映画「湿地」あらすじと感想【ネタバレあり】床板の下には秘密があって…
アイスランドを舞台にしたミステリー作品です。
北欧の雰囲気がある、陰鬱な雰囲気がある映画でした。
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あらすじ
遺伝子研究所員オルクは頭を抱えていた。
すでに夜も遅い。
警備員に促されて退勤した彼は、その足で幼い娘コーラが入院している病院に向かった。
どうにか娘を助けたいと願うが、それも虚しくコーラは息を引き取った。
レイキャヴィクに住む天涯孤独の老人ホルベルクが自宅で殺害された。
担当刑事のエーレンデュルは、若手のシグルデュルと共に捜査にあたる。
ホルベルクの家の床が湿気で緩んでいるのが気になった。
この家は湿地帯の上に建っているのだ。
ホルベルクの持ち物に、ウイドルという少女の墓の写真があった。
エーレンデュルたちがこの少女のことを調べると、父親は分からず、母コルブルンは自殺していることが判明。
唯一の身内であったコルブルンの姉エーリンの元に行くと、警察なんかに話すことはない、と、けんもほろろな扱いである。
事情を訊くと、約40年前にコルブルンはホルベルクによるレイプ被害に遭っていた。
そのときの担当刑事ルーナルが、ホルベルクの仲間エットリデとグレータルの偽証をそのまま採用してコルブルンを侮辱したうえで事件そのものをもみ消したのだという。
エーレンデュルはすでに退官したルーナルと、刑務所内にいるエットリデに会いに行く。
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感想
北欧の作品、そんなに多く観ているわけではありませんが、「特捜部Q」シリーズと雰囲気が似ていますね。
寂寥感のある風景に、暗めの映像。男性陣の髭面 (きっと剃ってしまったら顔が寒いんだろうな…) そしてそこはかとなく漂うミソジニーの雰囲気。
この作品も特捜部シリーズ、ミレニアムシリーズ同様に、事件の背後には男たちによる女性蔑視の感情が隠れています。
過去のレイプ事件は巡り巡って現在に影響を及ぼしていました。
そして悪人というのは、犯罪を一つだけではなく複数やらかしているものです。
強姦魔ホルベルクは殺人もしていました。
だから殺されたのも因果応報というべきか……
湿気でブヨンブヨンしていた床の下には死体があったのです。
死体が埋まっているのは桜の木の下だけではないのである。
さて、この極悪人ホルベルクを殺したのは誰か。そして理由は。
冒頭がヒントになっていて、謎解きとしては弱いかも。
加えてレイプ被害者も一人ではなかったため、他の被害者を探します。
そこでやったことは、ランダムに出向いたおうちのお婆さんに
「アナタはレイプに遭ったことがアリマスカー?」
クッッッソ怪しいぞ、シグルデュル!!
当然ヘンな目で見られてトホホです。
こんなツッコミどころもありましたが、オーソドックスなミステリー作品でそこそこ楽しめました。
馴染みのないアイスランドの文化もユニークです。
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いやでも「カワウソの頭」とか「リスのチタタプ」とか「ヤマシギの脳みそ」とかアイヌの食文化にも驚いたから (by ゴールデンカムイ) 狩猟を主にしている民族の人たちには普通なのかも。
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