「シティーハンターTHE MOVIE 史上最香のミッション」あらすじと感想【ネタバレあり】
日本の大人気コミックを、フランスのフィリップ・ラショーが監督・脚本・主演をこなして実写化したアクション・コメディです。
原作及びアニメへの愛情とリスペクトがひしひしと伝わる再現度の高さで公開前から話題になっていましたね。
セクシー系女優のパメラ・アンダーソンや総合格闘家のジェロム・レ・バンナ、日本のアニメ・特撮作品を紹介する番組のホストを長年務めたドロテも出演しています。
フランスではニッキー・ラルソンという名前になっていましたが、吹き替えではオリジナルの冴羽獠が使われています。
今回は吹き替えで観たので、冴羽獠の表記で書いていきます。
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あらすじ
依頼を受ければボディーガードから犯罪の手助けまで請け負う街のスイーパー (始末屋)・冴羽獠。
彼に依頼したいことがある場合は、駅の掲示板に「XYZ」と書き込むことだ。
相棒の槇村香が確認して依頼人と契約条件を交渉。
獠が直接話を聞いて納得すれば成立となる。
依頼人との待ち合わせ場所の公園で、獠はふと元相棒の槇村秀幸に思いを馳せていた。
香の兄で、手に刺青を入れている男 “ブラックハンド” に殺されている。
獠に「香を頼む」と言い残して息を引き取った。
未だブラックハンドの正体すら掴めていない現状だった。
今回依頼してきたのは、父親の研究成果である惚れ薬効果を持つ香水が狙われているから守ってほしい、という中年男性ドミニクだ。
香水の効果に懐疑的な獠を説得するため、ドミニクは自分に香水を吹き付けて獠に匂いを嗅がせた。
瞳が赤くなる特徴が出て、女好きにも関わらず獠は無意識にドミニクの手を握って好意を示してしまう。
獠は香水を手に取り、普段から男扱いしてイジっている香にふりかけて、イケメンを惚れさせて来い、と発破をかける。
見事に惚れさせたら依頼を受けてやる、と条件をつけた。
香が文句を言いながらもイケメンの元に向かう途中、彼女のすぐ傍で爆発が起こった。
爆風に飛ばされた香は、イケメンとは別の男性に抱きとめられる。
その男性パンチョの瞳が赤くなっているのを見て、香は慌てて走り去った。
騒然となる公園内で、気づくと香水が入っているアタッシェケースがない。
振り向くと、バイクに乗った大柄な男がケースを奪っていた。
獠はバイクのタイヤを銃で撃ち抜き、すぐさま追いかける。
バイクが横転した際にケースを手放してしまった大男は、ぶつかって倒れている男性の手元にあったケースを掴んで走り出した。
美容整形外科医院に逃げ込んだ大男は、何かと因縁がある元傭兵の海坊主だった。
香の機転で海坊主を気絶させアタッシェケースを取り戻す。
しかし中身は別物だった。
バイクにぶつかって倒れていた男性ジルベールのものと入れ替わってしまったのだ。
香水の効果は、48時間以内に一緒のケースに入っている解毒剤を吹きかけないと一生消えなくなってしまう。
このままでは永遠にオッサンのドミニクを恋焦がれたままになる。
獠は依頼を受諾するが、香水の効果に気づいて遊び倒すジルベールの移動先を追いかけまわす羽目に。
その上パンチョが香のストーカーになって目の前をウロチョロするし、香水の行方を追う一味に付け狙われるし…
一筋縄ではいかない争奪戦が繰り広げられる。
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感想
シリアス少なめで、小ネタから大味までギャグを連発しまくっているので観ていて楽しいです。
カーチェイスで笑いが止まらなくなるなんて初めてでした。
トップガンの名曲「take my breath away」がとんでもない使われ方をされてるww
こんな風に名作映画や馴染み深い昔のアニメのネタがそこかしこに散っています。
1990年前後のカルチャー、特に週刊少年ジャンプに詳しい人だと細かい小ネタまで分かって、より楽しめると思いました。
個人的には空港での呼び出し放送で「内海さま、来生さま」が呼ばれたのにニヤッとしました。
北条先生のもうひとつの代表作「キャッツアイ」の主人公カポー・内海俊夫と来生瞳が一緒に旅行してるのね~ (ニヤニヤ)、と。
何しろこの二人、原作では瞳が記憶喪失になってトシのことも思い出せない、という切ないラストになっちゃったから…(アニメはどうだったかな?)
記憶が戻って一緒に旅行に来てるんだ、と幸せ脳内補完しました(←アホ)
小学生レベルのしょうもない下ネタも多くあります。
いやらしさはないけど、家族で観るには不向きかも (;´∀`)
吹き替えでは獠を山寺宏一さん、香を沢城みゆきさんが担当しています。
違和感なく、聴きやすかったです。
アニメで獠を長年演じてきた神谷明さんと、香の伊倉一恵さんも脇役の声を当てていました。
ここでも何気に「あたた」「ひでぶ」と北斗の拳ネタをブッ込んできているのは、もしかしたら神谷さんのアドリブかもしれません (≧▽≦)
「シティーハンター」が好きで好きでたまらない監督の想いが詰まっているだけあって、キャラクターの再現度がほぼ完ぺきに近いです。
外見だけではなく、動きや表情も成り切っているので、アクションシーンもちゃんとカッコよく撮れています。
ドミニク (オッサン) を想って電話かけながら足をモジモジするところなんかは可愛い♡
海坊主の外見が原作そのものだったのですが、すんごいプリケツなもんだから、そっちにも注目してしまいました。
獠のせいでケツ毛を脱毛されてしまうので、ツルッ&プリッの申し分のないケツになったことでしょう。
今度見せてほしいです♪
映画オリジナルのキャラクター、パンチョとジルベールも、ギャグメーカーとしてかなりいい仕事しています。
コテコテのお笑い作品なので好みは別れると思いますが (どんな作品でもそうか) ハマる人はハマります。
原作を知っている人も知らない人も、濃い~笑いを求めている方は是非どうぞ (´▽`*)
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