スパロボのおかげで人気復活? 早すぎた傑作アニメ「聖戦士ダンバイン」
昨日、YAHOOのトップページに何故か1980年代のアニメ「聖戦士ダンバイン」についての記事が載っていました。
この記事を書いたライターさんは、バンプレストから発売された「第4次スーパーロボット大戦S」でダンバインを知り、あまりの使い勝手の良さに感動してアニメを観たのだそうです。
コメント欄には、ライターさん同様スパロボで知った方や、当時リアタイで視聴していた方の懐かしいノスタルジーに溢れた文章がたくさん書かれていました。
読んでいるうちに自分でも書きたくなったので書いちゃいます♪
……これ、パクリじゃないよね?(;・∀・)
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「聖戦士ダンバイン」概要
「機動戦士ガンダム」で一世を風靡した富野由悠季監督が手掛けたファンタジー要素のあるロボットバトル・アニメです。
1983年から1984年まで放映。
富野監督が思い描いた架空世界「バイストンウェル」の物語で、中世ヨーロッパ風の世界にオーラバトラーというロボットが持ち込まれて各国が争うことになる、政治的要素もある珍しい作品でした。
そこに妖精のフェラリオが飛び交うファンタジーの要素も入り込みますが、カオス感はなく、上質な人間ドラマとバトルが展開されます。
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世界観・キャラクター・メカの魅力
ダンバインの世界は宇宙でもなく地上のどこかでもなく、誰も見たことがない世界です。
中世ヨーロッパが近いのですが、それでも“クリスタルの森”などの独創的な風景や動物・怪物らが普通に存在し、現実から徹底的に離れた世界観が魅力でした。
後半はオーラバトラーの存在を嫌うバイストンウェルの重鎮フェラリオが全部地上に追い出したため、今度は現実世界とのリンクになります。
パリが炎上したり、ナの国の女王シーラさま (大好きっ!) がイギリスのエリザベス女王に謁見したり、ミの国の女王エレさま (可愛い♪) がロシア人将校と恋仲になったり、これはこれで見ごたえがあって、どのエピソードも面白い。
キャラクターの造形もよく出来ていて、主人公のショウは地上からバイストンウェルに召喚された地上人。
バイクを乗り回し空手も得意という陽キャに見せかけて実はあまり友達もいなくて両親にも構ってもらえなかったという影があります。
そこでバイストンウェルに来てから生来のオーラ力の強さから戦闘も中心になっていって発言力も高くなります。
バイストンウェル全体の王として君臨しようと目論むアの国の領主ドレイクの元に最初に来たこと、ドレイクと対立する反乱軍の地上人マーベル (大好きっ!) の説得で寝返ったことで、ショウを通じて混乱したバイストンウェルの全体像が見渡せます。
そしていろんな思惑がさまざまな人物に渦巻いていることが物語に深みを持たせています。
子供向けのロボットアニメのはずなのに不倫があったり (ビショット&ルーザ) 、事後の描写があったり (ショット&ミュージィ) 、オ・ト・ナ♡の雰囲気がありました。
そんな中で、誇り高き騎士道精神がありながら負け続けたことでハングリー精神が培われて何度もショウを付け狙うバーンの存在は光ってましたね。
チャラ男だったトッドも同様に、精神的な強さを身に着ける、という意味では敵方のキャラは成長著しかったと思います。
(どっちもショウを殺そうとギラギラしてるけど)
そして意外にも多い女性キャラは癒し。
特に美人系マーベルとかわいい系シーラさまの二大巨頭の美しさときたら…
_:(´ཀ`」 ∠):_尊すぎて血反吐…
しかも二人とも理知的で凛とした中に色気がある佇まいがたまらん!
これで18歳と17歳とか、最強かよ。
そしてマスコットキャラクターのチャム。
ちょっとうるさいけど可愛くて優しくて面白くて、でも最後はキーパーソンという重要キャラクター。
嫌いな人いないだろコレは。
そしてメカデザインは昆虫をモチーフにしているのですが、シャープでスタイリッシュ。
無機質な感じより、強面な顔をしていて、なかなか愛嬌があります。
レプラカーンが何気にいいですよ~。
股間からキャノン(・∀・)
これで撃沈されたら死んでも死にきれんと思う。
こんな小便小僧オーラバトラーに女性であるジェリルが搭乗。
激しい戦いのなかで全力で笑かしにかかってきてますね。
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ゲームで大活躍
上記のライターさんが初めて認識したとおり、ダンバインは「第4次スーパーロボット大戦S」などに参加しています。
私は、スパロボは「第4次」と「スーパーロボット大戦F」(&F完結編)をプレイしましたが、本当に嬉しくなるほどショウの使い勝手がいい!
機体はOVAでのサーバインがダンバイン系で最強になりますが、チャムを同乗させることができるので彼女のスキルも使えて、回避しまくりーの一撃必殺しーの、で切り込み隊長としてめちゃくちゃ重宝しました。
単独で敵陣に乗り込ませても「絶対大丈夫」の安心感があります。
富野作品の中ではダンバインはあまり人気がないほうだと思っていたので、リアタイのときからダンバイン大好きだった私は、スパロボ内で重要なキャラにしてもらえているのが嬉しかった。
昨日の記事のように、知らなかったけれどダンバインの強さに惹かれて見始めた人もいた、と知れたことも良かったです。
それにしてもスパロボも懐かしい~。
またやりたくなってきたー (特に第4次)
まとめ
海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を観たとき、「バイストンウェルみたい…」と既視感を持ちました。
国盗り合戦という部分も同じです。
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放映当時、ダンバインは視聴率が振るわなかったそうですが、GOTが大人気なことや大人もアニメを観るようになった今なら、政治的な事柄も扱っているダンバインはもっと人気になっていたかもしれません。
まだ子供しかアニメを観ない時代での放映がダンバインの評価を遅らせたように思えます。
時代を先取りしすぎていたんだろうなぁ。
やっと時代が追いついて良かったな、と思います。
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