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なろう系「病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない」感想

 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

小学館ファンタジーノベル&コミック原作大賞の奨励賞を受賞した作品だそうです。

すごいですね。

作者名は「やきいもほくほく」さん。

ほっこりした作者名ですが、内容は結構ハードモードです。

 

【コミカライズ】病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない【受賞作品】

 



あらすじ

ミリアクト伯爵家の令嬢コレットは、病弱な妹リリアーヌによって不遇な立場に追いやられていた。

両親の愛情はすべてリリアーヌのみに向いており、コレットがどんなに頑張っても褒められることはなく、外で友人と会ったりしただけでも「リリアーヌに気を遣っていない」と言われて罵倒され体罰まで受ける。

そんな頃、王家主催のパーティーで、どこか寂し気な目をしているヴァンという少年が気になったコレットは自分から彼に話しかけた。

ふたりはパーティーのたびに会場の外で話すようになり、コレットは両親に「紹介したい男の子がいる」と告げた。

しかしコレットは平手打ちを受ける。

リリアーヌが屋敷から出られないのに男漁りをしているなんて、と罵倒され、さらにコレットにはすでにディオンという公爵家の息子との婚約が決まっているのだという。

両親にぶたれながらリリアーヌを見ると、彼女は笑っていた

コレットは信じられない気持ちだった

そしてコレットは屋敷に閉じ込められ、数カ月後にようやく外出を許されてパーティーに出席するようになるが、ヴァンを見つけることはできなかった。

それから6年後。

コレットはリリアーヌの面倒を看る両親に代わって領地経営の仕事をさせられ、毎日リリアーヌの部屋で、彼女に今日一日の出来事を話す義務を負わされた。

そして婚約者のディオンは、毎晩王太子のウィリアムと街に出てはトラブルを起こしている、という評判の悪い男である。

コレットは彼のことを警戒し、釘も刺していた。

邸に籠りきりのリリアーヌはそんなことは露知らず、コレット以上にディオンと仲良くなる。

リリアーヌが初めてパーティーに出席することになり、ディオンがエスコートし、コレットは同伴、という状況になった。

しかしリリアーヌの余りにも無作法な振る舞いに、ディオンは逃げ出し、コレットは手を引いて無理やり帰宅させる。

邸に着いたリリアーヌは両親に、コレットから嫌がらせを受け暴力も振るわれた、と訴えた。

そのためコレットは激しい折檻を受け、物置小屋に閉じ込められて三日三晩水も食料も与えられず衰弱していく。

物置から出されてもコレットの怒りと悲しみは収まらず、仕事を放棄しハンガーストライキも続行。

そしてリリアーヌとディオンに、二人が婚約することになり、伯爵家を継ぐのもリリアーヌになったと告げられる。

コレットはまだ自分を利用しようとする家族を振り切って伯爵家を出て行った。

 

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感想

この両親、姉妹に対しての態度があまりにも違いすぎて、コレットのことは引き取っただけの義両親なのかと思いました。

でもそういった言及はないので、やっぱり実の両親。

「親というのは、憎い子はいないけど、可愛い子はいる」と聞いたことがあるので、ある程度ひいきしてしまう子はいても、ここまで落差を出すだろうか、と不思議な気持ちでした。

どう見てもコレットのことは、憎んでいる、というくらい酷い扱いなので。

とはいえ、現実でも実の親による虐待で亡くなる子もいるので、決して無い話ではないんですよね。

コレットが虐待されている描写は胸が痛いです。

そして出て行ったコレットは、道端で眠り込んだところを、偶然通りかかったヴァンに拾われ、彼の邸宅で世話されます。

うん、物語らしい偶然!

魔法はない世界のストーリーなのに、魔法のよう!

こうしてヴァンの庇護の下、コレットが徐々に幸せになっていく半面、リリアーヌサイドのストーリーも入るようになって、彼女が転落する様も描写しているので、読んでいて飽きませんでした。

一辺倒になるより、こういう対比の緩急がついていると読みやすいですね。

ヴァンがパーティーに現れなくなった理由や、彼の6年間の話などもきちんと回収されます。

ただ、ラストはヴァンの復讐のほうがメインで、伯爵家&ディオンはあっさり殺され、国王一家にはこれから拷問の末の死が待っていることになる展開です。

最後のほうにしか出てこなかった人たちへのザマァのほうが、罰が重くなるとは思っていなかったので、少々肩透かしを食った感は否めません。

物語上では正解だとは思いますが、これまでさんざんコレットが酷い目に遭ってきていたのを見ていたので、できれば伯爵家たちへのザマァのほうをネッチリ見せてほしかったなぁ。

でも、1話ごとの文章も丁度いいし、最後まで一気読みできる話数も良く、2時間くらいで読めたし面白かったです。



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