「ペーパー・ムーン」あらすじと感想【ネタバレあり】

 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

1973年に製作されたロードムービーの傑作です。

時代設定が1930年ごろの禁酒法時代なので、それに合わせてモノクロで撮られています。

実の親子であるライアン・オニールテイタム・オニールの、息の合った掛け合いが楽しい(´▽`*)

(後に分かる家族間の問題は置いといて…)

このデビュー作でテイタムはわずか10歳にしてアカデミー助演女優賞を獲っています。

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あらすじ

母と二人で暮らしてきていた9歳のアディは、その母の死でひとりぼっちになってしまった。

墓地でのひっそりとした埋葬の場で、牧師たちはミズーリ州セント・ジョゼフに彼女の叔母がいるので、そこに預けるしかないと話し合う。

そこへ、アディの母とかつて交流があったモーゼという男がやってきた。

亡くなった母を悼んで見送るためだけに来たのだが、これからミズーリ州に行く予定だと聞いた牧師たちは、嫌がるモーゼにアディを叔母の家まで送るように押し付けた。

父親が誰か知らないアディは、モーゼと顎が似ている、と牧師に言われて、自分の実の父親はモーゼではないかと思うが、モーゼは一蹴する。

母の死が交通事故によるものと聞いたモーゼは、まず加害者の家に行く。

応対したその兄に、慰謝料として200ドルをふんだくった。

しかしそのお金はアディには渡さず、代わりに最寄り駅でアディ一人分のセント・ジョゼフ行きの切符を買って、他には車の修繕費に使ってしまった。

汽車がくるまでの時間ダイナーで向かい合っていると、アディは加害者兄との会話を聞いていて、200ドルは自分のものだから返せ、とモーゼに食って掛かった。

大半を使ってしまったモーゼに、借金として返済するまでついて行く、と宣言した。

意外と抜け目がなく頭の回転が速いアディにモーゼはカリカリしながら切符を払い戻し、ふたりで車に乗ってセント・ジョゼフまで行くことになった。

 

道中、モーゼはたびたび車を止めては最近夫を亡くしたばかりの未亡人たちの家に立ち寄った。

実はモーゼの職業は詐欺師

新聞の死亡欄を見ては未亡人になった女性の家に行き、夫が生前彼女たちのために購入していた聖書を届けに来たから残金を払ってくれ、という手口だった。

アディもすぐに理解し、モーゼが保安官に詰め寄られるピンチのときに咄嗟の機転で救ったことからコンビを組むことにした。

聖書だけではなく、お店での両替やお釣りで騙し取る手口も使い、ふたりのお金はどんどん増えてくる。

 

だいぶ金銭に余裕が出来た頃、ふたりは移動遊園地に遊びに来た。

モーゼはストリップ小屋にばかり入り浸っているので、アディはひとりで見て回る。

すると記念写真スポットのカメラマンに声を掛けられた。

紙で作った大きな三日月が吊るされていて、お客はそれを使ってポーズをとる。

アディはモーゼと一緒に撮ろうと彼の元に行くが、またストリップ小屋に並び直しているモーゼは写真に興味がない。

アディは面白くなかった。

 

翌日、出発する段になってモーゼは昨日知り合ったストリッパーのトリクシーを道中一緒にさせることをアディに告げた。

これまでアディが座っていた助手席はトリクシーに奪われ、アディは後部座席でトリクシーの召使をしている少女イモジンと並んで座らされた。

ますます面白くないアディはトリクシーを追い出す作戦を決行する。

 

感想

やっていることは犯罪なんだけど、度胸と頭の良さで切り抜けるアディの逞しさが痛快です。

詐欺を働くにしても、モーゼが「適正価格」と言って一律12ドルにしているところを、アディは相手の身なりや室内から経済状況を判断して適宜で金額を提示する有能ぶり。

子供は天使だなんて言われるけれど、むしろ悪魔

でもその悪魔なところが妙に可愛いし好ましいんですよね。

同じことやってるのに中年のモーゼはただの小悪党、9歳のアディだと大物に見える子供マジックも効いてます。

皮肉っぽく笑う表情が印象的ですが、こういうクセって大人になっても残っているものですね。

成長後のテイタム・オニールに、まんまアディの印象が残っているのは、この表情が時折見えるからかもしれません。

 

こんなアディとモーゼの楽しいやりとりを中心にしたコメディタッチでストーリーは進んでいくのですが、後半はクライム・アクションの様相になります。

詐欺が順調すぎて密造酒にまで手をつけて密売人を騙す、なんていきなりハードルの高いことに手をつけたのが運のツキ。

結構なシリアス展開に、前半との落差を感じます。

でもシリアスで終わらせず、結局ふたりでまたコンビを組んで新たに出発するラストでほっこりしました。

叔母さんはいい人だったんだけどね。

オンボロトラックしか残されていないモーゼを放っておけなかったアディのほうが精神的には大人なんでしょうね。

モーゼが実の父だったかどうかは結局分からずじまいでしたが、きっとそうなんだろう、と匂わせる演出も良かったです。

 

ところでアディはオーバーオールとか着ていたため男の子に間違われることがありました。

本人は立腹し、モーゼは髪にリボンを着けさせるのですが…

あるシーンでの階段の下り方が、ものすごいガニ股で男の子みたいでした。

こんなガニ股下りは大林宣彦監督の「転校生」で小林聡美さんがやっていたのを観て以来。

(「ペーパー・ムーン」のほうが早いんだけどさ)

性別を間違われるのって、服装だけではなく振る舞いによってもそうされちゃうんですよね(;^ω^)

階段を下りるときは要注意です。

ちなみに「転校生」の小林さん、マジカッコ良くて本気で惚れそうになりました。

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