「キューティ・ブロンド / ハッピーMAX」あらすじと感想【ネタバレあり】
大ヒットした「キューティ・ブロンド」の続編です。
前作に引き続き、リース・ウィザースプーンが主人公エルを演じています。
相手役のエメットやネイリストのポーレットも続投。
今回は演技派女優サリー・フィールドがエルの前に立ちはだかります。
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あらすじ
ハーバード・ロー・スクールを卒業し、ボストンの大手法律事務所で働いているエルは、恋人エメットとの結婚を控え、順風満帆の毎日を送っていた。
結婚式には飼い犬ブルーザーの母親も招待しようと思い、エルは探偵を雇って母犬の居場所を探してもらう。
結果はすぐに出たので会いに行くと、そこはクライアント企業でもある化粧品会社。
ブルーザーの母は、商品開発のための実験動物にされていたのだ。
憤慨したエルは、すぐに止めるようにクライアントに進言しようと会議で提案するが、誰からも賛同を得られず、しかも言葉尻を捕らえられてクビになってしまう。
激しく落ち込むエルだったが、ポーレットからのヒントで、化粧品会社による動物実験を廃止する法律を作ろうと思い立つ。
ロー・スクールでの先輩として繋がりがあるラッド議員に、オフィス・スタッフとなる約束をとりつけてワシントンに飛んだ。
ワシントンでも全身ピンクのスーツは異彩を放ち、他のスタッフたちに眉をひそめられるが、ラッド議員は歓迎してくれる。
手始めにエネルギー商業委員会の公聴会に行くが、チーフ・スタッフのグレースに突然議会での発言を促され、ドキマギしながら動物実験の廃止を求める “ブルーザー法案” について説明する。
しかし議会の性質に合わない話ということで、議長を務めるハウザー議員に「二度と公聴会に来るな」と言われ、またも落ち込んでトボトボとホテルに帰り着く。
ドアマンのシドが声を掛けてくれ、素直に上手くいかない現状を話すと、シドはエルを励まして元気づけた。
そして長年ドアマンとしてセレブや要人を見てきた観察眼から、ハウザー議員とマーカス議員を味方につけるようアドバイスした。
エルはシドに協力してもらって法案の草稿をまとめるが、議員たちのスタッフたちに受け取ってもらえない。
シドやポーレットからの情報で、まずハウザー議員の行きつけの美容院で彼女を待ち構えることにする。
公聴会でのこともあり、最初はツレない態度を取られるが、彼女の指にデルタ・ヌウ(前作の記事参照)の指輪がつけられているのを見て、エルは恐る恐る聞いてみる。
議員は仰天するが、エルもデルタ・ヌウと知って意気投合。
ブルーザー法案に協力すると約束してくれた。
そして、ひょんな偶然からブルーザーとマーカス議員の飼い犬がオス同士で恋に落ち、マーカス議員とも協力関係を結ぶことに成功する。
ひとりで頑張りながらも、他のスタッフへの感謝も忘れないエルに、グレース以外のスタッフたちもエルの味方になる。
しかし、あともう少しでブルーザー法案が成立する、というタイミングで、ラッド議員から “待った” がかけられた。
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感想
法とは正義ではない、として化粧品開発のための動物実験をするクライアント企業の優遇する事務所からクビを言い渡されてしまったエル。
力不足に落ち込みながらウエディングドレスの仮縫いをしてもらっているとき、生地が合わないため裾にステッチを入れられない、と言われます。
なら仕方がない、とステッチを入れないことにしようとしますが、ここでポーレットが以前エルに言われた言葉を伝えます。
「生地が合わないのなら、別の生地に替えなさい」
この言葉からエルは、法で裁けないというのなら、法律を変えてしまえばいいのよ、と思いつき、そこからすぐさまワシントンに飛びます。
すごいムチャぶりーーー!!( ;゚Д゚)
私は最初このセリフを聞いた時、自分に合った環境に鞍替えするという発想になるのかな、と思ったのですが、まさかの自分の都合に合わせて環境のほうを変化させてやれー!の方向とは思いませんでした。
言わずもがなですが、自分を変えるより周りを変えるほうが難しいです。
よく言うじゃないですか「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」と。
いくらエルでも、まさか法律の方を自分に合わせようとするとは、さすがにびっくりしました。
まあ映画マジックでやってのけてしまってるんですが… (;^ω^)
周りを変える。他人を変える。
正直難しいとは思うのですが、コツを掴むとできるようになるのかもしれません。
デール・カーネギーのビジネス書「人を動かす」が80年以上もベストセラーであり続けていることを考えると、決して不可能ではないんですね。
怖いですが「洗脳」なんていう言葉もありますしね…
どうしても自分の意志を貫きたい、と思ったらあらゆる手を尽くして周囲の方を変える方向に行動してみるのもいいと思います。
ただ迷惑をかけるやり方はNG。
心を動かすやり方で攻めていきましょう。
今回シドというホテルのドアマンがキーパーソンとしてエルをいろいろ助けてくれるのですが、なんかすごい “情報屋” という感じでカッコいいんですよ。
刑事モノや探偵モノにも出てきますよね。
通称Sっていうんでしたっけ?
ごくごく市井の一般人… よりもっと自由を利かせていそうな人が何気にすごい情報網を持っていて主人公を手助けする。
実際にいるのかどうかは分からないですが、主人公よりもサポートタイプの脇役に憧れる私にとって、情報屋はちょっとなってみたい職業です。
前作ほど好きではないと思っていたのですが、今回見返したらこの作品も良かったです。
観てるとき、いま抱えている悩みを忘れて楽しい気持ちになることができました。
やっぱり前向きな映画はいいですね♪
前作はこちら
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