なんで俺もやねぇ~~~ん 南勝久「ザ・ファブル」感想―――――

少し前から「ヤンマガweb」で南勝久先生の人気漫画「ザ・ファブル」が、“待つと無料” で最後まで読めると知って読んでいました。
1年ぐらいかけて読了するつもりでしたが、ゴールデンウイーク特別企画で4月24日から26日までの3日間限定で “全話無料” と一気読みするチャンスが来たので、まだ第1部の20話程度までしか読んでいなかったのですが、ガッと読み進めて、続編「ザ・ファブル The second contact」のラストまで読了しました。
めちゃくちゃ面白かったです。
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あらすじ
組織に所属する殺しのプロ・通称 “ファブル” は、ボスの命令で運転係の女性と共に、1年間の休業を言い渡される。
ボスから与えられた偽名は「佐藤明」。
女性の方は「佐藤洋子」の偽名で、彼の妹という設定にさせられた。
そして彼らは大阪府太平市に向かい、極道組織「真黒組」の世話になる。
すでにボスから話を聞いていた組長の浜田と、若頭の海老原は、その場で明の洞察力の鋭さを目の当たりにした。
佐藤兄妹は浜田の親戚として、真黒組が用意した住宅に滞在しながらこの1年の休暇をどう過ごすかを考え始める。
殺しはご法度である。
もしこの禁忌を破ればボス直々にふたりは始末されてしまう。
しかしその不殺のルールを知らない海老原は、舎弟の高橋に佐藤兄妹を監視するように命じた。
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感想
写実的な絵柄にアウトローの日常。肉感的な女性キャラ。
車が爆走し、銃器が火を噴く。
昔ながらのヤンマガの志向を受け継いでいて、懐かしさというか安心感がありました。
最近ではこういうザ☆ヤンマガ!っていう作品が、webのラインナップでもなかなか見当たらなかったので…
それこそ、この漫画が最後の砦なんじゃないか? と思うくらい、萌えや異世界が跋扈していて「私が読んでいた頃 (「AKIRA」の連載ほぼ終盤くらい)と違うな~」と時代の流れに一抹の寂しさを感じるくらいでした。
が、そこにド定番作品の「ザ・ファブル」。
第1話から読者を惹きつける魅力に溢れています。
スタイリッシュに殺しの仕事をこなした直後に、お笑い芸人ジャッカル富岡のギャグに爆笑するアキラの豊かな表情ったら…
さらにはヨウコにフーフーしてもらわないと魚も食べられない猫舌。
キャラ良すぎでしょ~。
ジャッカルに関しては、ちょいちょいエピソード挟んできて、そのたびアキラが「あっ! ジャッカル!」と大ファンぶりを見せるのが面白すぎて大好きです。
ちなみに私もジャッカルのギャグには笑います。
全キャラの中でも一番好きかもしれない。
除菌剤のCMで、自分にも振りかけて「なんで俺もやねぇ~~~ん」で笑いすぎて恋に落ちましたわ♡
なんなら、ジャッカルを見るために「ザ・ファブル」読んでる、とも言える。
………まあそれは大げさだけど、アキラのジャッカル好きは、裏社会を扱いながらほっこりした空気を作品に出していて、結構重要なファクターなんですよね。
アキラが読者に好かれる理由のひとつにもなっているし。
やっぱカッコいいだけではなく、親しみを持たれるっていうのは主人公として必須課題だなー、と改めて思います。
主人公だけではなく、ヒロインはじめメインキャラにも言えますけどね。
特に相棒ヨウコちゃんは、とんでもない酒豪!
彼女に翻弄される高橋くんやユウキくんの無様な醜態は、ヨウコちゃん同様、こちらも楽しみました~ (≧▽≦)
セリフも、ほとんどが語尾を「ーーー」と長音で終わっているのがユルい空気を醸し出していて、なんかまったりした気分になります
ところがメインストーリーに関しては、かなりハラハラする展開が目白押しで「アキラ~~~! 早く助けてやってーー!」とドキドキしながら読み進めることが多かったです。
来てくれると頼りになるんだけど、それまでが遅いのよ!
裏社会ものだから、ほんと拉致とか暴行とかがエグくて怖い。
それでも読んでしまう引きの強さで、一気読みが苦じゃなかったです。
また読み返すかもしれないし、現在第三部も連載されているので、そっちも読むと思います (少なくとも無料分までは)
あー、本当に面白かった♪
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