというのに豆電球が飾ってあるだけの部屋で、ジャックは彼女も孤独なことを知った。
彼女がバスルームにいる間、冷蔵庫にあるもので二人分の食事を作りキャンドルを灯す。
笑みを浮かべる彼女だが、名前も教えてくれない。
だが、ふと棚に飾ってある雑貨類の中に、ジャックの認識票を見つけた。
信じられない気持ちで今は西暦何年か聞くと、彼女は2007年だと答える。
彼女は成長したジャッキーで、自分はいま未来に来ていることにジャックは驚愕する。
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感想
タイトルのジャケットは「拘束衣」のことです。
ジャックはこれを着てモルグに入ることでタイムリープを起こします。
そして未来のジャッキーから、ジャックは1993年の元旦に亡くなると聞かされました。
あと1週間でその日がきてしまう。
頭部が損傷したことが原因ということまでは分かったけれど、どういう状況でそうなったのか分かりません。
気になるジャックは、これ以降わざと問題を起こしたりして度々モルグに入り、未来に来て真相を探していきます。
テンポはそんなに良くないんだけど、先が気になってかなり集中して見入っちゃいました。
ジャックは自分の死の真相を追うだけではなく、ジャッキーの未来や女性医師ローレンソンの患者の容態も変えていきます。
自分以外の人たちを幸せにしますが、ジャックの死については中々わかりません。
ベッカーは行方不明となり、毎回乱暴にジャックに拘束衣を着せていた男性看護師はいまや自分が患者となっており、地下の部屋は立ち入り禁止である。
結局真相がわからないまま運命の日がやってきました。
ジャッキーの母親に手紙を渡した後、ローレンソンの運転で病院に戻るジャックは「またモルグの中に入れてくれ」と頼みます。
そして病院に到着して降りた瞬間、ツルッ！ ゴンッ！
凍った路面に足を滑らせて頭を打ちました。
・・・え？ (ﾟдﾟ)
こっ、これが真相――――！？
後頭部から血が流れ、ローレンソンと若い男性医師がジャックを病院内に入れ…
治療もせずにモルグに直行します。
どゆこと？
いや、せめて止血が先なんじゃ…
ジャックは血ぃダラダラ流しながら拘束衣着せられてモルグ内にGO!
これは… 医療事故なんてレベルじゃないんじゃ… (;・∀・)
そしてモルグに入ったジャックは再びバーの駐車場に。
以前会った時とはガラリと変わって幸せそうなジャッキーと、再び巡り合いました。
1993年のジャックは死に、モルグに入ったまま2007年で生きることにしたのでしょうか？
でも、いつかはモルグから出されるわけだから、う～ん… 最後の挨拶だった？
あ、そう考えればジャッキーの最後のセリフ「あと何時間あるの？」は、ジャッキーには前回の未来の記憶があって、ジャックがいきなり消えてしまうことも知っていて、これが最後の邂逅だと分かっていたのかもしれないですね。
面白かったけど、タイム・パラドックスややこしや～。
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