【洋書】シャーロック・ホームズ長編「バスカヴィル家の犬」【ネタバレあり】
Oxford bookworms library シリーズから出ている「バスカヴィル家の犬」を読みました。
レベル4なので、前回書いた短編集より少々レベルアップされています。
ホームズの4本ある長編の中では唯一、二部構成の方式を取っていないので、英語学習者用にリライトするのが一番やりやすかったのかもしれません。
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あらすじ
デヴォンシャーに住む富豪バスカヴィル家の当主サー・チャールズが3ヶ月前に突然死んだ。
彼の友人モーティマー博士は、サー・チャールズから預かった書類を持ってホームズの元にやってくる。
そこには、バスカヴィル家に代々伝わる魔犬伝説が、悪逆非道な先祖の話と共に書かれていた。
そして新聞には、心臓の弱かったサー・チャールズが、小道の突き当りで倒れていたのを執事のバリモアが発見したことが書いてある。
独身だったサー・チャールズの巨額の遺産は、甥のサー・ヘンリーがすべて相続することも記されていた。
検死をしたモーティマー博士は、サー・チャールズが亡くなる数週間前から魔犬らしきものの姿や鳴き声に怯えていたことや、彼の遺体の近くに巨大な犬の足跡があったことをホームズに伝える。
アメリカで暮らしていたサー・ヘンリーは、相続のため今朝イギリスに着いたという。
今このロンドンに向かっているところだが、モーティマー博士は彼の身を案じていた。
つい最近デヴォンシャーでは、脱獄した殺人犯セルダンが近くに潜んでいるかもしれないのだ。
サー・ヘンリーに会ったホームズとワトソンも、彼を尾行している人物に気づき、危険が迫っていることを察知。
他の事件も抱えているホームズは、先にワトソンをサー・ヘンリーたちと一緒にバスカヴィル家に向かわせる。
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感想
87ページ程度まで簡略化されていましたが、それでもそこそこ難しかったです。
英語そのものは特に難しい表現や単語はなかったのですが、時代背景や舞台となったダートムアの情景がよく分からない、という部分に足を引っ張られた感じです。
taxi という単語が何度か出てくるのですが、こちらが知っているタクシーではなく、当時は馬車だったんですよね。
こんな細かい部分でも認識が違っているから、古い小説の翻訳って本当に手強いんだな、と痛感しました。
もともと英語力も低いんで無理ゲーだけど。
かなり省略されているようで、ホームズが真犯人に目星をつけるのが突飛にも見えます。
ワトソンからの手紙で分かったというのですが、手紙の「どの部分」で、というのが言及されていないので、もうちょっと詳しい推理が聞きたかった (;・∀・)
バスカヴィル家の先祖の顔にそっくり、というのは館に来てから分かったことだし。
本格的に読むものではなく、英語学習の一環として読むものだから、そのへんは端折られたのかもしれないですね。
それでも面白かったです。
日本語で読んだのもだいぶ昔なので、久しぶりに読むと犯人も忘れていたし、魔犬の謎も忘れていたので、純粋に初めて読んだときみたいに楽しめました。
犯人、最初アホキャラなのかと思いましたよ~ (;´∀`)
ええ年こいて虫かごと虫取り網なんか持って陽気に登場するんだもん。
ホームズの推理でかなり悪逆非道な人物だと分かって驚きました。
人間、第一印象では分からないものです。
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