【洋書】通信講座「家出のドリッピー」【ネタバレあり】

2021/07/02
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

リーディングを最近やっていないことが気になって、とりあえず昔受けていた通信講座を1冊にまとめた単行本「家出のドリッピー」を久しぶりに読みました。

本当にすごい昔で、音声教材はカセットテープの頃です……

このシリーズは初級から上級まで全部受講したのですが、さすがに終了時にもらえる単行本のみを保存し、各月のテキスト・解説・カセットテープは処分済み。

今回、十数年ぶりに読んで、せめて解説だけ残しておけばよかった、と軽く後悔しています。

 

「家出のドリッピー」概要

「超訳」で有名なアカデミー出版が出している英語学習講座「イングリッシュ・アドベンチャー」の初級教材です。

ベストセラー作家シドニー・シェルダンが娘のメアリーと共同で執筆した童話を、12か月分の章に区切ってテキストにしていました。

そのテキストに付属して、東大教授による英文解説の訳本と音声教材がついてます。

音声のナレーションは名優オーソン・ウェルズ

抑揚のついた話し方が耳に残ります。

主人公のドリッピーは、コメディアンのジェリー・ルイスが担当しました。

アホのドリッピーを陽気に演じてアホっぷりを爆上げしています。

この教材は昔いろんな雑誌で広告を打っていたので知っている方は大勢いると思います。

最近はあまり見ないので、どうしているかと調べてみたら、シャーリーズ・セロンジュード・ロウまでナレーションに加わっていて、まだまだ頑張っているんだと思いました。

初級コース『家出のドリッピー』:イングリッシュ・アドベンチャー – 英語の勉強・学習なら – 英語教材のアカデミー出版 (ea-go.com)

 

あらすじ

カリフォルニア州ロサンゼルス。

とある霧の濃い朝に生まれた雨だれのドリッピーは、家族と一緒に葉っぱの上で暮らしていたが、頻繁に地上に下りては母親のミセス・デュードロップに叱られていた。

地上は危険なことだらけ。葉っぱの上なら安心なのだから、と諭されるけれどドリッピーは反発。

楽しい冒険を求めて葉っぱから降り、家族の元から逃げてしまった。

生まれたばかりで物知らずのドリッピーは、いろんな生き物たちと出会い、いろんなことを教えてもらう。

バッタのリーピーからは「数字」を、要所要所でドリッピーを助ける“風”ミスター・ウインドからは「曜日」を、孔雀からは「色」を、そしてドリッピーの目の前で殺されてしまうフクロウのミスター・オウルからは「年間の月」を。

しかし感謝の気持ちがない自己中心的なドリッピーはお礼を言わない。

心の中は常に楽しい冒険のことばかりで、心配して泣いている家族のことも考えない。

ミスター・ウインドはミセス・デュードロップを可哀想に思いながらも、ドリッピーには教育が必要だと考え、家に連れ帰ることを先延ばしにする。

そのためドリッピーはトラブルに巻き込まれて命の危険に見舞われたり、ユニークな冒険を楽しんだり、さまざまな経験をしていく。

他者に感謝すること、非礼への後悔、家族のありがたみを実感すること、といった大切な学びをドリッピーは最後に得る。

 

感想

本当に最後の最後までドリッピーは家に帰ろうとせず「この話、ラストどうするの?」と最初読んだときハラハラしました。

 

上に書いたとおり、ドリッピーを森に連れてきてくれたミスター・オウルが密猟者によって殺されるショッキングな展開からストーリーにググッと引き込まれます。

こういう、少々残酷なシーンを入れることでストーリーの山場を作る手腕がやっぱ上手いわシェルダン先生。

ドリッピーは普段の先生の作品と違って子供でも読める童話に近いものなので誰かが殺されるような展開はないと油断してたらアゴ外れます。

何度か読んでても、このシーンは変わらず胸が痛いです。

そこから森林火災に巻き込まれ、ミスター・ウインドに助けてもらって一安心。

かと思ったらすぐに次の山場がやってきます。

公園の聖人像の中にうっかり落ちてしまったドリッピーは、頑張って上に登り(初めての自助努力)目の部分から這い出てきました。

それが公園内の人たちの目に留まり大騒ぎに。

まさかの「涙を流すマリア像」のパロディ!!

このシーンが書きたくてドリッピーを雨だれの設定にしたんじゃないかと思いました。

そのくらいインパクトの強い中盤のクライマックスです。

ドリッピーが水分であることを活かした描写は第11章でもあります。

国防総省のマザーコンピューターに入り込んだせいで誤作動を起こし、あわやロシアとの戦争を引き起こしそうに……!

緊迫した展開で、このシーンのときの音声教材でのBGMがすごくカッコよかったのを覚えています。

…もう聞けませんけどね(ノД`)・゜・。何せカセットテープだったから。

基本的にストーリーに動きが大きい第4章~第8章くらいの中盤が特に面白い作品です。

銀行強盗のヒゲに絡まって「何してんだろう」と顔を出した途端にシャッター切られて犯罪者記録写真に載ってしまったり、強盗が刑務官から言われた「ヒゲは印象が悪いから剃れ」という言葉に「そうだそうだ」と同調した途端「自分いまヒゲの中にいるやんけ」とピンチに気づいたり、ドリッピーのアホぶりが笑わせます。

シットコム「可愛い魔女ジニー」の脚本家でもあっただけにギャグ描写も抜かりがない、と教材であることも忘れて楽しめました。

 

英語学習としての感想

字も大きいし、一文の長さがそんなにないのでスイスイ読めます。

ただ基本的な文法知識と単語は必要なので、せめて英検3級くらいの実力がないとキツいかもしれません。

難しい単語もポツポツと出てきますが、調べるのが苦痛なほどの数はありません。

学習教材なので、このくらいの手ごたえは学力向上として必要でしょうね。

 

何か教わるたびにドリッピーは「僕ってなんて賢いんだろう」と自画自賛する感嘆文や、やたらと妄想するのでwould have のが多く出てきます。

使い方をマスターするのにちょうどいいと感じました。

 

400ページ近くある洋書を一冊読み切ると、リーディングの胆力がついたんじゃないかと自信が出てきます。

久しぶりに最後まで読んで、とりあえず達成感とリーディングへの苦手意識が少し減ったかな?と感じています。

 

続きの初中級編はこちら

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