映画「氷の微笑」あらすじと感想【ネタバレあり】ヤンデレ刑事は騙される
下積みが続いていたシャロン・ストーンをメジャーに押し上げた官能サスペンス作品です。
監督は「トータルリコール」でもシャロンを起用したポール・バーホーベン。
主役はマイケル・ダグラスが務め、ジーン・トリプルホーンもこの作品で知名度が上がりました。
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あらすじ
かつて人気シンガーだったジョニー・ボズが、性交中にアイスピックでめった刺しにされて殺された。
担当刑事のニック・カランは、相棒のガス・モランと一緒に、現在のジョニーの彼女キャサリン・トラメルのところに向かった。
応対にでたロキシーという女性から、キャサリンは別荘のほうに行っている、と教えてもらう。
キャサリンは心理学者でありながらミステリー作家としても成功している。
そして今回のジョニーの死に方は、まさにキャサリンの処女作に書かれているとおりであった。
実際に殺人をしたことがある人物から話しを聞くことを創作の糧にしているキャサリンは、ニックが過去に一般市民を殺し、現在も署内の精神科医ベス・ガーナーのところに通っていることに興味を持つ。
ニックにとっては苦い過去だ。
署に戻ってすぐにベスのところへ行って、カウンセリングを受ける。
ふたりはかつて関係を持っていたが、現在はニックのほうから距離を置いていた。
キャサリンを事情聴取することになり、ニックたちが迎えに行く。
そして取り調べの最中に、下着をつけていないまま脚を組み替えて刑事たちを翻弄した。
さらに殊更にニックに話しかけて、彼とただならぬ仲であるかのように周りの刑事たちに印象付ける。
結局、証拠不十分でキャサリンは釈放され、ニックは彼女の魅力にあえなく陥落した。
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感想
脚の組み替えシーンのほか、真犯人は誰か? ってことでも当時注目された映画でしたね~。
キャサリンとベスの繋がりが分かるのがだいぶ後半になってからなので、なかなか気づきにくいと思います。
大学で同期だった、というのが一応伏線になっていたようですが。
とりあえず観ていて、なんでキャサリンもベスもニックに惚れてるんだろう? と不思議でした。
いや~… この男、魅力ないです。
怒りっぽくて怒鳴り散らすし凶暴だし、DVだわDV!
仕事もできないし、ウジウジ愚痴っぽいし、しかも声は甲高いし (それは許してやれ)
なんでこんな、まったく共感できない男が主人公なんだ?
ハーレム系主人公ってこんな感じなの?
とモヤモヤしましたが、キャサリンは小説が完成した途端に冷たくバイバイを言い渡します。
(≧▽≦)
利用しやすいアホだったってことね。
なんか納得しました。
犯人はベス、ってことで落ち着いたけど、彼女のポケットに入っていたものを見ておきながら、後から出てきた諸々の物が偽装工作じゃない、と思えるニックの刑事としての質は… ヤバいような気がします。
最後、アイスピックで頭グリグリされれば少しは利口になったかもしれないのぉ… とかブラックなこと考えてしまいました。
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