海外ドラマ「ビッグバンセオリー」で英語学習 season12 第19話~第24話【ラスト】
最終話でまとめるために、このseason12はこれまでの一話完結と違って連続した話が続きます。
いよいよフィナーレです。
ビッグバン セオリー シーズン12 [Blu-ray リージョンフリー ※日本語無し](輸入版) -BIG BANG THEORY S12- 新品価格 |
第19話「自信喪失と瞑想の法則」
I’m sure by now everyone knows about your tantrum.
「君がブチギレしたことは今頃みんなに知れ渡っているだろうよ」
前回、パーティーで騒ぎを起こしてしまったエイミーは、シェルドンと共に人事に呼ばれました。
そこには学長もいて、こってり絞られます。
tantrumは「かんしゃく」です。
Do you have anything with a little more kick?
「お酒のほうがいいけど」
再び人事にやってきたエイミー。
「お水飲む?」と勧められて、こう答えます。
kickには「(アルコールや食べ物が) 刺激的な味わい、ガツンとくる強さ」の意味があります。
第20話「多重反射的決断の法則」
Is it true you plant your friends in the audience to ask questions?
「友達をサクラにして質問させているって本当ですか?」
ラージが解説するプラネタリウム会場。
サクラとしてやってきていたハワードは、打ち合わせで決めていた質問のほかにこんな質問を加えてラージを戸惑わせます。
plantには「植物、工場」などいろんな意味がありますが、俗語で「サクラ、回し者」もあります。
このセリフでは動詞なので「(盗聴器、盗品、麻薬など良くないもの) をこっそり置く、仕掛ける」で使われています。
I didn’t want to ruffle any feather or step on any toes.
「事を荒立てたり、イヤな空気になりたくなかったんだ」
みんなの意見を聞いて調整する役割になっているレナードですが、ついに「自分の意見がない」と指摘されてしまいます。
上記の理由から自分を抑えて他の人を優先させる彼が変われるように、ペニーも後押しします。
ruffle one’s featherもstep on one’s toeも意味が似ていて、「(人) の機嫌を損ねる、イライラさせる」です。
anyを使っているのは特定の誰かではなく、「誰のことも」と一般論的にしているところが、自分の不満を抑えても場を平和的にさせるレナードらしい表現だと思いました。
第21話「道徳的決断の法則」
Well, plagiarism is a pretty serious charge.
「盗作はかなり重大な告発よ」
自分たちの研究を我が物にしようとしている物理学者たちに先日の非礼を謝罪したエイミー。
そのうちのひとりがクリプキと大学の同期で、卒論を盗作していたと教えられました。
これをノーベル賞の選考委員が知れば…、と思いますが、もし間違っていたら告発したほうが不利になります。
plagiarismは「盗作、盗用」です。
It sounds a little sleazy.
「品位に欠けているように思えるわ」
クリプキが盗作の証拠を集めてやろうか、と持ち掛けますが、エイミーは相手の過去の行為をいま問題とすることに躊躇います。
sleazyは「低俗な、安っぽい」ことをいいます。
Don’t you think it’s better to take the high road?
「正攻法で戦う方がいいと思わない?」
盗作を暴露してノーベル賞候補から引きずり下ろすか、それとも見逃して実力だけで勝負するか。
シェルドンたちから相談されたみんなの中でも意見が分かれます。
ハワード夫婦も、バーナデットが暴露する派に対し、ハワードはこう言って不問にすることを推奨しました。
take the high roadで「正攻法をとる、倫理的に正しいほうに進む」になります。
You keep dragging your feet on these papers.
「きみが離婚を引き延ばしているんだろうが」
盗作学者のほうが別居中の妻を「元嫁」と言ったのを、もうひとりが「元じゃないだろ」と婚姻が継続していることを突きつけます。
drag one’s feetは「わざとグズグズする」というイディオムです。
なんか、メロリンキューが国会でひとり牛歩作戦とったのを思い出したわ…
第22話「母性か研究かの法則」
fracas
「騒ぎ、けんか」
That excuse is running out of steam.
「その言い訳に気力を削がれた」
母ビバリーとの関係に傷ついたレナードは、彼女が大好きなシェルドンに「くれてやる」と言います。
言葉通りに受け取ったシェルドンはさっそくビバリーのところに行こうとしますが、エイミーに止められました。
なんで?と訊くと「複雑な問題なんだから、今は説明できない」とキレられます。
勢いに押されたシェルドンは、いちおう負け惜しみでこう言ってビバリーの元に行くのはやめ、レナードの話をエイミーと一緒に聞くことにします。
run out of steamは「失速する、やる気をなくす」です。
第23話「変化の不可避性の法則」
Am I really this frumpy?
「私って、こんなにダサかったの?」
ノーベル賞を受賞して注目が集まったシェルドンとエイミー。
でもエイミーは、記事に載った自分の写真が酷すぎて泣いてしまいます。
frumpyは「古臭い時代遅れの服を着た女性」をいいます。
Classic lines.
「この上品なシルエット」
lineには「ドレスなどのスタイル、シルエット」の意味があります。
It’s the last straw!
「最後に残された希望だったんだ!」
いろんなことが急激に変化して戸惑うシェルドンの前に、エイミーまで髪型や服装を変えて現れました。
シェルドンは褒めるどころか傷ついて部屋を出てしまいます。
追いかけてきたレナードに叱責されますが、エイミーだけは変わらずにいてくれると思っていた彼はもう泣きそうです。
strawは「一縷の望み」のこともいいます。
第24話「ストックホルム症候群の法則」
I told them all they would rue the day.
「後悔するからな、って全員に言ったんだ」
受賞スピーチの練習をするシェルドン。
彼がノーベル賞を獲ることを「無理だ」と一笑した人たちをあげつらってやろうとしています。
rue the dayで「ひどく後悔する、呪いたいほど悔やむ」になります。
You’re proving to be an invaluable part of my entourage.
「取り巻きの中でピカイチの存在感を発揮したな」
ようやく動くようになったエレベーター。
みんなで乗り込んで授賞式に出発しようとしますが、荷物が多すぎて入れません。
レナードの提案で、エレベーターには荷物だけ載せ、人間は階段で1階に下ります。
そのことを褒めるシェルドンの偉そうなセリフです。
invaluableは「計り知れないほど貴重な」で、entourageは「取り巻き、側近」のことです。
————————————————————————————–
それぞれの分野ですでに評価されている理系の人たち、と聞くと「お固い人物だろう」と思わせるものですが、そこにアニメやゲームが好きなオタク要素を盛り込んだ上、ラブ・コメディの主人公たちに据えるという、発想からミラクルな作品だと思います。
クセの強いキャラたちだけど、日常生活はけっこう普通。
毎回食べているものが彩り良くておいしそうだったのも印象的です。
ときどき「ちょ、おま…」とスリッパで頭シバきたくなるときもありますが、その欠点も含めて愛すべきキャラたちで、たくさん笑いました。
本当に楽しいドラマでしたね。
これで「ビッグバン・セオリー ギークな僕らの恋愛法則」の英語メモは終わります。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
前回はこちら
ビッグバン・セオリー ザ・コンプリート・シリーズ 1-12 [DVD] 新品価格 |