映画「キューティ・ブロンド」あらすじと感想【ネタバレあり】笑顔で戦う女子パワー
主演のリース・ウィザースプーンの出世作になったガーリッシュムービーです。
相手役はルーク・ウィルソン。
「HEROES」のアリ・ラーターが主人公に弁護されるブロンド美女役に配されています。
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あらすじ
ファッション専攻の学生エルは、女子学生社交クラブ「デルタ・ヌウ」の会長をしている、オシャレやパーティーが大好きなブロンド娘。
彼氏のワーナーから高級レストランに誘われたので、いよいよプロポーズだと意気込んで気合を入れてデートに臨む。
しかしワーナーからはその場で別れを切り出されてしまった。
5代に渡って上院議員を輩出している家柄のワーナーは、これからハーバードのロースクールに入学し、将来は政治家も視野に入れている。
そんなエリートの妻には、エルは似つかわしくない、という理由だった。
エルは泣き喚き、一週間も寮の部屋に閉じこもってしまった。
友人たちが元気づけるためネイルサロンに連れて行き、そこで読んでいた雑誌にワーナーの兄が妻と一緒に載っている記事を見つける。
馴れ初めはロースクールの同窓生だったこと、という記述を読んで「自分もロースクールに行けばワーナーを取り戻せる」と思いついたエルは早速行動に移す。
仲間たちにも協力してもらい、法学部検定試験のスコアをクリア。
ビデオ論文や履歴書も、生真面目な学生が多いロースクール希望者たちの中で異彩を放ち、多様性を求める大学側から入学を認められる。
合格を喜び、意気揚々とカリフォルニアからはるばるやって来たが、ヴィジュアルからしてとても最高学府のロースクールに通う才女に見えず、周りから異端の目で見られる。
そしてワーナーと再会するも、彼にはすでに婚約者ができていた。
それも初日の授業からエルに意地悪をしてきた女子学生ヴィヴィアン。
またもショックのあまりネイルサロンに飛び込むと、ネイリストのポーレットから「そんなに好きなら取り戻せば」と言われ発奮する。
エルは頑張ってワーナーに近づこうとするが、ヴィヴィアンにジャマされまくる。
それでもメゲないエルは、4人しか選ばれないキャラハン教授の実地研修グループに一緒に入れるよね、とワーナーに言うが、彼に鼻で笑われ、キッパリと「君には無理だ」と言われてしまった。
見くびられて侮辱され、エルは怒り心頭。
「私だってやれば出来る!」と強く思い、その日から猛勉強を開始した。
周りの反応など目もくれず一心不乱に勉強に打ち込み、ついに4人のうちの1人に選ばれた。
狂喜乱舞する中、実地研修は実際の殺人事件の弁護ということで身を引き締める。
その依頼人である容疑者は、富豪の夫を殺した嫌疑にかけられたブルックという女性。
なんと彼女はデルタ・ヌウのOGであり、エルは彼女の大ファン。
互いに同じ雰囲気を持つ者同士で信頼し合い、エルは彼女の無実を信じて法廷に立つ。
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感想
個人的に、気分が落ち込んでいたりイライラしたりしているときに観ているバイブル的な作品。
ご都合主義な部分も含めて好きだし、「よっし、頑張るか」と気持ちをアゲることが出来るありがたい映画です。
小物類や部屋の内装、ネイルサロン店内などカワイイものがいっぱい出てきます。
プロポーズされるものだと思い込んでいたエルをバッサリとフッたワーナー。
彼の言い分では、自分のようなエリートはジャクリーン・ケネディのような女性と結婚するべきで、マリリン・モンローではない、とのことでした。
この二人の女性は、ご存知ジョン・F・ケネディ大統領の正妻と愛人として争ったことで有名ですね。
見た目も性格もまるっきり真逆の二人ということで、比較表現として確かに使いやすい… (;^ω^)
電話でジャッキーがマリリンに「あなたにファースト・レディになる覚悟なんてあるの?」と言い放った、なんて逸話もあります。
そう言われると確かにマリリンのファースト・レディ姿なんて想像もつきません。
しかしそれはメンタル面の話。
マリリンは精神的に弱くて不安定な人だったから、ファースト・レディという重圧に耐えられる人とは思えない、ということで、ヴィジュアルや振る舞いでは十分こなせる人に思えます。
なのでワーナーの言うブロンドでバカっぽいから、というのはただの思い込みであって、失礼極まりないんですよね。
確かにエルは一見そうですが、マリリンと違って鋼の根性の持ち主です。
上院議員夫人くらいなら十分こなせそうなんですけどね。
実家もお金持ちっぽいので家柄も悪くなさそうですし。
だけど女性の性質は大雑把にジャッキータイプかマリリンタイプか二極化されるものではないですが、パッと見わかりやすい比較です。
結婚するならどういう人がいいか、と考えるときの指標にはなりますね。
ブルックの弁護をすることになったエルたちですが、ブルックは無実を主張しながらもアリバイの有無を頑なに言いません。
そのため弁護人であるキャラハン教授でさえもブルックを有罪だと決めつけます。
しかし彼女を信じているエルは単独で面会に行き、アリバイを聞き出すことに成功しました。
ただそのアリバイは、ブルックが絶対に世間には知られたくないもの。
知れ渡ってしまったら身の破滅につながるものであることをエルも理解し、絶対に誰にも言わないと約束します。
その言葉どおり、どんなに詰問されても、教授をはじめグループ内の誰にも口を割らずブルックとの約束を守ります。
教授は怒りだし、グループ内の人たちもウソなのではないかと訝しむなか、ずっとエルに対して意地悪だったヴィヴィアンが理解を示します。
約束したことは必ず守る、というエルの漢気にヴィヴィアンは彼女を見直し、尊敬の念まで持つようになりました。
エルはおしゃべり好きだし思慮深い人ではないので周囲から軽はずみな人だと思われますが、口が軽い人ではありません。
一緒にいて楽しい人であり信頼もできる人だから友人が多いのでしょうね。
周りから信じてもらえなくても、言わないと約束したことは絶対に言わない。
それは少なくとも約束を交わした相手からは、長期的な信頼を得ることになります。
主演のリースがインタビューで「私はエルのようにずっと笑ってはいられない。それだけでも彼女はすごい人だと思う」と答えていました。
(真顔で落ち着いた話し方をしていたので、エルと別人のように知的な雰囲気を出していました。さすが後にアカデミー賞を獲るスタンフォード大学卒の才媛です)
そうなんですよね。
生きていれば辛いことや怒りに震えることもあり、エルも例外ではありません。
だけど彼女は泣いたり怒ったりしながらも、すぐに笑顔を取り戻して、そして戦います。
そんなエルから元気をもらって、また今日も日常の様々なことに笑顔で立ち向かうことができます。
この映画に感謝。
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