いちキャラクターのパワーだけで引っ張れる不思議 「夏目友人帳」
2008年の第一期から断続的にアニメ放映し、劇場版も制作されている緑川ゆき先生のマンガ「夏目友人帳」。
ようやくHuluで壱~陸まで配信されたので一気に観ることができました。
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あらすじ概要
両親が亡くなっていて遠縁の藤原夫妻に引き取られている高校生の夏目貴志。
妖怪が見えるが故に気味悪がられて、これまで親戚の家を転々とし、友人もいなかった。
ある日、いつものように妖怪に追いかけまわされて逃げ回っているうちにうっかり大妖怪・斑の封印を解いてしまった。
斑は本来の姿は巨大な白い獣なのだが、長い期間招き猫を依り代にしていたため体がそちらに馴染んでしまっている。
斑は夏目に、彼と同様に妖怪を見ることができた祖母・レイコが作った友人帳の存在を教えた。
祖母の遺品の中にあったそれは、レイコが勝負を挑んで負かした妖怪たちの名前が書いてあるものだった。
ここに名のある妖怪たちを使役することができる危険なものであるため、それを狙う者に夏目が襲われる可能性が高い。
斑は、夏目の死後に友人帳をもらうことを条件に夏目の用心棒を買って出た。
そして招き猫姿の自分のことをニャンコ先生と呼ばせる。
こうして、夏目から名前を返してもらおうと願い出る者や、外出先で遭遇した妖たちの手助けをしたり襲われたりすることになる。
そうしているうちに孤独だった夏目にも友人ができ、同じように見える人との交流も生まれ、次第に充実した日々を送れるようになってきた。
感想
すごくハートウォーミングな作品です。
妖怪が出るので、ちょっと怖いときもあるのですが、ベースはほんわかとした人と妖との交流を扱っています。
自然豊かな田舎の風景ものほほんとした空気を出しています。
なので、実は少し退屈に感じました(-_-;)
この作品がすごく好きな方たちに申し訳ないのですが、淡々としたストーリーと絵柄で、主人公の夏目にも魅力を感じなくて、ちょっと合わないな~、と。
だけどニャンコ先生がずば抜けて魅力的なキャラクターになっていて、先生を観るためだけに陸まで完走できました
ニャンコ先生がいなかったら途中で脱落していましたね確実に。
言い方悪いですが、覇気のない登場人物たちのなかでパワフルなニャンコ先生は動きも表情も豊かで光っています。
ちなみに攻撃も光っています(なんかよくわかんないけど光をぶっ放す)
雑に描かれていても、それすらブサカワでいくらでも愛でられる、マスコットとして完璧な存在です。
このニャンコ先生の魅力を増しているのが声優の井上和彦さんの演技によるものですが…
元々、王子様的キャラに向いている「ザ☆井上和彦」というような特徴ある甘い声を完全に封印したニャンコ先生の声を聞いたときは「え? え? え?」と混乱しました。
第一期放送の2008年ですら50代になっていたと思うので、キャリア30年にしてまだこんな隠し玉を持っていたのか、と。
驚いたけれど、今となってはあのヘンな声がクセになっていて、ぬいぐるみも可愛いけどやっぱアニメであの声と動きを堪能しないとね、と思ってます。
いずれにしても、マンガ・アニメにおいて強烈な個性を持つキャラクターがひとり (一匹) いれば、作品は牽引できるものなんだと感じました。
さて、ここ最近、一日1回は「夏目」観てニャンコ先生に癒されていたのですが観終わってしまったので、このニャンコ先生ロスをどうしてくれようか。
個人的ニャンコ先生ダイジェストを作りたくなってます。
(配信サービスだから出来ないけど)
こちらもよろしくお願いします
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